エルサルバドル治安考察その2 | 加藤家の一日。

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エルサルバドルはなぜ治安が悪いのか?悪い悪いと言われているが具体的にどのような犯罪が横行しているのか?を当地治安当局の報告から判断できる治安情勢を前回に引き続きお知らせしようと思います。


前回は殺人発生件数に関しての考察でしたが,今回は殺人以外の犯罪についての傾向はどのようになっているか?


まずは強請(ゆすり)です。


強請被害は,2011年と2012年を比較すると約11%減少したと発表がありました。

電話を掛けてみかじめ料を要求したりする方法が主流となっていますが,直接または書状を相手の家へ送りつけたりする方法もあるみたいです。

これを拒否すると・・・・・殺害される可能性がぐっと上がってしまうのが,エルサルバドルの犯罪の傾向です。

ですので,この強請発生件数というのは非常に注意してみておくことが,犯罪傾向を分析する上で大切だと思われます。


ワーストランキングは,1位サンミゲル市,2位サンサルバドル市,3位サンタアナ市でした。

都市部で発生しているのが特徴ですが,やはり人口が密集する地域に集中的に資金回収を仕掛ける方法がとられていると思われます。


次に車両盗難・車両強盗です。


2011年と2012年を比較すると約13%減少しています。

ワーストランキングは,1位サンサルバドル市,2位ソヤパンゴ市,3位サンタテクラ市でした。


信号待ちで停車していると突然犯人が銃を突きつけながら襲撃したりしてくる犯行が横行しています。

運転していて周囲に襲ってくる人がいるかどうかなんて本当に注意していないと解らないことですので,国内を移動しているときの緊張感があります。

なかなか体験できないこととはいえ,3年間生活をしていても慣れる事ではありません。


次に強盗です。


2011年と2012年を比較すると約6%減少しています。

ワーストランキングは,1位サンサルバドル市,2位サンタアナ市,3位サンミゲル市です。

いきなり銃やナイフをかざして犯行に及んできます。

抵抗しようとすると,有無も言わせず銃を発砲したり,ナイフで刺したりしてくるそうです。犯人の目を見ない,下を向いてていいです。言われたことを忠実にゆっくりと従う(焦って行動が早くならないように)等しなければならないのです。

徒歩での移動はこの強盗と窃盗に遭う確率がぐんと上がりますので,極力徒歩での移動をしないほうがいい国なのです。

街中を徒歩で歩けないって,多くの日本人の方は経験が無いと思います。

本当にストレスがたまります。安全な先進国に行ったりすると,歩いてどこかへ出かけられる喜びをかみしめてしまいます。


次は誘拐です。

過去10年間でずっと減少傾向なのがこの誘拐事件です。

しかし,サンサルバドル県や北部,東部地域では誘拐被害が多く報告されているそうです。

被害者を短期間拘束して,所持金や貴重品を奪い,キャッシュカードの暗証番号を聞き出し,限度額まで引き出したら解放する「スピード誘拐」というものが多く発生しています。

エルサルバドルのキャッシュカードはほとんどが,1日に300~500米ドルまでしか引き出せないので,被害者もその程度の被害だと報復の方が怖い・・・・ということで報告されないケースが多く見られることから,誘拐被害者数の数値はあてにならないことから参考にしていません。

スピード誘拐は本当に危険です。金額の被害もさることながら,身ぐるみはがされてから解放されるので被害者にお話しを伺ったときには,脱力して生きた屍になっていました。



エルサルバドルの治安考察は以上になります。

また治安情勢で気になる記事が出たらブログでお知らせします。




殺人以外の犯罪傾向を一気にご紹介させて頂きました。

エルサルバドルでの生活は,犯罪が密接に日常生活に食い込んでいるため,一時も油断できません。


戦争が行われている紛争地域は,その地域から逃れる若しくは回避するだけでいいのですが,この国では犯罪がどこで行われてもおかしくない状態ですので,旅行をされる時には十分気をつけてください。


周囲を警戒しながら車の運転と極力控えなければならない徒歩での移動。


危険危険と言われているのですが,犯罪傾向を,治安が悪い要因と犯罪傾向について少し詳しく考察してみました。

具体的な犯罪傾向が解れば,対策も立てやすくなります。


エルサルバドルは危険な国。

でも犯罪に遭わないように気をつけながら旅行をすると,非常にいい国なんです!


犯罪がこのように発生しているというのを少しでも理解して頂けたら幸いです。


これら犯罪等を頭に入れて頂いた上で,エルサルバドルの魅力が感じられるような旅行が楽しめる情報も皆様にお知らせできたらと思っています。