ルカリオ「まずはこちらから行かせてもらおう。」
ルカリオはすぐにメタナイトに突進し、拳を振るった。
メタナイト「はっ!」
メタナイトはディメンジョンマントでルカリオの背後に移動し、剣を振るった。
ルカ「効かぬ!」
メタナイトが当てたのはルカリオの影分身だった。ルカリオはメタナイトの背後からスライディングを食らわす。
メタ「何!?」
ルカ「フン。」
メタナイトは体制を立て直し、翼を広げて空中に浮かぶと、不規則な動きでルカリオに近づく。
ルカリオ「見切った!!」
ルカリオはメタナイトの動きに簡単について来た。そしてかかと落しを食らわせ、メタナイトを突き落とす。
ポポ「仮面のおじさん!!」
メタ「く・・・どうやってあの動きを見切った・・・?」
ルカ「簡単なこと。お前の波導を読み取っただけだ。」
メタ「波導だと・・・?」
ルカ「波導とは、生物の体に流れる、簡単に言えば気のようなものだ。私はそれを感知する事が出来る。そしてそれを自在に操る事も出来るのだ。こんな風にな!」
ルカリオは両腕を構えて、波導をためる。
ルカ「はどうだん!!」
ルカリオは波導の塊を放った。
メタ「ぐおおおお!!」
はどうだんはメタナイトにヒットし、爆発した。
ルカ「決まったか・・・いや、まだだ。」
メタ「ギャラクシア・ソードビーム!」
メタナイトは斬撃波を放つ。それはルカリオに当たった。
メタ「・・・!?何故よけない?」
メタナイトは疑問を持ちつつも、ルカリオに近づいて攻撃を繰り返す。しかし、ルカリオはよけるそぶりを見せない。
メタ「何故だ?よけられない攻撃ではないはずだ。」
ルカ「フフフ・・・見せてやろう。」
ルカリオは再び波導をためる。
ルカ「はどうだん!!」
放ったはどうだんは、さっきのものよりも大きかった。
メタ「何!?」
メタナイトははどうだんを食らった。
メタ「くっ、どういう事だ。」
ルカ「教えてやろう、私は、相手の攻撃を受ければ受けるほど、波導の力が強くなるのだ。つまり、お前が攻撃するたびに私の攻撃力は上がるわけだ。」
メタ「なるほど、面白いな。」
ナナ「ねぇポポ。」
ポポ「何?」
ナナ「つまりあの人ドM?」
ポポ「う~ん、間違ってないと思う。」
睨み合う両者。
メタ「身を削る代わりに自分の力に転化させるか、しかし言ってみればそれはお前にも負担がある諸刃の剣という事だ。それならば攻撃されるまでに倒すまでだ!!」
メタナイトは再びルカリオに突進し、突きを食らわせる。
ルカ「はっけい!!」
ルカリオは突進してきたメタナイトに掌を付け、波導を爆発させる。ダメージが蓄積しているルカリオの今の状態のはっけいはかなりの威力だ。
メタ「ぐあっ!」
ナナ「大丈夫!?」
メタ「心配には及ばん、私には亜空軍を倒すという目標がある。こんなところで立ち止まってるわけにはいかない。」
メタナイトは立ち上がると、今までに無い冷たく、鋭い眼光で相手を睨み付けた。
ルカ(奴の目付きが変わった。来る!)
ルカリオも、メタナイトの雰囲気が変わったのに気付いた。
メタ「うおおおおおおお!!!」
メタナイトの体からオーラが吹き出る。
ルカ「何という波導!!ならばこちらも本気で行かせてもらおう!!」
ルカリオも今までに無い強い波導を全身から噴出した。
メタナイトはルカリオに接近し、斬撃をあびせる。その後でルカリオは波導を込めた拳を数発、更に蹴りを浴びせたあと、ジャンプしてはどうだんを連射した、しかしメタナイトはするりとかわす。
メタ(・・・まだだ!まだあの技は使わない・・・!!!)
メタナイトにはとっておきがあるようだが、ここではまだ後にとっておくようだ。
両者は後ろに下がる。そしてお互いに力を溜める。
メタ「うおおおおおお!!!」
ルカ「どりゃああああ!!!」
両者は突進し、激しい攻撃を食らわせた。
ポポナナ「うわあっ!!」
二人の攻撃で激しい爆発が起きた。
煙が晴れると、そこにはお互いの攻撃を相殺した両者がいた。
ルカ「・・・引き分けか。さすが、ここまで辿り着けただけの事はあるな。」
メタ「そちらも中々の腕だったぞ。」
ルカ「試す真似をして悪かった。お前が悪と立ち向かえるに値する力があるか試していたのだ。」
ルカリオは語る。
ルカ「私はここ数日前からこの世界に災いをもたらすものたちの存在を知った。しかし、私一人では太刀打ち出来ない。そこで数日前にこの氷山の頂上に登り、強い波導を持つものを待っていた。」
メタ「それが私と言う事か。ちょうどいい、私もお前と同じ目的だった。是非強力させてもらおう。」
ルカ「またいつか勝負を願いたい。」
メタ「望むところだ。」
握手を交わす二人。するとそこへ、グレートフォックスをしばりつけた戦艦ハルバードが氷山に近づいてきた。
スリ「あわわ、捕まっちゃったよ~!!」
ナウス「制御不能デス!!制御不能デス!!」
ぺ「つべこべ言わず、何とか脱出じゃ!」
ハルバードは氷山に当たり、足場が崩れ落ちる。
ポポナナ「うわああああああ!!!」
ポポとナナは、足を踏み外し、落ちてしまった。
ルカ「しまった!!」
メタ「大丈夫だ、下にはマルス達がいる。」
メタナイトとルカリオは、崩れる足場から足場へと次々と移動する。
メタ「私の戦艦に突入するぞ!!」
ルカ「ああ!!」
二人はハルバードへの潜入に成功した。
~あとがき~
今まで以上に熱いバトルが繰り広げられましたこれ絵に描きてー(笑)ルカリオはドMではないです、念のため次回は、遂にあの傭兵が活躍します!!待たせたなってレベルじゃねーぞ!!(笑)