わたしの可愛い野生の姫 が、めでたい婚姻の前に、

脳味噌古生代の男性につまらないことを言われたらしい


細かいニュアンスはわからぬが、

要するに、「結婚したら女は仕事を辞めて夫のサポートに徹せよ」ということを言われたらしい。

(違ったらご注意くださいませい)


・・・・・・・余計なお世話だ。


たとえばうちなどは、夫婦揃って体が強くない。

てなことで、家庭内で分業するのは、いたしかたない部分があるなぁ、と最近悟ってきた。

わたしがしっかり働こうと思えば、知恵と工夫と精神力と助け合いを駆使しなければなるまい。

今現在はまだだめだろう。

ここでガマンするのが、わたしにとっては私自身の環境と健康と、夫の環境と健康を守ることと

心得ているつもり・・・ううう・・・つもりだ。

まあ、広義なら内助の功に入るかもね~wううう、無理やりw


しかしだ。

心から家事が好きで、心から有償労働が嫌いで、心から夫の陰に隠れて生きていきたい女・・・ではないものが、

「そういうものだ」ということだけで、

お仕事を辞めておうちのことだけやって「おかえりなさ~い」と夫だけ待つ女に

なれるだろうか?いやなれはすまい(←反語表現)。


それは、望まない以上、無理なんだよ。

無理が家庭にあったら、家庭はひずむ。

それは、内助の功のまったく反対の状況を生みはしないか?


それを望むか望まないかは、その女性と男性の関係性が決めることだ。

本来的には、女性自身が決めることだ。


(そして、経済力には権力が不可分でついてくるので、余程でないとその権力の不均衡が

家庭内に存在してしまうことは否めない。

平たく言えば、稼いでくる父ちゃんだけが、家庭内でエライひとになってしまう、という状態だ)


もうひとつ。

妻が夫のサポートをしようとする場合、妻は仕事を辞めるべきなのだろうか?

わたしはそうは思わない。

それは、「夫婦はお互い家事だって仕事だって助け合って分け合ってやっていくべきじゃない?」という

意見とはまたちょいと違っている。いや、できることならそうできれば申し分ないけどさ。


それは、「サポート」にナニが含まれるか、ということなんだ。

今、日本の経済は、不安定だ。

経済っつーか、雇用っつーか、なんつーか。

終身雇用制度は、その利点もまた揺り返しのように言われてきたけれども、

どうやら崩壊しそうな按配だ。

どんな大企業の、どんな出世ルートに乗っていても、

この企業で死ぬまで働いて、退職金もらって年金もらって幸せな老後~~~~♪なんてのは、

場合によってはあっさり裏切られる未来だってことを、みんな薄々感じているはずだ。

そう、夫に経済力の部分をまかせきってて、いいのか?ってことなんだ。


それは、夫の仕事や働きを信用してないってこととは違う。

リスクマネジメントだよ。

労働市場での価値は、労働を中断していた期間下がる。

それは男でも女でも同じことで、働き続けることは、

自分の経済力を絶えずブラッシュアップすることにほかならない。

夫の仕事が素晴らしくっても、働きがよくっても、

思いもよらない病気なんてどこにでも転がってるし、

組織のなかであおりをくらっちまうことだってあるはずだ。

そんなときに無敵の笑顔で、


「大丈夫。わたしがしばらくでも一生でも食べさせてあげられます。

ゆっくり次のことを考えましょ?」


って言ってあげられる妻君、内助の功って、こういうことじゃない?


もちろん、様々な事情があるから、誰しもこう言えるわけじゃないし、

冒頭で申し上げたように、私自身もそんな妻ではない。

でも、それが出来る状況にあるのに、その状況を捨てっちまうのは、

長い目で見てあんまり賢い選択だとは思えないな。

そしてそれは反サポートにすら思える。



そういう脳味噌古生代、ジェンダーバイアスで亀甲縛りになってるような男性には、


「ええ、でも、わたしが正社員ででもいないと、3人でも4人でも安心して子ども産めませんからね。

経済的にも大変だし。少子化だと日本がタイヘンでしょ?」


な~んちゃって、コンサバな意見に刃を隠して返り討ちにするとか、


「そうですね。だけど、二馬力で稼いで、二馬力で消費しないと、

日本経済が停滞しますから。

守りに入ったらおしまいでしょう?」


とケムに巻くとか、・・・・・・なんて思いついたけど、

そもそもそんなくだらないことを言う男性なんて、

「だってキミ、女だろう?」

「育児には母親が・・・」

「そんなちゃらちゃら買い物をするために仕事をしてるのか?」

なんて、揚げ足取りおよび思考停止状態を自ら暴露するセリフを吐いて、

嵩にかかって自らの優位を、

自らの正当性を主張するに決まってるから、


相手にしないのが一番


だと思います。

くやしいけどね。


でも、あたしたちはひとりっきりで戦ってんじゃない。

なんて、フェミなセリフをひさしぶりに吐いてみたりするのだ。