シーボルト収集の国絵図が帰岡 岡山大でデジタル化
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| オランダから帰国した備前国の国絵図(ライデン大所蔵ser.288) |
江戸時代にオランダ商館医として来日したドイツ人医師シーボルト(1796~1866年)が日本滞在中(23~29年)に集め、オランダに送った資料のうち美作などの国絵図が、約180年ぶりにシーボルトゆかりの岡山に“帰国”。高精細デジタル画像化が進められている。
絵図は、江戸幕府が諸大名に作らせた「江戸幕府撰(せん)国絵図」の写し21点。以前堺市で展示された備前、備中など10点を除き、美作や播磨(現兵庫県)など11点は初帰国。藍(あい)や緑青などの顔料で書き込まれた街道や一里塚、村名などは鮮明に読み取れる。
同絵図を研究する小野寺淳茨城大教授(歴史地理学)、倉地克直岡山大教授(日本近世史)らのグループが、オランダのライデン大から借り受けた。
デジタル化の作業は23~29日の予定で、倉地教授が館長を務める同大付属図書館(岡山市北区津島中)で行っている。最大で縦2・8メートル、横5・1メートルのものもあるため、大きな古地図撮影の技術を持つ同市内の業者が担当している。
同絵図は、幕府が全国支配のため5回作成。写しでも厳重に管理されており、外国人のシーボルトの手に渡った経緯は不明。研究中の絵図は各藩が所有していた控え図などの写しとみられ、小野寺教授は「国防上の機密となる地図が、どのように国外に渡ったか解明したい」としている。
シーボルトは日本地図の海外持ち出しの発覚で、1829年に国外追放処分となった。娘で産科医となったおいねは、江戸時代に現在の岡山市内に住んでいた



