2011年10月21日

避難までの道のり②  ~情報収集と家族の温度差~

テーマ:東日本大震災


4月になり


テレビでは、常に地区別の放射線情報が流れ、給水所などや開店している店や、診療できる病院・施設の生活情報がテロップで流れるようになりました。


報道番組も震災当時の津波の映像よりも、福島原発の映像やタービン建屋などの報道が多くなってきていました。

化学者や原子力関係者、そんな人たちが、テレビの中で、構造の解説をしていました。


住民への健康被害について話す人はおらず、なぜ人間のことよりも建物の説明を一生懸命しているんだろう・・・

と不思議に思いました。


この地にとどまっていて本当に安全なのか?


その答えを見つけるために、とにかく情報が欲しくて、ネットを検索する日々が続きました。

原子力の危険性を知りたかったので、チェルノブイリ、東海村作業員事故などを調べました。


わかったことは


子どもが幼く、小さければ小さいほど、大人よりも影響を受けるということ。

甲状腺に影響が出やすく、甲状腺には成長ホルモンがあり、それが破壊されると、身体はもちろんのこと、脳の発達にまで影響が出てしまうこと。


外部被ばく(空気中にある放射線を肌などに浴びること)と内部被ばく(食べ物を通して、体内から被ばくしていくこと)の違い。


これから、この地で生きていくには、これらを覚悟していかなければならない。

できるだけ、被ばくをしないように努力して・・・


普段通りとまではいかないけれど、だんだんとお店に食べ物が入ってくるようになりました。

福島や茨城の野菜は、規制が入り、九州や四国のものが店頭に並びました。

本来であれば、義父の畑で収穫した自家製野菜を食べているのに、お店で買ってきた野菜をみて義母は、浮かない顔をしていました。

水道が通るようになったものの、基準値を超す放射能騒ぎがあったため、水道水を飲用に使うことは控え、ペットボトルの水を購入して、野菜を洗い、料理などに使っていました。

そうやって、子どもたちが少しでも内部被ばくをしないように気をつけてきたのに、高齢の義父や義母にはわかってもらえず、なぜ我が家の畑の野菜を食べないんだ!とたびたび衝突がありました。


義父は、政府から

「畑の土の掘り起しをしないでください」

(※ 掘り起しとは、ジャガイモの種芋などを植える前に、土壌をならすことです。)

と通知がきているのに、

「こんなに天気がいいのに、家の中ばかりにいてられるか!今 種芋を植えなかったら、今年一年のジャガイモをいつ植えるっていうんだ!」

といって、外に出るのに規制がある中、朝早くから夕方まで、畑の作業でほとんど丸一日外に出ていました。

義父は、作った野菜で味噌汁をふるまい、子どもたちに食べさせようとしました。


今まで、震災前までは、当たり前だった光景。


だけど・・・


「お義父さん、ごめんなさい。子どもたちには食べさせないでくださいね。大人だけで食べましょう。」

そうお願いしても、なかなか理解してもらえず

「またか!放射能気にしてるほうが、よっぽど身体に悪いぞ。野菜食べなかったら、もっと体に悪いじゃないか!」

と、怒りを買ってしまう現実。

食卓でさえ放射能の話題が出ることに、家族中、うんざりしていました。


家の窓は、すべて閉まったまま、そうじをするにも、掃除機だとホコリといっしょに放射能が舞い上がると学者が言うので、ひたすら拭き掃除していました。


そこへ、土のついた野菜をお義父さんが、外から運んできます。


放射性セシウムは土と結びつく性質があり、畑の土は危険だと認識していた私は、また再び拭き掃除するわけです。

お義父さんには、わかってもらえず、半ばあきれた顔でみられていました。



始業式近くになり、

生徒と一緒に保護者同伴で学用品を持ち帰ってください、と小学校から連絡がありました。


子どもたちは、家から外へでるのに対し、とても怖がりました。


しかし、先生がおっしゃるには、

天井が剥がれ落ち、3階以上に子供だけ立ち入らせるのは危険と判断し、また、子どもの持ち物を先生一人がすべて把握しているわけではないので、保護者同伴で来てほしい、外に出るときには、肌を露出しないように、必ずマスクをさせて来てください。、

ということでした。


帽子、マスク、メガネ、上着、手袋をさせ、車で向いました。


運転席からミラー越しに、子どもを見ると、子どもたちは、マスクの上から口を手で押さえ、鼻をつかみ、息をとめようとしていました。

「大丈夫。マスクしてるから、普通に呼吸してていいよ・・・」


本当は、マスクしてるから大丈夫なんてことはないけれど、子供たちが放射能の恐怖におびえているのが、不憫に思い、そう声かけました。


学校に着くと、担任の先生が教室で、後片付けをしていました。

教室の後方の天井、廊下の天井、すべてが剥がれ落ちていて、職員室前の棚も倒れたままで、震災から時間が止まっていたようでした。

生徒たちのいない教室の机の上には、まだランドセルが並び、その上に図画や工作といった、今までの生徒の作品がのせてありました。


先生に「終業式やってあげれなくてごめんね。遅くなったけど、通信票(成績表)は始業式に渡すからね」

そう言われて、子どもたちは喜びました。


もうすぐ学校で仲間たちと再会できることを子どもたちは楽しみにしていました。


(避難までの道のり②  ~情報収集と家族の温度差~完 )




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