2005-04-22 19:14:00

HARUKO

テーマ:日本映画
タイトル: HARUKO

  この作品は、在日1世の鄭秉春 (チョン・ビョンチュン)、日本名・金本春子という女性の激動の人生を追ったドキュメンタリー映画です。フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で放送され、ギャラクシー賞を受賞し作品を拡大して映画化したそうです。春子は韓国・済州島生まれの87歳。

 

 春子は12歳の時に縫製工場の女工として来日、17歳のときに同じ済州島出身の人と結婚、7人の子供をもうけるが、夫は賭博と女にはしり家族を省みません。戦後、済州島に帰っても放蕩をやめない夫に失望し、長女・四女の二人を残し、他の子供と一緒に日本に渡ります。

 春子は子供を育てるため、日本で違法だったパチンコの景品買いをし、合計37回の逮捕歴。次女は家出し、三女は50年代に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ帰国します。

 家族は日本・韓国・北朝鮮とバラバラになりましたが、春子は懸命に生きます。そんな母を20代の頃から長男、金性鶴(キム・ソンハ)はフィルムにおさめ続けていました。金性鶴(キム・ソンハ)は、かつて朝鮮総連に所属し、そこで映像の仕事をしていましたが、朝鮮総連に疑問を抱き、韓国籍へと切り替えます。

 

 春子が、北朝鮮から貰った数々の勲章を見せる場面がありますが、春子は、その勲章を見ながら、何の価値もないことを語ります。春子もまた韓国籍へ切り替えています。

 そのときの顔がどこか寂しげな気がしました。三女も北朝鮮に帰っているし、今まで北朝鮮を信じて多くの貢献をしたのだと思いますが、それが無駄だったという無念を感じます。

 

 しかし春子は、多くの孫にも囲まれ、歳をとっても元気。そのパワーに春子の人生の魂を感じます。

 

 一つ驚いたのは、映画のチラシのコメントの中に、中曽根康弘元首相のコメントがあり「これは偉大な母の物語である」 と結んでいたことです。確かに「偉大な母」の物語でしょうが、意図的なのか無意識なのかわかりませんが、春子の人生を読み違いしてるのではないか? と感じました。 

著者: 金本 春子, 金 性鶴
タイトル: HARUKO―母よ!引き裂かれた在日家族
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