12月1日、風も強く寒空の中プラスチック成型加工の会社さんとの打ち合わせのため、大田区平和島近くの金型工場を訪問しました。打ち合わせの為に事務所に入って気づいたこと。この事務所、昭和40年代からそのまま止まってしまっている。
・事務所は木でできている。窓枠とか全て木。
・パソコンがない。
・大きなFAX兼コピー機が妙に不釣合い。大塚商会の名刺が貼ってある。
・電話は黒電話。
・お客さんに見せるための成型品のサンプル。新しそうなもので、1992年学研の付録と書いてある。今のテプラのような、アルファベットの文字を紙などに印刷する付録。
そんな中で僕の目をひいたのが、ソニー創業者井深大さんからの感謝状だった。昭和37年と書いてあった。内容は、この会社の作った金型が、ソニーの外注業者である会社で使われたのだが、3万ショット成型しても壊れずに動いた。凄い。という内容だった。感謝状には、外注業者の名前、金型が使われた製品の名前や型式など全て書かれていた。
3万ショットという数字が、当時としては凄かったのかも知れないが、こういうことをキチント感謝状として書いて外注に送るということは今では皆無ではないだろうか。この会社さんはソニーと直接取引きがあったわけではない。自分の作っている金型を使って、別の会社がソニー製品の一部品を作っていたというだけだ。でも、それに対してキチント功績を評価して賞状まで送るという姿勢は見習わなければならない。今の時代、賞状を送るのが良い方法かどうか分からないが、こういった姿勢は覚えておこうと思う。