先日知人の方から、『ウチの会社のSEに、門田さんのBLOGの熱心な読者がいる』と言われました。もう少し更新しないと忘れられてしまいそうな気がします。
今回は前回日本に帰国した際に開催しました、タイ進出日系製造業向けセミナーのことを書こうと思っていたのですが、新年度(4月)前ということもあって、少し本業の生産管理システムについて触れておこうと思います。
ここのところ本業の生産管理システムについて、ほとんど記事を書いておりませんでしたが、先日ある方から、メールを頂きました。
=====================メールより抜粋======================
バンコクで働く社長こと門田様
突然のメールでの問い合わせ、お許し下さい。
タイの○○品製造会社にてSCMを担当することになりました×××と申します。
いつもブログを拝見させて頂いております。
私は、タイにXX年ほど下りまして、内XX年間は、食品工場で営業、生産管理、品質管理、商
品開発などの顧客窓口として働いてまいりました。
その経験を生かして、いま新しい会社での工場(今年○○月稼動予定)立ち上げに携わって
いるところでございます。
時期的にそろそろ、生産管理ソフトの導入も考えていかなければならないのですが、当初
の生産品目が少ないこと、生産品目が少ないゆえ、費用対効果を考えるとあまり導入費用
もかけられないという事情から、今現在社内で一時的に導入しております会計ソフト「EX
PRESS」で稼動後1~2年程度は、乗り切れるのではないかとの意見も出ておりますが、日
本人スタッフは、みなパソコンの操作もままならない者ばかりで、必然的に一番若い(と
いっても3X歳)がその見極めとなる情報を集めることになってしまいました。
そこでもしご存知でしたら、門田様の見解をお聞かせ頂きたく、藁にもすがる思いでメー
ルをお送りさせて頂きました。
======================抜粋終わり=========================
生産管理の仕組みや、生産管理システムについて、助けとか情報が最も欲しいのが、この方の規模の会社だということは、かなり前からBLOGに書いておりました。僕のBLOGを良く読まれている方はお分かりでしょうが、工場の従業員数で200名以下の規模の会社です。弊社も含めて、日系のシステム開発会社の多くは、こういう規模の会社さんに、サービスを提供できないのです。なぜなら、この規模の会社さんは、生産管理システムが必要なのではなく、生産管理のしくみを構築する手助けが必要だからです。
今後もこういう会社さんが益々増えてきますから、僕の得意分野の生産管理の仕組みの構築の手助けをしたいのですが、僕以外にできる人がいないのが難点です。ウチの会社のタイ人システムエンジニアは、よその会社さんを訪問して、生産管理の講義をして帰ってくるだけの力は未だありません。(SEですから、その必要すらないのですが。)
日本人でもタイ人でも、生産管理に詳しくない方に共通しているのは、生産管理ソフトとかSCMとかERPとかいうもの(言葉)が、何か魔法の力をもったソフトウエアだと思っていることです。こういうソフトを買って、せっせとデータを入れると、何でもやってくれる、凄いグラフとかを作ってくれると思っている。中身が分からないと、どうしても言葉に踊らされます。製品開発ではトップを走っているような人に、『SCMはもう古くて、今はSRMでしょ。』と言われたときには、かなり悲しくなりました。
こういう3文字熟語は、半分はメーカーが製品を効率よく売るために、そしてお客さんを脅すために、作ったようなものです。SCMもERPもますは、『エクセルが巨大化して複雑化したお化け』、くらいに考えておいたほうが、よほど現実に近いと思います。巨大化して複雑化しているので、使い方を覚えるのが面倒なだけです。
この方からお問い合わせ頂いた、EXPRESS(エクスプレス)というソフトは、タイの中小企業の会計ソフトとしてかなり使われております。価格は3万バーツ程度だったと思います。工場でも、生産品目数が少なかったり、BOMが階層化されていなかったり、特殊な受注生産をしていなかったりする場合は、EXPRESSが使えると思います。タイ国内で良く使われていて価格的に比較的安価なもう一つの選択肢は、MAC5というソフトです。(http://www.doublepine.co.th/enterprise_en.htm
)EXPRESSと比較すると高額です。これ以外のソフトになると、一気に価格が上昇します。(100万バーツ以上)それを聞くと、買う気がなくらるでしょ。
パッケージを使う場合、どうしても融通が効きません。融通が効かないというのは、多くの工場では、BOMが階層化されていたりするので、それに対応できなかったり、製品の状態管理(多くの製造業では、仕掛品→最終検査合格→製品在庫化などのように、製品の状態を管理しているはずです。)ができなかったりするケースです。また、組立て系の工場では、何度か直してもダメな仕掛品は破棄すると思いますが、原料系の工場では、不良品は溶かせば原料として再利用できるので、仕掛品破棄は発生しないなどの違いです。こういう個別の事情を把握しようとすると、どうしてもソフトウエアを作りこむ必要が出てきます。
生産管理ソフトはいきなり必要ないんだけれど、生産管理のしくみを定着させたいという工場は多いはずです。こういった工場向けのサービスも、展開してゆきたいと思います。これは僕が直接お伺いする必要がありますので、なぜかいろいろと縁のありそうなアユタヤ地区(HiTech、Rojana、サハラッタナコン)周辺からはじめてみようかと考えております。
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最後に、前回の日本訪問の際、訪問させて頂いた河本総合防災社長、河本様と本社にて。(http://www.k-ksb.co.jp/
)バンケンの鎌田さんから紹介して頂きました。鎌田さんいつもありがとう。最近46会行っておりませんが。。。