先日11日に、将棋の清水市代女流王将と情報処理学会のコンピューター将棋システム「あから2010」との対局が行われました。
結果はニュースにもなったので、知っている方が多いことでしょう。
後手番の「あから2010」が、86手で清水市代女流王位を破りました。
コンピューターが、ハンデ無しの平手戦でプロ棋士に公の場で勝利したのはこれが初めてとなります。
「あから2010」は、コンピューター将棋でも最強といわれる「激指」を含む4つのソフトが選んだ候補手の中から、最も多い手を選択するシステムです。
詳しい棋譜はまだ研究していないのですが、終盤に持ち時間を使い果たした清水女流王位を「あから2010」が追い詰めての勝利とのこと。
将棋のように「運」が一切絡まない知的ゲームでは、やっぱりコンピューターは強いですね。
むしろこれまで勝てなかったことの方が不思議ともいえます。
それだけ、将棋というのは複雑で奥深いものだ、ということですね。
それにしても、こういう戦いは人間側はつらいものがありますね。
何しろ相手はコンピューター。
あちらは人間のように疲れることを知りません。
プロ同士の対局は、羽生善治三冠の話によれば一日の対局で2~3㌔体重が減ることもある、という過酷な頭脳戦なのですが、コンピューターなので関係ないですもんね。
また、「勝たなくてはいけない」というプレッシャーを感じて萎縮することもありません。
時間に追われて焦ることもなければ、「勝ちたい」という欲が裏目に出ることもないのです。
また、彼らは古今の無数の棋譜・定跡をインプットされています。
プロ棋士でも、例えば10年以上前の自分の対局した棋譜を覚えている人もいるらしいのですが、コンピューターはデータが削除されない限り(もしくはウィルスにでもやられない限り)一瞬で検索して棋譜を並べることができます。
今回の対局にあたっては、清水女流王位もコンピューター将棋を研究し「予想通りの手を指す場面もあった」と語っています。
コンピューター将棋独特の「癖」が判明すれば、もっと人間(プロ棋士)側も明確な対策を用意できるかもしれませんね。
あるいは、序盤でこれまでの定跡にない「新手」を研究し、「力と力の勝負」に持ち込めれば…。
いずれにせよ「あから2010」側は、次は男性棋士との対局を希望しているようです。
一方の将棋連盟側は、「清水女流王位でリベンジを」と考えている様子ですが…。
今後、この戦いがどのような展開となるのか、楽しみですね。







