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2012-04-26 22:26:29

[本] 共喰い

テーマ:本,映画

共喰い / 田中 慎弥



たまには新鮮な本も読みます!

表題作と『第三紀層の魚』、中編(かな?)2編収録。

昨年末だったかの芥川賞受賞の際に話題になった著者ですが、いきなりポッと出てきたわけではなく、その時点ですでに数々の受賞歴をお持ちの方です。
私が関心を持ったのもその「話題」に関する記事がきっかけだったのですが、実際の著者はけっしてエキセントリックな人物ではなく「真面目で素直で、腰の低い人」だという風に書かれていたと思います。

さあ、そして読んでみた感想。
二話とも長い小説ではないが文体に小難しい感じはあり、やや読みづらい。
特に表題作は、抽象的な描写が多いため物語に入り込みにくかった。極めて特殊な主題にピンと来なかったせいかもしれない。
むしろシンプルな『第三紀層~』のほうにはすんなり入れました。
それでも『共喰い』中の一部の特殊さを除けば、どちらも一昔前の田舎町を舞台にほのぼのとした暮らしを描く素朴なお話であります。
「真面目で素直」な人柄を感じ取ることは出来ました。






2012-04-23 22:08:43

[本] 葉桜の季節に君を想うということ

テーマ:本,映画

葉桜の季節に君を想うということ / 歌野 晶午



つまりは、この作品をようやく読んだわけです。
<<切ない物語>> なんだろうな、という印象をぼーっと抱いていたのですが、ずいぶん異なる内容です。
展開も文体も硬派なハードボイルド調という感じ。
そのように読ませ続けながら、結末では驚きの真相を知らしめる。
うん、これは見事に騙されたね。ヤラレター!
文中引っかかる箇所を懸命に覚えておいたりしつつ騙されないよう注意して読んだのですが、努力むなしく・・・。
"トリック"のうちには一見無理があるように思える点があったものの、冷静に再考すれば納得できました。
多少クセがある作風のため好みは割れそうですが、気持ちよく騙された私はいつものように清々しい気分です。




2012-04-23 07:32:46

葉桜の季節に――

テーマ:つれづれ日記

「葉桜のライトアップを見よう!」
そんなひねくれた会合を企画したところ、参加者は私一人であった。






サクラの花はほんの2週間ほどで散るがサクラの木それ自身が死ぬわけではない。
若葉を芽吹かせ夏を秋を冬を生き、次の春にはまた花を咲かせる。
この国のサクラの大多数であるソメイヨシノ、その寿命は短く、60~70年と言う。
いやいや、そうは言っても人間の寿命とさして変わらないじゃないか。
儚いイメージの裏に持つたくましさを思い、独り酒をあおった。


*一部フィクション



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