男の未練 | 『カメラとアメカジの日々』

男の未練

コレクターの悪い癖というヤツは、ついつい使いもしないものを買い漁ってしまうという点にある。

現在手元になるカメラなどはまだ良い方で、20台あるカメラは数台を除いて、ローテーションしながらも大体使ったし、一時期モーレツに買いまくったスーパーファミコンのソフトは、100本近く売却しミラーレス機に化けた!

ところがジーンズのコレクションだけは、どうしても穿けないものが何本かあって、長年に渡ってタンスの肥やしになっているものがある。



今年の弘前さくら祭りの際に、ずっと穿いていなかったLevi'sの501XXを何年かぶりに穿いた。

1960年代前半のこれといって希少価値の高くないXX(ダブルエックス)ではあったが、紙パッチがヒビ割れていて、次に穿くときは間違いなくヒビの入った部分が割れ落ちると思ったからだ!?

案の定、家に帰って脱いで見ると、紙パッチは割れ落ちていて、原形を留めていなかった。

それはまるで別れた恋人を諦めきれずにいる男の未練に似ていて、いつまでも悔いが残るのではあるが、ずっと閉まって置いたジーンズを穿くという行為そのものに、ようやく現実を受け入れる勇気みたいなものが自分の中に芽生えたのではないかと、自分を慰めてみたりするのだが・・・。

撮影
Camera:OLYMPUS PEN E-P3
Lens:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8





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