2005-07-24

NO WAR!

テーマ:ショート・ショート

20XX年。




冷戦状態にあった国同士の摩擦が一層激しくなった。


そしてあわや戦争かという所まできてしまった。


人々はまた同じ過ちを繰り返してしまうのか。











その時、1人の勇敢な青年が立ち上がった。


「NO WAR!」









その1人の青年に触発され、その国の多くの人々が立ち上がった。


「NO WAR! NO WAR!」








1人の行動がまた別の1人の行動を促し、それは大きなデモ行進へと


発展した。











その行進をメディアが追う。




そして、メディアに触れた人々がまた行進に加わった。





やがてメディアは海を渡り、平和な島国にまで伝わった。












ここまで広がった理由としては、若者に支持されたことが第一にあげられる。



若者のやり場のない力がデモ行進に向いたのだ。








「NO WAR! NO WAR!」



1人が10人に、10人が100人に・・・、そしてついにその行進

に加わる数は100万人を超えた。









それでもなお増え続ける反戦運動。


街は若者で溢れかえった。







中には建物の上に乗っかったり、物を壊したりする非常識なものも

いた。







しかし、皆口をそろえて「NO WAR!」と叫んでいる。














あるテレビ局のレポーターがカメラクルーを引き連れてやってきた。





「ただいま、この街ではデモ行進による・・・」


周りの声に負けじと、レポーターがカメラに向かって大声で話す。






「それでは、何人かにインタビューをしてみたいと思います」


そう言うとレポーターは、若者のもとへと歩み寄った。









「今回の運動に参加した動機はなんですか?」


「いや~、やっぱ戦争はだめっしょ!話し合いで何とかしなくちゃ」


サッカーのユニフォームを着た若者がガムを噛みながらそう答えた。















「みんながやってたから」


メガネをかけた大学生風の青年がフレームを上げながらそう答えた。














「え?何って楽しそうだからに決まってんじゃん」


学校をサボって参加している3人組の女子高生が答えた。











「戦争はいけないよねぇ」


質問された小学一年生だというの女の子に向かって、母親がそう答えた。











「特にすることがなかったから」


そう答えた今風のカップにレポーターがさらに質問をする。



「今回の戦争はどうして起きたか知っていますか?」


カップルはお互いの顔を見つめ合ったあと、女性の方がこう答えた。













「知らな~い」





















「NO WAR! NO WAR!」




雲ひとつないよく晴れた青空のもと、人々が一致団結している。












彼らがデモ行進をしている足元には、蟻が行列を作っていた。

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