いやぁ…1年以上ぶりですかね、多分
お久しぶりです

過去の投稿見てたら、まぁなんというか低レベルというかなんというか・・・みてて痛々しいですね((
まぁ現在も変わらず痛々しさはむしろ増しているような気もしますが…

花言葉シリーズのひとつを間違えって削除してしまい今ショックをうけてます←
いやぁ…拙いとはいえ一応残したかったんですが……しまったなぁ

まぁ、ともあれ
またちょくちょくこれればと思ってますので、どうぞよろしくお願いします
※エルは2つ上の先輩で、家が隣同士の幼馴染み。
 エルが卒業の日に告白して、それからつきあい始めた。













「はァ?落ち込んでるから慰めろ?」

怪訝な顔でそういう彼に、私は少し怯むもこくこくと頷いた
言葉遣いは悪いけど、でも彼はほんとは優しい人だって私は知ってる
だからこうして、漸く涙の止まった目元を両手で持ったタオルで覆いつつ、私は彼の家に訪れていた
彼は大学生で、一人暮らしだ
いつもなら、彼の家で二人きりというシチュエーションに緊張するだろうけど、今はそれどころじゃなかった

「…とりあえず上がれよ。なンか飲め」

暫く無言だったが、彼は玄関のドアを開けきりそう言った
ドアを押さえて、彼は私が玄関に入ったのを確認してドアを閉めた
こういう、気付きにくいが私を思ってくれる気遣いを感じるたびに、私はいつも彼に惚れ直すんだ
飲み物を用意してくれるというのも、泣きはらした、いつもよりさらに不細工になった私を見てのことだろう
泣いた後は水分補給をしないといけないし、気持ちも落ち着くからだ

「お邪魔します…」
「おう、座っとけ」

そう言って、彼はキッチンに向かった
私は素直に床に座る
ソファーに座ってもよかったけど、なんとなく、私はその前に座った

「ほら、熱いから気をつけろよ」
「うん、ありがとう」

可愛いうさぎ柄のマグカップの中に入っていたのは、あたたかいココアだった
このマグカップは、私が彼に似てるなーっと思って彼にプレゼントしたもので、…使ってくれてることに頬が緩んだ
しかもココアは大好きだ
私のことを熟知してくれてる彼は、やっぱりかっこよかった

「はぁ…おいしい」

一口のみ、息を吐く
彼の表情はいつも無表情に近いものだが、その口元が僅かに微笑んでいることに気付いてなんだか恥ずかしくなった
相変わらず無愛想だけど、私といるとき、ふとそうした笑顔を見せてくれるのがたまらなく嬉しい
マグカップを両手に隣に座った彼を見れば、英字で何か書かれたシンプルなマグカップを傾けていた
きっと、中はブラックコーヒーだと思う
彼が唯一、好きだと主張する飲み物だ
一度もらったときは、苦くて苦くて涙目になったことはいい思い出だと思う
そのあと口直しだとかなんとか言って触れた彼の唇も少し苦くて、二人で笑ったのは大切な記憶だ

「…それで、どうしたンだ?」

いつもより少しだけやわらかい声色で、彼はそう尋ねてきた
彼はたぶん、自覚していないのだろう
それでもその優しいテノールを聞いた瞬間、止まったはずの涙が溢れてきた
涙腺はまだ決壊したままだったらしい

「っ、ごめ、なんか…泣いちゃったりして、止まったと、思ったんだけど」
「……」

無言で、彼は私を抱きしめた
身長差があるから、彼の肩口にちょうど私の顔がくるくらいで、だからこぼれた涙で彼の服が濡れてしまった
でもそんなことを気にした様子もなく、彼は髪を梳くようにして私の頭をなでる
心地よい、彼の大きな手だ
細くて白くて、女の私が悔しくなるほど綺麗な彼だけど、やっぱりその手は男らしくおおきかった

「」







続きはまたいずれ更新できたらいいな・・・((




-王国・断罪者側-



影嚠(24)…未成年の犯罪者を取り締まる組織「断罪者」の一員。「死神」の通り名を持つ、極悪非道な処刑人。


影人(24)…「断罪者」の創立者。影嚠の上司。無邪気で残忍な性格をしている。


靉嚠(29)…「断罪者」を支援する王子。自分勝手でわがままながら、王族としての評価は高い。


ストーリーテラー(?)…靉嚠の腹心の従者。




黒狼(21)…宮廷料理人。亡国の王子。


神殺(20)…宮廷薬剤師。元は黒狼の従者だった。


愛流(20)…医師。元は黒狼の従者だった。


葵(15)…靉嚠のいとこ。隣国の姫だが、お忍なので商人の娘のふりをしている。


裂架(31)…葵の護衛騎士。


龍兎(27)…門兵。さぼりがち。


威歪(18)…情報屋。


存主(17)…予言者。





-貧民街・奴隷側-



迅(15)…貧民街に住む少年。少年犯罪グループ「零忌」のリーダー。生活のために窃盗などを行っている。


刹那(14)…貧民街に住む悪戯好きな少年。少年犯罪グループ「零忌」の参謀。功利主義。


悠謎(14)…貧民街に住む聡明な少年。少年犯罪グループ「零忌」の指揮官。詩的。


神崎(10)…貧民街に住む男勝りな少女。少年犯罪グループ「零忌」の陽動員。記憶力がいい。


烈(17)…貧民街に住むおっさんくさい少年。少年犯罪グループ「零忌」の戦闘員。筋肉やばい


竜翔(16)…貧民街に住む俊敏な少年。少年犯罪グループ「零忌」の挑発担当。素早い。


黎(13)…貧民街に住む情報通の少年。少年犯罪グループ「零忌」の諜報員。古風。


劉優(12)…貧民街に住む美麗な少女。少年犯罪グループ「零忌」の諜報員。えろい。



エル(19)…奴隷。影嚠と似た容姿をしているが関係は不明。黒い布のようなもので目を隠している。


飛鳥(24)…奴隷。エルとは過去に、余興として殺し合いなどをさせられていたが仲は良好。


禁愚(?)…アンノウンの護衛。無口であまり多くを語らないが、心優しく、奴隷制度については色々と思うことがあるようだ。


罪戯(?)…アンノウンの護衛。アンノウンの命令には忠実な戦闘狂。


アンノウン(?)…奴隷商人。貴族のようだが、本名でないため正体は不明。


※ヤンデレブラコンエル 









「エ、ル…エル!エル助けて! 怖いっエル!!嫌、ぁっ」

「影人!」

影人はよく俺の名を悲痛な声で呼ぶ。
戦争が終わってからというもの、影人にはトラウマができてしまったらしい。

自分がどこを向いてるか分からなくなる。
戦争の記憶がフラッシュバックする。
全身血まみれのような錯覚に陥る。
自分や周りの人間が死ぬ夢ばかり見る。

そんなことがあるたびに、影人は俺を呼ぶ。
そうして俺は、影人を抱きしめて落ち着かせる。

「エルっ…エル、ぅ…」

「大丈夫。 大丈夫だよ影人。 俺がいるから…だから、心配するな」

「本当に…?」

「あァ」

「ずっと、一緒?」

「あァ、永遠に一緒だ」

もう両手の指では数えられない程、このやりとりを何度もした。
面倒だとか、そんなことは思わない。
だって、影人が俺を必要としてくれているんだから。

影人の傍にいる。
ずっと、永遠に、死んでも。
俺は影人と一緒にいる。

「影人…」

「っえ、る…エル、エル…!」

「ずッと一緒だ。ずゥッと…」

たとえ影人が先に死んでも、また再生してあげるから。
そうして、バックアップしてあるトラウマを植え付けるんだ。
そうすれば、影人は俺を必要としてくれるだろ?なァ、

「……なァ、影人」

「なぁに、?」

「今日は何の日か知ッてるか?」


君のXXXXX回目の誕生日だよ。









「ノウン、俺ずッと! オマエの、ことが…」

「言うな!」

  アンノウンはエルをぎゅっと抱きしめた。

  エルの目が見開かれる。

「それを聞いてしまえば、お前は行ってしまうのだろう…!? いくな…消えないでくれエル…!!」

「ノウ、ン」

  エルの手がアンノウンの背にまわされる。

  二人は強く抱き合った_____











「…きめェ」

「私にしては傑作だと思わんか?」

「思わねェな」

  アンノウンの駄作を無造作に捨て、エルは鼻で笑う。

  敵同士である二人が恋に落ちて結ばれるなど、夢物語も甚だしい。

  アンノウンは笑いながら言う。

「もし出会いがありきたりで普通だったのなら、こうなっていたのかもしれないな」

  エルは無表情のまま言葉を返した。

「は、お前がUnknown=Storytellerである限り有り得ねェな」

「手厳しいな。 だが…ふむ、他のパラレルワールドでも私たちの関係があぁなることは未だ確認されてないな」

「ほらな。 俺たちの関係はかわらねェンだよ」

  沈黙。

  静寂。

  二人は合わせていた目を自然にそらした。

  そうして、また目を合わせる。

「世界を救いたいならその身を捨てて捧げればいい。私が欲するのはお前だけだ

「残念。 俺はそこまでオヒトヨシじャねェンで」

  エルは嗤う。

  そうして神器を身に纏う。

  アンノウンは目を閉じ、そうして開けると同時に白い本を開いた。

「愛しているよ、エル。 …これは恋などではなく、もっと重いものだ」

「俺はお前が大嫌いだよ。憎くて、殺したいほどに嫌いだ」

「ふふ、告白だな。これも一種の」

「ま、意味的には合ッてるなァ」

  敵同士である二人は、笑いあった。

  だがそこには親愛も友愛も情も何もない。

  あるのはただ、濁った感情だけ。

「さぁ、そろそろ死んでくれ」

「お前がな」

  異形はぶつかりあう。

  結末として、どちらかが死ぬのを望んで。