最近、もふもふが続いてる華籐えれなさん。
えれなさんのもふもふも好きだけど、
しっとりとした和のお話も好きな私なのです。

1月に発売されたこの本は、京都が舞台の和の物語。

コミコミ特典のイラストカードに添えられた
えれなさんのコメント通りの、
はんなりした美しいお話でした。

京都在住のえれなさんだからこその深い描写が見事です。
受の京都弁にもやられました。
読んでると京都に行きたくなりますよ!

そして物語では、受の心情に引き込まれ、
ずっと涙ぐみながら読んでました。


ムクさんのイラストも良かった!
主人公・未紘の稚児姿がとても愛らしくて、
えれなさんと同じくわたしもムギュってしたくなりました。

物語に出てくるアイテムを描いた扉絵も素敵です。


甘い夜伽 愛の織り姫
 著者:華籐えれな イラスト:小椋ムク

ディアプラス文庫 BL小説 2017年1月
★★★★涙
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◆あらすじ(裏表紙)
京都の織元の御曹司・未紘は天才的な才能を持つ職人・頼人に恋をしていた。
淡い初恋は成就し、初めてを頼人に捧げた未紘。
けれど幸せの絶頂の夜、火事で頼人は職人としての未来を断たれ、未紘の前から姿を消してしまう。
そして五年。
織元を継いだものの莫大な借金を抱えた未紘を金で買いたいという男が現れた。
それは、あの日失ったはずの頼人で!?
以前以上に激しく求める頼人に未紘は……。 ◆


以下の感想は読メからコピペしたものです。

久しぶりのえれなさんの和の物語を堪能。

京都の町の情景描写や西陣織の描写が
湿度を感じるほど濃密に物語を演出していて、
まさにえれなワールド。

西陣織の老舗の織元という閉じられた世界に生まれ育ち、
肉親からの情の薄かった主人公・未紘を次々と辛い出来事が襲う。

愛されたいと思っても誰にも愛されず、
初めて愛を感じた人からは実は恨まれていたと知る現実。
そういった境遇に起因する未紘の心の在り方が寂しく、
そんな状態でも「西陣織を守る」という意志を曲げない
凛とした強さが逆に切なくて、
ずっと目を潤ませて読んでいたので、
終盤の展開にとても救われ、あたたかなハピエンが嬉しかった。

ペーパーは、頼人のお料理話。
未紘のために作った料理を、
彼が美味しそうに食べるのを見るのが幸せという
デレ甘な頼人が良かった!
もっともっと溺愛するがいい。

それから、本編終盤の展示会のシーンに
登場した能楽師・左近に思わずニヤリ。
久しぶりだわ~。
元気そうで何より。
「花の檻」が再読したくなった♪

(読了日2017/5/27)

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「花の檻」感想記事

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