［文庫版］西洋骨董洋菓子店３/よしながふみ

よしながふみさんの「西洋骨董洋菓子店」最終巻です。

1巻の感想にも書きましたが、
私はドラマもアニメも観てるんです。
ほとんど覚えていないんですけども…（笑）

でも、ひとつ記憶に残っているのが
ドラマでの橘の誘拐事件の犯人に纏わる展開。

それが原作ではどうなっているのか、
とても興味がありました。

はい。
原作3巻に描かれていました！
それはドラマとは違っていて、
ドラマはオリジナルな展開だったんだとわかりました。

でも、読んでると、
なんとなく覚えがある部分があったりもして。
もしかしたら、それはアニメで観たのかも？
そうだとしたら、アニメは原作に忠実だったのかな。

いえ、私の記憶はまったくあてにならないので、
私の脳みそが、
覚えがあると勝手にねつ造してる可能性もなくはない（笑）

いずれにしても、犯人については
この物語で重要ではないのです。

それよりも、心に傷を負いながらも
前を向いて歩いてゆく
人間の持つ力強さに感動するのです。

それを支えてくれるのが
人と人との繋がりだということも。

良いお話でした！

このあとは同人誌で
ＢＬ色にどっぷり染まったアンティークを楽しもうかな((・´∀｀・))ﾝﾌｯ♪

【関連記事】
［文庫版］西洋骨董洋菓子店１　２

西洋骨董洋菓子店３　著者：よしながふみ
WINGS COMICS文庫　非ＢＬ作品　2008年6月
★★★★★

西洋骨董洋菓子店 3 (WINGS COMICS BUNKO)/新書館: ￥680; Amazon.co.jp

◆あらすじ（裏表紙）
「俺はこの日を待っていたんじゃないのか？」

橘の記憶を呼び起こす、新たな連続誘拐殺人事件が起きた。
しかも、その被害者と“アンティーク”にはある接点が……。
よしながふみの名作、いよいよ完結。
すべての苦さを甘さが縒りあわされる、至高の結末をご堪能ください！　◆

以下の感想は読メからコピペしたものです。

連続誘拐殺人事件という
サスペンスタッチな要素が盛り込まれた最終巻。

その事件をきっかけに
橘の誘拐事件がクローズアップされていき、
とても読み応えがあった。

読者には犯人がわかるけど、
橘が記憶を取り戻すことはなく
トラウマはトラウマのまま。

橘が、そのトラウマを呼び起こす要因である
ケーキを売る店を開いたことに
大きな意味を感じる。

そして、その店・アンティークを通して
広がり深まる人との繋がりが生むもの。

トラウマ克服は難しいけれど、
それでも上を向く橘が素敵だ。

ラスト3ページが見事！
橘の台詞が心に響くエンドだった。

（読了日2016/9/10）

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