華籐えれなさんのローズキーノベルズ初作品です。

ヤクザ、美坊主、刺青、下克上、敬語責めとmyツボがぎっしりでした♪
(o´ω`o)ぅふふ

華籐×朝南で文・絵共に美麗さも満喫しました♪

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 著者:華籐えれな イラスト:朝南かつみ
ローズキーノベルズ BL小説 2011年9月
★★★★
花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて (ローズキーノベルズ)/華藤 えれな
¥900
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
北嵯峨の僧庵で、出家し世俗から逃れるように隠れ生きていた清祥。 しかし、自分の運命を狂わせた男が再び彼の前に現れ―。 まだ十代の頃、桜舞散る京都で出会った闇色の双眸の男・竜二郎。両親を知らずにいた清祥は祖母の葬儀から捉われるように連れられた屋敷で、己が月島組組長の息子であることを知る。 世話役として、竜二郎に実父の前でおかされた清祥は、同性にねじ伏せられ支配される屈辱と恐怖を感じながらも、身に潜む業を引き出されていき―。 ◆

沙野風結子さんの「蛇淫の血」を読まれている方は
共通部分が多いので、
それと比較して物足りなさを感じられることが多かったようです。

那義も「蛇淫の血」は読んでいますが、
それとは違うアプローチですし、
表現されているものも違うと感じましたので気になりませんでした。

ヤクザのハードさは抑え気味に配分され、
ふんだんに盛り込まれる京都、道成寺といった和の題材によって、
花に絡みつく蛇といった風情の
濃密な情念と執着を前面に描かれているのが、
まさに、えれなワールドかと。

竜二郎の秘めた葛藤に翻弄される清祥ですが、
それに揺さぶられるかのように惹かれていく。

自分の存在意義が見つからない清祥は、
竜二郎の執着がそれを示してくれていると感じるから、
逃げたい気持ちと一緒にいたい気持ちが拮抗して
心の迷宮に入り込んでしまいます。

清祥と竜二郎の対の刺青が絡まりあい、
光と闇がどろどろと溶け合っていくような
濃厚な雰囲気がとても良かったです。

そして、なにはなくとも美坊主受けmgmg♪

清祥の異母弟・渉というのもインパクト大です!かなりの狂犬!
カプの続編も弟のスピンオフも読みたいー!
(えれなさんに読みたいツイートしましたら、
「狂犬・渉の話もいつか何かの形で書きたい」というリプを下さいました)

那義、いとう由貴さんの「凍える月影」以来の
朝南さんの美坊主受け絵だったんですが、
これまた(*´Д`)ハァハァですよ。

表紙絵も口絵も美しくてたまりません。
淡い月の朧な光の下、
庭の池のほとりで清祥の刺青に口づける竜二郎のシーン、
挿絵が見たいと思いましたが…。
あとは清祥と竜二郎の刺青が絡み合うイメージの絵とかも…。

コミコミ特典の小冊子は竜二郎視点で、
彼の心の動きが読めて嬉しい1冊でした。

自分と対極の存在である清祥を汚したくない気持ちと、
汚すなら自分の手で、そして共に堕ちていきたいという気持ちの葛藤。
竜二郎ってある意味とても健気なんじゃないかと思います。

朝南さんのラフ絵もあります。
この小冊子、本編より大判で朝南さんのカラー表紙も印刷されててすごいです!

あと、全プレペーパーもありますよ~!
全プレペーパーも竜二郎視点だそうです♪
忘れずに応募しなくてはっ!

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