華籐えれなさんのガッシュ文庫新刊です。
イラストは高階佑さん。
警察モノです~

獣×獣というか攻×攻というか個人的ツボにハマるカプでした。
攻めが年下で敬語、受けが凶暴ってのも高ポイントです♪

ゼロの獣 著者:華籐えれな イラスト:高階佑
ガッシュ文庫 BL小説 2011年5月
★★★★
ゼロの獣 (ガッシュ文庫)/華藤 えれな
¥670
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
捜査一課の鬼と恐れられている刑事の朝海は、4年前、親友だった同僚を事件で亡くした。失ってから気づいた親友への想い――以来、哀しみと後悔を胸に仕事に没頭する日々。そんな折、天才的な能力を持つ鑑識・飛高に出会い、朝海は息を呑む。彼の面差しが親友に酷似していたからだ。それどころか、飛高にある秘密を握られた朝海は、脅かされるように躰を許すことになる。一方、二人が現場を共にする事件を巡るうち、親友の死に警察内部の陰謀が絡んでいる疑惑が浮上し…!? ◆


同僚であり親友であった喜代原の死に傷つき、

心を封じ込め仕事に没頭する朝海。

幼い頃のトラウマから心を失くしてしまった
FBI出身の天才鑑識・飛高。

人としての感情を持たない二人が出会い、
飛高の強要によって身体だけの付き合いが始まります。
気が向いたときに寝るだけのゆるい関係だったはずが、
それによってお互いに人間らしい感情の機微を取り戻していく…
という細やかな心理描写で恋愛が進展していきます。

そして、警察が舞台のストーリー部分も、
一連の事件を追う過程で、警察内部の闇や、
刑事・朝海の親友の死の真相へと繋がっていく
サスペンスな展開で面白かった。

凶暴な鬼畜である朝海を押し倒したかったという
クールな攻めっぷりを見せる飛高ですが、
話が進むほどに朝海に対する執着が深まっていくのがいいのですよ。

で、さらに進むと意外な本質が見えてきます(o ̄ー ̄o) ムフフ
Sキャラかと思ってたら実はワンコだったとか(笑)

この本、カバー下にSSがあるんですよ!
飛高視点のその後の二人のお話ですが、
ここでさらに飛高の別の一面が明らかに!
いや~もうニヨニヨが止まりませんでした!

これは『ネタバレしてるので必ず読後に』と、
華籐さんの注意書きもあるので、
本編読了後忘れずに読みましょう。

あとがきで華籐さんが
飛高をヤンデレと評してますが、
ヤンデレ風味はあまり感じませんでした。
「朝海好き♪好き♪」はダダモレですけど(笑)

それともうひとつ。

朝海には警察キャリアの兄がいます。
兄弟仲はよくないので、
高慢で嫌なヤツという印象だったのですが、
終盤の展開でそれが変わりました!

兄ちゃんもなかなか魅力的だったのですよー。

彼でスピンオフが読みたいです!(o^-^o) ウフッ

高階さんのイラスト、
朝海も飛高もかっこよくて色っぽくてヨダレじゅるじゅるでした!
・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・


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