札幌の繁華街「すすきの」の近くにある完全ご紹介制のワインバーです。お料理も出します。
http://t-desk.net/grenier/

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November 10, 2016 18:04:14

ビストロ料理 / タルト・ポム・ショード

テーマ:ビストロ料理

 

またお菓子です。

 

タルト・ポム・ショード(Tarte aux pommes chaudes)、つまり、熱々のアップルパイです。『タルト』というからには、丸いタルト型に生地を敷いて焼くべきなのですが、このパターンは、正方形に切ったパイ生地(パート・ブリゼ)を三角形に折りたたみ、りんごとカスタードクリームを間にはさんで焼いています。 

 

中身は、りんごのコンポートとカスタードクリームです。りんごは『ふじ』がおすすめです。はちみつ、てん菜糖、バターで、水分が飛んでやわらかくなるまで弱火で調理し、仕上げにブランデーでフランベして香りをつけます。カスタードクリームは…、ごくふつうのレシピです。

 

はさんだり詰めたりするものって、ついつい欲張って中身を多くしすぎたりしますよね。たしかに中身が詰まってるほうがおいしいのですが、やりすぎると具がはみだしてきたりしてたいへんです。なにごとにも節度が重要。

 

このお菓子は、時間があるときに仕込んで、焼かずに冷凍しておけば長期保存ができます。オーダーが入ったら、冷凍のまま200℃のオーブンに放り込んで17〜18分ほど焼くだけ。簡単ですね。焼きあがったら念のため金ぐしを刺して、中までちゃんと火が通っているか確認しましょう。

 

中にカスタードクリームが鋳込んであるので、特に付け合わせは必要ないと思いますが、紅茶のアイスクリームなんか添えてあげると、とても喜ばれそうです。いずれにせよ、熱いうちに召し上がっていただくのが寛容。

 

寒くなってくると、こういうデセールがウケますね。

 

今回は大きめにつくりました。1辺が12cm程度の正方形のパイ生地です。りんごはパイ1個あたり1/8くらい。けっこうな食べ応えになります。お食事の後だと、ちょっと多すぎでしょうか。まぁ、別腹ですよね、こういうものは。

 

 

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November 06, 2016 17:18:41

ビストロ料理 / チュイル

テーマ:ビストロ料理

 

チュイル(Tuile)=フランス語で『瓦』という意味です。

 

名前のとおり洋瓦のカタチに焼いた焼菓子で、アイスクリームに添えたり、食後のコーヒーのお茶うけなんかに使っています。ワインにも合いますね。

 

 

*洋瓦

 

当店では「チュイルを提供したいから焼く」ということはなくて、アイスクリームを仕込んだあと大量に残る卵白を処分する目的で焼いています。捨てるのも、もったいないですからね。だいたい、卵白1個分で6枚程度焼けます。

 

当店のオーブンは業務用のものでなく、一般家庭用としては最大クラスのオーブンレンジですが、天板一枚あたり6枚焼くのが限界で、上下2段で1回あたり12枚しか焼けません。焼きあがるのに合計20〜25分かかりますから、量産するにはそれなりに時間を要します。卵白を消費するのも、ひと仕事です。

 

チュイルの主成分は、重量からいいますと、これは砂糖が圧倒的です。次いで卵白、バター、薄力粉と続きます。わたしは、上記を混ぜた生地に生アーモンドを砕いたものを加えています。いずれにせよ、非常にシンプルなレシピです。

 

チュイルをうまく焼くコツは、生地を均一に薄く、円く延ばすことでしょうか。卵白がねばりますので、適度に霧吹きで水分を補給しつつ、スプーンの背中で円を描くように延ばします。薄ければ薄いほど上品に仕上がりますが、簡単に割れるのでほどほどにしないと泣きを見ることになります。多少分厚いほうがパリっとしてておいしいかも?

 

特徴的なカタチに成型するためには、焼きあがった直後、生地がまだ柔らかいうちに型にはめなくてはなりません。最初は丸いガラス瓶の上に乗せて成型するなど苦労していましたが、料理の先生からドーム型を利用する方法を教わって以来、ラクチンになりました。やっぱり、道具って大事。

 

すごーくシンプルなお菓子ですが、わたしは、このチュイルが大好きです。余り物で作ることができるというのも、セコい性分に合っています。心に余裕があるときは、冷凍してある卵白で、鼻歌を唄いながらチュイルを焼いたりしているのでした。

 

 

 

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October 27, 2016 14:54:36

単車の話

テーマ:乗り物の話

 

単車の話です。

 

多くの男子がそうであるように、わたしも幼少時から乗り物が大好きで、そのまんま今に至っています。単車については17歳で免許を取り、ハタチになるころまで新聞社のプレスライダーのバイトをしたりして、それこそ毎日乗っていました。

『プレスライダー』というのはもはや死語ですが、当時はようやくファクシミリが普及しはじめたような時代で、もちろんインターネットなんかもありませんから、事件や事故現場に赴く報道カメラマンに同行し、フィルムを受け取って社に戻る『運び屋』が必要だったんです。片岡義男の小説の主人公がプレスライダーだったりして、当時、バイク小僧の憧れの職業でした。実際にやってみると、そんなにカッコイイものではありませんでしたが…。

 

その後、四輪車に興味が移ったため一時期単車から遠のいていたのですが、40歳になって独立起業したのをきっかけに大型免許を取得して復活、少年だった頃羨望の眼差して眺めていたイタリアの『ドカティ』を中古で手に入れました。以来12年間ほど。事故も大きな故障もなく、いまもガレージに佇んでいます。

 

わたしの所有しているドカティは、1992年製。もう骨董品といってもよいくらいの年式です。エンジンは排気量が944ccもあります。軽自動車よりも大きいんですよ。基本的にレーシングバイクからのフィードバックで設計されているので、かなりスパルタンなつくりです。前傾姿勢がきつくてとてもじゃないですが、長距離の移動には耐えられません(わたしのはハンドルを変更してさらに前傾をキツクしてあります…)。振動もひどいです。小一時間乗ると、手のひらがシビれてきます。そして、そのわりには「すごく速い」というわけでもありません。たまに高速でポルシェに挑発されますが、勝てる気がしないので無視しています。操縦も難しくて、峠道なんかでは緊張しっぱなしになります。…ここまで書くと、「いったいどこがいいの?」ということになりそうですが、ドカティには、ほかにない大きな魅力があるんです。それは「カッコイイ」こと。この一言に尽きます。毎日ガレージのドカティを眺めては、「カッコイイなぁ」とほくそ笑んでいます。変態でしょうか…?

 

目下の悩みは、なかなか乗る時間がつくれないということです。それでなくても北海道のバイクシーズンは短くて、快適に乗れるのは6月から10月くらいのわずかな期間。ちょうどそのころ仕事が忙しかったり、プライベートで予定が詰まったりするとまったく乗れません。2016年シーズンは、なんと2回しか出動できませんでした。それでも車検はやってくる。保険も入っておかないといけません。やたらとお金のかかる『置物』になってしまっています。

 

実は、ここ数年、シーズンが終わる頃になると「乗れないのもかわいそうだから売却しようかなぁ…」なんて考えてます。でも、なかなか手放せないんですよねー。そんなこんなで、まだまだ長く付き合っていきのでしょう、きっと。

 

実用性がゼロで反社会的な乗り物ではありますが、わたしは単車が大好きなんです。

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October 22, 2016 09:22:03

風呂場のマナーに「ひと」が出る

テーマ:どうでもよい話

また、しょうもない話です。

 

わたしはお風呂が大好きです。

あいにく、自宅の湯船は小さくて足が伸ばせないので、シャワー以外は利用していません。夏場はそれでいいのですが、夏以外は寒い。札幌の寒さは厳しいのです。

そこで、晩秋から春までは、毎日のようにスーパー銭湯を利用しています。高コスト体質ですが、そこは譲れません。幸い、自宅近所にJR系の『極楽湯』があり、足繁く通うことになります。

 

そこで本題ですが、風呂場のマナーに「ひと」が出る、です。

 

公衆浴場は、特にマナー遵守が求められる『マナーの聖地』だと個人的に思うのですが、そこにはさまざまな性癖を持った人々が訪れます。ふだんは服で包み込んだ本性が、裸になることで噴出するのでしょうか。思わず顔をしかめることしばしばです。

 

<噴出例1>びしょ濡れのまま脱衣所に侵入するおっさん

これは、わりと頻出するパターンです。昔、お母さんから「ちゃんと体を拭いてから出てきなさい!」とか怒られなかったのでしょうか。わたしは、厳しく躾けられたので、理解に苦しみます。

 

<噴出例2>お湯を出しっぱなしにしながら体を洗うおっさん

『極楽湯』はプッシュ式のカランなので、お湯は自動的に止まります。これは、週に一度通っている小金湯温泉の『まつの湯』で頻出するパターンです。体や頭を洗ったり、髭を剃ったりする間じゅう、お湯を出しっ放しにするという許しがたい行為です。お湯の受け皿となる洗面器からは、大量のあふれ湯が怒涛のごとく流れ出ています。このようなおっさんは、自宅でもこんな反社会的な行為を楽しんでいるのでしょうか。

 

<噴出例3>「しぶきをかけるな!」と怒るじいさん

ある日、体の泡をシャワーで流していると、後ろから背中をこづかれました。何事かと振り返ると、見ず知らずのじいさんが怒っています。「しぶきをかけるな!」。けっこう気をつけてシャワーを利用しているつもりでしたが、そんなに広くない洗い場なので、どうしても飛沫は飛んでしまうものと思います。素直に申し訳ないとは思いましたが、他人をこづいてまで怒るものでしょうか。きっと、ものすごく世の中に怒っているじいさんなんだと思います。できれば、公衆浴場にきていただきたくない。

 

<噴出例4>サウナから出てそのまま湯船に飛び込むおっさん

これも「あるある」です。サウナで噴出した脂汗を、純度が高いまま湯船に持ち込む凶悪犯です。「どうせお湯の中でも汗をかくさ」というシンプルな発想なんでしょうか。結果的にどうこうということではなく、それこそシンプルに気持ちが悪いです。

 

<噴出例5>館内着を脱衣所の床に脱ぎ捨てて姿を消すにいさん

これは、かなりびっくりしました。わたしの店の近くにある『リフレ』というサウナ場でのできごとです。無料で支給されるタオルや館内着は、専用の回収ボックスに入れる仕組みになっているのですが、わたしの隣で着替えていたにいさんは、それらを脱ぎ捨てて床に放置したまま帰ってしまいました。自分の家と勘違いしたのでしょうか。お友達になることはないと思いますが、この人の家には遊びにいきたくないなぁ、と思いました。

 

…まだまだありますが、きりがないのでこのへんで止めます。

 

中高年以上の方は、よく「最近の若者はマナーが悪い」なんていいますが、少なくとも浴場という限定的空間においては、個人的に団塊世代以上のマナーの悪さが気になります。しかも、凶暴でいつも怒ってるかんじがしておっかないですね。

 

とはいいつつ、ほとんどの利用者は、譲り合いつつ気持ちよく公衆浴場を利用しています。『極楽湯』も、ほんとに気持ちのよい施設ですので誤解なきよう。

 

というわけで、本日のまとめは、「風呂場のマナーにひとが出る」でした。気をつけましょう。

 

 

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October 20, 2016 21:56:14

Blog復活します。

テーマ:どうでもよい話

Blog復活します。

 

最後の更新から8ヶ月ほど経ちましたでしょうか。意図的に止めていたわけではないのですが、更新がおろそかになっていました。

 

つい先日、とあるブロガーさんの記事を読んで、「やっぱりblogっていいな」って再認識したのが復活の動機です。

 

この8ヶ月ほどでいろいろと思考に変化が生じ、表現上、過去の記事との整合が取れないのは必至なので、復活にあたってblog全体をリニュアルしようかとも思いました。

 

でも、あえて、既存のblogの延長で復活することにしました。

 

以上、「復活宣言」でした。

 

 

 

 

 

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February 09, 2016 18:47:48

今宵のビストロおやじ / たらば蟹のパートフィロ包み

テーマ:ビストロ料理

 

いつの間にやらもう2月。

当blogのことなどすっかり脳みその片隅に追いやって、日々の流れに適当に棹さしつつ過ごしていたところ、常連のお客様から「最近更新サボッてるね」とご指摘をいただいてしまった。こんな無気力なblogでも、定期的にご訪問くださる方がいらっしゃるとは…。例によって、反省しきりである。

 

…というわけで、久方ぶりにキーを叩いてみた。

『たらば蟹のパートフィロ包み』だ。

 

『パートフィロ(Pâte Filo)』とは、小麦粉(あるいはトウモロコシ粉)を原料とする薄い紙のような食材で、ギリシア地方が発祥といわれる。「フィロ」とは、ギリシア語で「葉」という意味だそうだ。春巻きの皮やライスペーパーのように、食材を巻いて調理する。やたらと薄いので、慣れるまで扱いがちょっと難しいかもしれないが、パリッパリの食感がとてもよく、中身の餡とのコントラストを楽しむことができる。

 

ペルノー風味にソテーしたスライスたまねぎと角切りリンゴを敷き、その上にタラバガニの肉を添えて、パートフィロで巻き、表面にオリーブオイルを塗って、200℃のオーブンで17分ほど焼いたらできあがりだ。仕込みさえしておけば、比較的短時間でご提供できる前菜料理である。作例のソースは鉄板のアメリケーヌだが、ベシャメルやブールブランなど、白いソースともよく合うと思う。ボナペティ。

 

札幌では、ただいま『第67回さっぽろ雪まつり』が開催中だ。市中心部は、たくさんの外国人で溢れている。この時期は、アジア系の方のみならず、欧米諸国の観光客も多い。このところ世界経済が不安定で、円高基調になってるような気がしなくもないが、ぜひたくさんお金を落として、本道経済に貢献していただきたいものだ。

 

もっとも、当店のような地元の常連様メインの飲食店にとって、この期間は「耐え難きを耐え」というかんじ。街が騒がしいので、地元民は静かに宅飲みしてしまうのでは、というのがもっぱらの説だが、はて、どんなものか。

 

札幌が盛り上がるのを期待しつつ、早くまつりが終わって欲しいと密かに思う、ちょっと暖かめな2月の夜なのであった。

 

 

 

 

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December 08, 2015 12:04:25

今宵のビストロおやじ / スープのパイ包み

テーマ:ワイン好きの日記


烏兎匆匆。

「もう12月ですね」「今年も終わりですね」「早いですね」などなど、お客様との型どおりの会話が増えてきた。2015年も終盤だ。

よくいわれることだが、歳を重ねるごとに、時の流れが早くなっている気がする。もっとしっかりと日々を過ごさないと、いつの間にか墓に入っていたなんてことになりかねない。

店のほうは…というと、今年も「前年同時期よりちょっとよい」という業績が続いていて、相変わらず「儲かりまっせ」にはほど遠い。それでも、前年よりは改善しているのだから、これでも善戦しているということか。元が悪すぎるという真相はさておいて、ここは前向きに捉えていきたいところだ。

さて。スープのパイ包みである。

スープを入れた器にパイ生地でフタをして、オーブンで焼き上げる料理だ。中身のスープはなんでもよいが、具沢山で濃厚なものがパイと好相性と思う。オニオングラタンスープ、クラムチャウダーが代表例。ポタージュなんかもよい。ボリュームが出やすいので、コースに組込む際は器の大きさを調整するなどバランスに配慮が必要だ。どうしたものか、女性のお客様に特にウケることもあり、冬季はわりと頻繁に登場するメニューである。

調理法じたいは極めてシンプルだが、いくつかコツがあるので列記しよう。
●スープは十分に冷ましておく(冷蔵庫で)
●パイ生地は破れない程度にうすくする
●器のふちに卵液を塗りパイ生地を接着する
●パイ生地表面にたっぷり卵液を塗り焼き色をつける

パイ生地の厚みについてはお好みなので別に分厚くてもよいと思うが、スプーンでサクサクと割るときの手応えとか、お腹の膨らみ具合を想定して、当店ではぎりぎりまで薄く延ばしている。パイ生地でフタをする前にスープを十分に冷やさないと、焼成時、パイ生地が膨らむ前に溶けてしまうので注意が必要だ。
魚介類を使用する場合は、生の状態から調理を開始すると、焼きあがったときにちょうどよい熱の入り具合になる。
焼成時間は、当店のTOSHIBAオーブンで180℃/20分程度。パイ表面の焼色を見ながら、都度調整している。


年の瀬ということで、そろそろ2015年の総括に着手するとともに、きたる2016年への展望に頭を巡らせる今日この頃。すでにいくつかの目標を設定し、そのための準備にも着手している。今年新たに取組んで奏功したイベント類を継続しつつ、さらにお客様に楽しんでいただける空間をつくっていきたい。

来年こそ、行雲流水的な経営から脱出だ!…などとひとり気合を入れる、冬の昼下がりなのである。


*烏兎匆匆(うとそうそう)
月日の経つのが慌ただしく早いさま。
太陽の中には三本足の烏「金烏(きんう)」が、月には兎「玉兎(ぎょくと)」が住んでいるという中国の伝説から転じて、歳月の意として用いられるようになった。
「烏兎怱怱」とも書く。烏兎=歳月。匆匆=急ぐさま、慌ただしいさま。

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November 24, 2015 17:20:44

今宵のビストロおやじ / 牛トリップトマトソースのペンネ

テーマ:ビストロ料理


また、雪の季節がやってきた。

11/24の未明より、札幌市内では突如大雪が降り、朝起きてみたら一面銀世界になっていた。この地に移住して23年ほどになるので、こういうことには慣れっこであるハズなのだが、それでも毎年びっくりすると同時に、ちょっとだけうれしくなったりするから面白い。…とはいいつつ、これから少なくとも4ヶ月ほどの間、街は雪に覆われ続けることになる。ちょっとだけ新鮮な気分は、1週間もすれば憂鬱に変わる。

さて。牛トリップの話である。

牛トリップのトマトソース煮込みは、店主の好物ということもあって、たいてい仕込んであるメニュー。一度の仕込みで、1.6kg前後の牛のハチノスから、保存用のジプロックコンテナ(大)にたっぷり3台分ほどできる。提供の仕方にもよるが、だいたい12~20人分といったところか。日々のオーダーに備えてコンテナ1台は冷蔵し、残りは冷凍しておく。

ハチノスは、牛の第二胃袋だ。肉の卸業者からふつうに購入することができ、安価である。たいていは出荷時に下処理がしてあって、手元には「掃除」された乳白色の物体が届く。未処理の場合は全体に灰色というか黒いというか、とにかく汚れていて、この黒ずんだ部分が臭みになるのだという。

「掃除」されたものでもそれなりに臭いので、当店では、そのまま15~30分ほどゆでこぼすことにしている。あまり臭みがなくてもトリップとはいえないので、このへんは具合をみながら。換気扇を回しても店の中が臭くなるので要注意だ。
ゆでこぼしが終了したら流水で洗い、食べやすい大きさに切って、白ワインと水とハーブ、香味野菜(主にセロリ)と共に30分ほど煮込む。それからホールトマト、トマトピューレを加えて、さらに30分。最後に水分量を調整しつつ味付けだ。ニンニク、タマネギ、セロリのそれぞれの分量や切り方などによって、味わいが変わる。

当店では、トリップはそのまま温めて皿に盛り、チーズとパセリをちらし、バゲットを添えて提供するか、ストウブのグラタン皿でオーブン焼きにしたり、あとはパスタソースにもしている。パスタはロングよりも、ペンネやフジッリなどのショートが合うと思う。


…というわけで、11月も終盤を迎え、いよいよ冬に突入した感がある。このところ、加齢のせいか寒さに弱くなってきた気がするので、先日、H&Mに新しいアウターを買いにいった。以前同店に立ち寄った際「これいいなぁ」と思っていたものを求めたかったのだが、あいにく完売してしまったようで、入手ならなかった。きっとそのうちセールになるだろうと、欲をかいたのが敗因だ。
それほど高価なものでもなし、あまりセコセコとするのもよくないな、とやや反省してみた雪の夜なのであった。


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October 07, 2015 17:53:38

今宵のビストロおやじ / ソイのポワレ

テーマ:ビストロ料理


霜草蒼蒼として虫切切…


今宵のビストロおやじ / ソイのポワレ

すっかり秋である。北海道はこの季節らしく朝晩の寒暖差が大きくなり、地域によっては、もうストーブが焚かれ始めたようだ。昨年は秋らしい秋を感じないまま夏から冬へと移行してしまった感があるが、今年は爽やかな晴天が続き、実に気持ちがよい。この気持ち良さが、1日でも長く続いてくれればと思う。

さて。ソイという魚の料理だ。

ソイは、フサカサゴ科のメバルの一種で、主に東北以北で漁獲される白身の魚。北海道では刺身としてポピュラーな食材で、本州でいえばタイのようなもの。淡白な味わいでクセがなく、食べやすい。マゾイ、シマゾイなど、いくつかの種類があり、クロゾイは少数だが養殖もされている。滅多にお目にかかれないが、40cm近くなる巨魚は身が厚く、美味。

今回は、本州からのお客様をお迎えするにあたって、あえてソイを使った料理を用意した。この魚の困ったところは、仕入れが安定しないことだ。基本的に通年漁獲があるはずだが、ほしいときに、手に入らないこともしばしば。さらに、歩留まりも悪い。巨大な頭が、魚体の1/3近くを占めるのだ。そんなこんなで、どう考えてもタイのほうが扱いやすいのだが、それでも「あえて」ソイを使うのが、おもてなしの気持ちというものなんじゃないかと思った次第。

ソイはフィレの状態にさばいたのち塩胡椒をふってしばらく置き、浮き出た水分をペーパーで取り除いてから皮目にうすく小麦粉をふって、多めのオイルとバターを熱したフライパンにて皮目から焼く。ひっくり返すと熱が入りすぎるので、身に熱々の油を回しかけながら様子を見る(アロゼ)。半分ほど火が通ったらフライパンからあげて、あとは余熱に任せる。皮目をバリッと、身をふっくらと仕上げたい。

ガルニチュール(付け合わせ)は、ラタトゥイユとサラダにした。バジルのソースを合わせている。くどくなく、爽やかにサラダ感覚で召し上がっていただくのが狙い。


冒頭の漢詩は、白居易という中唐の詩人の作。秋の寂しさを詠んだものだ。
「獨出門前望野田(独り門前に出でて野田を望む)」。
秋の夜、霜がかって草は青く、虫がしきりに鳴いている。自分は独り門を出て、田畑を眺めると、行き交うひとは誰もいない…。…というようなかんじ。

シルバーウィーク以降、毎晩静かな夜が続き、当店も存亡の危機…ということで、妙にこのフレーズが身にしみたりする秋の夜なのである。



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September 23, 2015 20:52:20

今宵のビストロおやじ / カルボナラ

テーマ:ワイン好きの日記


馬肥ゆる候。

今宵のビストロおやじ / カルボナラ

9月も終盤に入った。相変わらず、時の経つのが速い。札幌は、ここ1週間ほど晴天の日が多く、気温も高い。朝晩は13℃前後まで冷えるが、日中は25℃近くになる。ただ、湿度がない。空は抜けるように高く蒼く、とても気持ちがよい。今年の札幌の夏は、なんだかいつもジメジメしていて厭になる感じだっただけに、この爽やかさはなんともうれしい限りだ。

前回の記事で、豚の頬肉の塩漬け『グアンチャレ』を紹介したので、その続きとして、カルボナラを投稿してみた。イタリアの炭焼き職人の賄いが発祥とされる、前述のグアンチャレかパンチェッタを使った卵とじ(?)パスタである。いまさら説明の必要すらない、日本でも定番中の定番パスタだ。

それほどポピュラーなカルボナラだが、シンプルな料理だけに、店によってまったくといってよいほど品質が異なる。ペペロンチーノと比肩するほど、ある意味オーダーするのに勇気が必要なメニューだ。そんな難易度の高いカルボナラではあるが、当店も裏メニューとしてご提供している。

店主の個人的な好みとして、カルボナラを完食した後に、卵液がスープ状に残るものはどうもいただけない。パスタがスムーズにほどけつつ、完食後の皿には水分がほぼ残らないのが理想だ。

一般的に、イタリアンのプロの方々は、グアンチャレと茹で上げたパスタを和えたフライパンの余熱で、卵液を絡めていく。ところが、この塩梅がとても難しい。火が入りすぎると、卵が凝固して、パスタの「炒り卵和え」になってしまう。そこで、ヘタクソは見栄を捨てて、ボウルに準備した卵液に、グアンチャレとパスタを和えたものを投入し、トングでよく混ぜながら全体に熱を通す。卵は卵黄のみを使い、水分量は生クリームで調整する。これなら失敗がないね。


さて。世の中は食欲の秋ということで、大通公園ではロングランの『さっぽろオータム・フェス』が開催されており、連日盛況みたいだ。巷間、フード系のイベントはどこでも人気がある。まさに肥ゆる候だ。

そういえば、高校時代の同級生のFacebookで、「高校2年生の娘が自分の体重を超えた」という記事があった。その同級生自身、高校時代の面影がまったくないほどマッチョで肥えていることからして、お嬢さんもかなりのものと想像できる。まったく、馬肥ゆる候である。

体型はどうあれ、幸せなのがイチバン、ということで、ボナペティ。




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