お昼のコース和食は6月の「青草窠(せいそうか)」以来。京都でも行きたい店に全く予約が取れない状況が続き、和食への気持ちが萎えている今日この頃ですが、伺うとやはりいいなぁと思います。大好きな「御料理武蔵野」 さん、初めてのお昼で秋の始まりを感じさせる上質なお料理を堪能しました。
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昼は蕎麦中心、夜はジビエなど珍しい素材でのボリュームあるしゃぶ鍋が名物だったのですが内容が変わっています。再訪した際に鍋のボリュームが減って料理に比重が置かれた気がしていましたが、やはり今は夜も鍋はこじんまりと料理中心の内容にシフトしているとのこと。昼と夜の違いは、概ねこの鍋がでるかでないかだそうです。
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新イクラに秋の始まりを感じながら、八寸をいただきます。続くお椀は菊芋のスープ。エスプーマとかではなく、抹茶碗にふわっと泡立てた仕立てでだしがしっかりきいていてとても美味。神経締めしたサワラは、粉からすみで。しっかり旨みがのっていて肉厚で、こんなサワラは食べたことがありません。
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松阪牛のたたきは、万能葱を巻いてオリーブオイル&塩、土佐醤油と二種類の味を楽しみます。さんまは内臓を使ったうるか焼き。レアな焼き上がり! 〆はもちろん、若き大将笠牟田さんの得意の蕎麦です。
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蕎麦の前になにやら紙が。中には大将オリジナル?のあわせ調味料の配合レシピなどが記されています。料理をする人には嬉しいサービスで、初心者向けに化学調味料を使った方法も記されています。ホントここまでしなくてもいいのに、しちゃう人なんです。
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蕎麦はほんの一口程度、まず変わり蕎麦として今回は芹とケシの実が出され、その後十割蕎麦。料理もそうですが、デザートまでとても手が込んでいます。
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ブドウは一見、ただ凍らせたものに見えますが、実はまるごとかつらむきにしてあり、レモンを合わせ形を整えたものでひと手間、ふたてまかけています。わらびもちも素晴らしいお味でした。
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久々に集うメンバーでおしゃべりに花が咲き、料理の説明があまり頭に残っておらず後で修正するかもしれません(笑)。まあ、いずれにしてもとっても美味しくてお値打ちなコースでした。本当に毎回思いますが、アクセスも便利な上にこんなに良い店で大将もとても熱心で心ある方なのに、まだまだ知られていないのが気の毒です。お昼は4500円で税サ込み。ここまでしなくてもいいのに、と思うくらいの手のかけ方・・・私のなかでは、京都のなかじんと料理への熱意やこだわり、価格帯や印象が似ています。

料理が大好きで、色々工夫してみたくてたまらないといった大将。他店にはないしゃぶ鍋のスタイルも私は好きだったけれど、店名、コース内容を少し変えたのも「そばでもしゃぶしゃぶでもなく、本格的な和食を」との大将の決心の表れでしょう。お昼なので飲みませんでしたが、大将が合わせてくれる日本酒も外しませんヨ。