
最近、学生の頃に読んだ青春三部作とされる「哀愁の町に霧が降るのだ」「新橋烏森口青春篇」「銀座のカラス」を読みなおしてみました。彼の学生時代から貧乏共同生活、サラリーマン時代まで、ケンカやら恋やら酒やらも絡めて自叙伝的に書いた小説です。

椎名誠は学があるわけではない、正しい文才もあるわけではない。でも、読みいってしまう、堅苦しく書いていないので、誰にでも読みやすい文体。人を惹きつける才能があるんでしょう。若者同士の貧乏生活からなんとなく正社員となり、編集長となり、革新的な雑誌を創刊。退職して「本の雑誌社」を立ち上げ、旅作家になったとか。
本人も言ってますが、好き旅して、酒喰らって、それを書いて稼いで、また旅して……こんなサイクル。そんな風になれたらと思って生きてきました。残念ながら実現はしてません。

この青春三部作には椎名の内言(心の言葉)
「まあ、いいやどうだって……。」
が多く見られます。
「納得がいかない。」「腹立たしい」「理不尽だ」などと思う事でも、「まあ、いいやどうだって……。」と流してしまう事が多いようです。それも限度を超えると椎名の怒りは爆発します。若い頃は結構ケンカもしたようで

でも、基本的に「まあ、いいやどうだって……。」という彼の姿勢、共感できます。
僕の尊敬する芸能人として高田純次がいますが、「基本的にテキトー」が大好きです。ポイントだけ押さえておけば、あとは「テキトー」でいいのです。だから会社なんかでは「いつも遊んでる人」くらいに思われてるんですね。

でも、これは裏を返すと物事によっては集中しるぎる、こだわりすぎる、 誰に言われようと変らない、変えない信念、性格、あまりにも仕事などに気持ち、力を入れすぎてパンクする、アウトバーン(燃え尽き)症候群になっちゃうタイプ


こういう自分、これまでの自分をわかっているから、「基本的にテキトー」なんですね。こうじゃないと周りも疲れるし、迷惑ですよね。でも、「まあ、いいやどうだって……。」も積もり積もると心身ともにキツイですよね。だから彼はサラリーマンをやめ、自分の好きな文学、SF、酒、旅に生きる決心をしたのでしょうか。
形は違えど、僕もまだ自分の生き方あきらめてないし……。

この青春三部作、さらに「本の雑誌血風録」へと続いています。今、読んでます。単なる酔っ払い旅作家と軽んじていた椎名をもっと深い人であると理解できるのかな……


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