友達の中坊さんの記事見つけたので。。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060104-00000203-mailo-l43


今から5年ほど前のこと。京都大学の大学院生だった、NPO法人九州バイオマスフォーラムの中坊真事務局長(33)は火山の研究のために阿蘇を訪れた。調査であちこちを回ったが、観測機器を動かすのに必要な「電源」の確保が悩みの種だった。バッテリーや太陽電池パネルを使っていたが、無人で長期間の観測を続けるには問題があった。
 「何かいい方法はないか」。中坊さんが着目したのがバイオマスだった。阿蘇では毎春、野焼きで燃やされている草。「ただ燃やしてしまうのはもったいない」。草を集めてエネルギー化できないか。自分なりに調べるうち、ヨーロッパで取り組みが進んでいることを知った。バイオマスに引きつけられるきっかけとなった。
 03年3月。グランメッセ熊本で開かれた環境フェア。ドイツのバイオマス専門家を招いたセミナーに集まった人たちに、バイオマス研究会の立ち上げへの協力を呼びかけた。大学の教官、地元農家、学生など、さまざまな人が呼びかけに応じた。同年7月、バイオマスを生かした循環型社会の実現を目指す「九州バイオマスフォーラム」が発足する。
 以来、九州バイオマスフォーラムは、バイオマスの活用を促進するため、各地でセミナーやシンポジウムを開きながら、地域のバイオマスを生かすモデル事業を阿蘇で実施している。利用されず、手入れもされない草原が増える阿蘇。中坊さんらは、草を資源として生かすことが、地元の人の収入増と、草原の維持につながると考える。
 草の新たな需要を創出しようと、05年11月には、壁用の建築資材にストローベイル(わらのブロック)を利用した家づくりのワークショップを開始した。採草コストを抑えるために、ラジコン操作の草刈り機を導入した採草実験にも取り組んでいる。いずれは、草の注文を受け付ける窓口として「草資源流通センター」を立ち上げ、草の流通体制も整備する予定だ。
 日本各地でバイオマスを生かす取り組みが進むが、「草」に着目した活動は珍しい。「その地域にあるものを生かしていけばいい。阿蘇は草だ」と中坊さん。
 今、九州バイオマスフォーラムは阿蘇市とともに、温水プール施設「アゼリア21」の電気と熱を「草」から生み出す計画を進めている。「草をエネルギーに」という中坊さんの夢も実現に向けて大きく動き出している。【伊藤奈々恵】

1月4日朝刊

(毎日新聞) - 1月4日17時46分更新
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