まずは英語の意味を。
Marine Engineer マリンエンジニア、船舶技術者、海洋技術者 
oil rigs, drilling, 石油掘削
offshore oil 海底油田
shipping 海運業
sailor 船乗り


(Oil Rigs) 

Marine Engineer、狭義では造船や船舶に関わるエンジニアのことのようですが、広義では海や船に関するかなり広範囲を含むようです。実際、詐欺師の自称マリンエンジニアというのも、造船から船の機関士、海底油田関係などから海軍や客船・輸送船の船乗りなどいろいろ出てきます。

フェースブックだと、ご丁寧に仕事のシーンとか言ってどこかのサイトから盗んだ海底油田や造船所や潜水服姿の写真などを掲載しています。海軍軍人なら海軍の制服姿、客船の船乗りなら豪華な客船の写真を載せていたりします。

手口はほとんどほかの職業を自称する詐欺師と同じパターンですが、マリンエンジニアならではのストーリーには海賊に襲われるというものもあります。また、『子供か老親の病気で、今は海の上なので治療費を払えない』というのも、海に関係した職業を自称する詐欺でありうる話です。

当然ですが、ここに書いていない展開があれば詐欺じゃないと判断すべきではありません。ネットでしかあったことがなく、ビデオチャットもほんの短い間しか姿を見せないとか、そういう相手がお金を直接求めてきたり、まだ正式に結婚しているわけでもないのに役人などから「奥さん」としてお金を出してほしと言われたりしたらすべて詐欺と疑って間違いないでしょう。



●海賊に追われて、急きょ寄港した先から荷物を送る。
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11901598460.html

ストーリー
航海中に船が海賊に追われる。難を逃れるため、予定外の港(マレーシアのラブアンや、インド、南アフリカ、その他いろいろあり得る。)に寄港する。そこで、その男性本人の意思で、もしくは上司や寄港先の保安庁やら軍隊やら警察やほかの公務員などからの助言で、航海中に海賊に襲われたときに備えて貴重品を全てそこから国際宅配便で安全な所へ空輸してもらうということになる。港を出る前に宅配便会社もしくは税関に立ち寄るように言われていたが、男は上司の命令で急いで船に乗らなければならないため立ち寄らないで出発する。そのあと、本人もしくは受け取り手になっている被害者のもとに税関を名乗る人物から手数料・税金・保険料などを求められる。しかしマリンエンジニアは海上にいてお金を払えないので、代わりに払ってほしいと泣きつかれる。



●遺産相続

土建エンジニアの遺産相続
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-12082093763.html
金持ちビジネスマンの遺産相続
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11909055082.html

ストーリー
父親の遺産(もしくは父親が外国で事業を行った時の未払いのお金)を受け取りに相手の男性が外国へ行く。行先はさまざま。マレーシアやインドネシア、メキシコ、南アフリカなどの場合もあれば、英国から米国へ、もしくはその逆もある。要は、メインの詐欺師本人がいる場所か、仲間のいる場所か、あるいは居住者以外でも簡単に電話番号を変える場所を選んでいると見てよい。お金を受け取るために税金や手数料が必要になるが、外国にいて大金を貯金している自分の口座にアクセスできない(ATM使えない、クレジットカード使えないなど)。そのため、手持ちの現金が足りなくてお金を助けてほしいと頼んでくる。手の込んだ奴になると、彼の大金の入った銀行口座を見ることができる偽銀行サイトなども登場。



●仕事に関わるトラブル発生でお金が足りない。

契約金のお金が足りない(医者編)
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11910199321.html
機材の破損でお金が足りない(土建)
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-12082093763.html

ストーリー
前に書いた記事(医者や土建エンジニア)であれば、病院建設などに関わる契約金や装置のトラブルになるが、マリンエンジニアであれば海底油田採掘現場のトラブルなど。行先はさまざま。マレーシアやインドネシア、メキシコ、南アフリカなどの場合もあれば、米国内ということもありうる。外国人として滞在しているため、クレジットカードが使えない、ATMが使えないなどの問題があり、契約に関わるお金や、発生したトラブルに対して支払うお金が足りない。(ATM使えない、クレジットカード使えないなど)。そのため、手持ちの現金が足りなくてお金を助けてほしいと頼んでくる。



●贈り物が税関でひっかかる。
http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11901318278.html

ストーリー

渡航先から女性に贈り物を送るという。しかしその中に多額の現金や宝石が入っていたため、積み替え港の税関(マレーシアやインドネシアなど)でひっかかる。偽の税関や運送会社社員、もしくは運び屋の任務をする外交官(アフリカン詐欺の世界にしか存在しない外交官)から連絡が来て、税金、保険料、手数料、罰金などとしておかねが取られる。偽の運送会社サイトなどが用意される場合もあり。



●子供の病気、もしくは本人や老親の病気

http://ameblo.jp/rinmiu1002mana0701/   (歌織さんのブログ)

ストーリー
歌織さんのブログでは偽軍人ですので戦場にいて医療費が払えないという話ですが、マリンエンジニアも同じ、洋上とか、オフショアにいるので子供の医療費が払えない、建て替えてほしいという話になる。
老親の場合も同じパターンでしょう。

本人の病気という場合、おそらくは一度送金をしてしまった後で2回目、3回目のリクエストでの登場の可能性もあります。偽の病院スタッフから電話がかかってきて、『あなたのご主人が事故で入院しています』みたいなことを言って医療費を請求してきます。マリンエンジニアの場合、海に関わる仕事ですから、きっと信じてしまっている被害者の方には非常に臨場感のある出来事になるかもしれません。病院が本物かどうか、病院の名前とか住所を調べて、それからネットで実在する病院かどうか、固定電話を調べてそこに電話すると同じスタッフがいるかどうかなど調べてみるのも方法です。





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