病床のさみしそうな顔をした婦人。こんな写真がプロフィールにある人からフェースブックで友達リクエスト来たらどう感じます? 同情を感じながらも、本当だろうかと目を疑うかもしれません。
www.facebook.com/ojaniemijorma.arimikael


そして、こんなメッセージを送っています。

『Hello How are you doing today? My Name is Mrs Dorothy Jorma Am from London Uk, where are you from? Are you a dedicated Christian Muslim or Jewish? pls reply today. i will be waiting for your email My Regards, Mrs Dorothy』

(こんにちは、お元気ですか? 私はドロシー・ジョーマ夫人です。私は英国のロンドン出身です。あなたはどちらからですか? あなたは敬虔なキリスト教徒かイスラム教徒かユダヤ教徒ですか? 今日中にご返事ください。あなたのご返事を待っています。ドロシー夫人より。)

そしてメッセージに応じると、次のようなメッセージを送ってきます。

『Greetings in the name of our Lord Jesus Christ..I am Mrs Dorothy Jorma from United Kingdom,a widow of late Mr Jorma Ojaniemi..I am 80 years of age..I am a new Christian Convert suffering from Long time cancer of the breast,from all indication my conditions is really deteriorating and its quite obvious that i wont live more than 2 months.』
(私たちの主イエス様のお名前により、ご挨拶申し上げます。私は英国のドロシー・ジョーマ夫人で、亡きジョーマ・オジャニエミ氏の未亡人で素。私は80歳です。私は改宗したばかりのキリスト教徒です。長い間乳がんを患っていて、今は症状がどんどん悪化していて、あと2か月ほどの命だと分っています。)

さらにねぎらいの言葉などとともに返信すると、このような返事が返ってきます。

『According to my doctors,this is because the cancer stage has gotten to a very bad stage. My late husband died last five years and during the period of our marriage we couldn't produce any child. My late husband was very wealthy and after his death,I inherited all his business and wealth. The doctors has advised me that i may not live for more than 2 months so i have now decided to divide the part of this wealth to contribute to the development of the churches in Africa,America,Asia and Europe』

(お医者様のはなしですと、私の癌の状態は非常に致命的な段階に入っているそうです。私の夫は5年前に亡くなりました。そして、私たちには子供がいませんでした。亡夫はとてもお金持ちで、彼の死後は私が彼の事業と財産を全て相続しました。お医者様たちは私の命があと2か月足らずだとおっしゃるので、私の財産を分けてアフリカやアメリカ、アジア、ヨーロッパの教会に寄付しようと決めたのです。)

この話を信じて助けを差し伸べたらどうなると思いますか? まず医者か弁護士、もしくは銀行の役員、あるいは地元の教会の神父様か牧師様などと称する人物がコンタクトを取ってくるか、病床の婦人が『この人に連絡を取ってください』とメアドと電話番号を伝えてきます。

そして、その人物から個人情報の提供が求められます。これはこのDorothy夫人とやらからではないですが(そこまでバイティングしていない)、別のDying Widowが聞いてきたものです。テンプレート通りでどこの詐欺師がDying Widowやってもみんな同じこと聞いてきます。

(1) Your Full Names:_________________ (名前、フルネーム)

(2)Personal or Official Contact Address:_________________(自宅か勤務先住所)

(3)Home or Office Phone#:Cell Phone#:_________________(自宅か勤務先か携帯電話番号)

(4)Your Age:_________________(年齢)

(5)Occupation:_________________(職業)

(6)Sex/Marital Status:________________(性別および既婚・未婚の別)_

(7)Your Private E-Mail Address:_________________(個人用のメアド)

Please reply me through this my private email

これらの個人情報を夫人もしくはコンタクトをとった夫人の財産の移動の援助を託された弁護士か医師か教会の方などに提供すると、詐欺行為が始まります。

何しろ亡夫の遺産は数千万ドルとか数億ドルとか、非常に巨額で、その一部を夫人が謝礼といてくれるとも言ってくるでしょう。謝礼がたった1%だとしてもかなりの額でしょう? そしてその大金を外国にいる相手の名義に変更したり口座のお金を外国に移動するために、税金とか、銀行口座の名義変更手数料とか、弁護士料とか、外交特権でお金を運ぶ外交官手数料とか、安全に運送するための保険料とか、運送会社への費用とか、いろいろな金額が要求され、とどまるところを知りません。被害者の方が気が付くか、あるいはこれ以上お金を出せないほど搾り取られるまで続くわけです。

そして、病床にいる人物は偽物ですから、2か月の命ではないわけです。こんないたずらしたことがあります。偽メアドで瀕死の夫人にメールをして、個人情報を聞かれた後連絡を絶ちました。2か月の命なのに、半年後に「お元気ですか?」とメールしたら、まだ覚えていて『個人情報早く送ってください』などと言ってきました。大笑いですね。

この手の詐欺は女性版だけでなく男性版もあります。戦地で負傷した兵士や、妻を亡くし子供のいない大富豪の男性などを名乗りますが、ほとんど同じ手口です。

このベッドに横たわる写真の女性は、アメリカでがんの手術を受けた女性です。でも、悲しい物語に登場するのではないのです。ワンちゃんが飼い主を捜して失踪、女主人ががんで入院しているのを見つけて大喜びで駆けつけてきたという心温まる話です。日本語でもこんなニュースが。女性の名前はナンシーさん、ワンちゃんの名前はシシー。忠犬シシーちゃんです!!
http://curazy.com/archives/64336
そしてワンちゃんと再会した女性の嬉しい顔。


参考資料
英文 http://www.419scam.org/419-dying-widow-scam.htm
http://www.romancescam.com/forum/viewtopic.php?f=79&t=47296



AD