IC3のFAQ(よくある質問)をもとに、FBIに訴えることでどんなことが成し遂げられるのかを見てみましょう。https://www.ic3.gov/faq/default.aspx

 

全部は載せませんので興味のある方はご自身でFAQにアクセスしてお読みください。

 

  • IC3に訴えることができるのは誰か→インターネット犯罪の被害者、もしくは被害者の代理の第三者。
  • 米国市民以外でも訴えることができるのか→被害者もしくは容疑者(関係者を含む)が米国にいる場合訴えることができる。(国籍を問わず){註:この文脈から、米国人を自称する詐欺師、米国のミュールを送金先に使ったケースなどはどこまでIC3が対応してくれるかは別として訴えを起こしてみて悪いことはないと思います。)
  • IC3に訴えを起こした後、どうなるのか→IC3が訴えに目を通し、必要と判断されれば米国内外の適切な捜査機関に渡して詳細な捜査をする。
  • 訴えに関していつアップデートがもらえるのか→IC3自身が捜査を行うのではない。米国内外の捜査機関に詳細な捜査が引き継がれる。したがってIC3が捜査の進捗を報告することはない。
  • 訴えがきちんと送信されたことがどうやってわかるのか→IC3から自動応答メールが届く。「Thank you for submitting your complaint to the IC3. Please save or print a copy for your records. This is the only time you will have to make a copy of your complaint.」このメールを訴えを送った証拠として保管する。
  • IC3への訴えを取り下げることはできるか→キャンセルはできない。
  • 訴えた内容の証拠は保管すべきか→保管すべき。捜査機関から提供の依頼が来ることもある。
  • 証拠となりうるものにはどんなものがあるか
  • Canceled checks キャンセルした小切手
  • Credit card receipts クレジットカードのレシート
  • Money order receipts 為替のレシート
  • Certified or other mail receipts 書留などの郵便物のレシート
  • Wire receipts 送金のレシート
  • Virtual currency receipts 仮想通貨のレシート
  • Pre-paid card receipts プリペイドカードのレシート
  • Envelopes (if you received items via FedEx, UPS, or U.S. Mail) 受け取ったフェデックス、UPS、US Mailなどの封筒
  • Facsimiles ファクシミリ
  • Pamphlets or brochures パンフレットやカタログ冊子など
  • Phone bills 電話の請求書
  • Printed or preferably electronic copies of emails (if printed, include full email header information) メールのコピー(可能なら電子コピー。プリントされたものであれば、ヘッダー情報を含むもの)
  • Printed or preferably electronic copies of web pages Webページのハードコピー、もしくは可能なら電子コピー。
  • Hard drive images ハードディスクのイメージ
  • PCAP files containing malicious network traffic 悪意あるネットワークトラフィックについての情報を含むPCAPファイル
  • Network, host system, and/or security appliance logs ネットワーク、ホストシステム、セキュリティ機器などのログ
  • Copies of malware マルウエアのコピー
  • Chat transcripts and/or telephony logs チャットや電話のログ
  • Keep items in a safe location in the event you are requested to provide them for investigative or prosecutive evidence.
  • これらを安全な場所に保管し、捜査機関から捜査目的もしくは立件のための証拠として求められたら提出する。

 

  • インターネット上で脅しを受けていて緊急度が高い場合→地元の警察に連絡
  • 時間感度の高い問題の場合→IC3のアナリストが訴えを精査したのち、国内外の捜査機関に捜査が依頼される。もし時間感度が高い問題と思える場合、直接地元の警察にコンタクト取ること。
  • メディアの人がIC3に取材をしたい場合→Federal Bureau of Investigation, National Press Office, FBIHQ, Washington, D.C., (202) 324-3691 に連絡する。

 

 

写真は犯人たちの様子です。

AD

FBIの統計データについては以前に書きました。

 

実際のところ、FBIのIC3に被害を報告したとろこで、犯人逮捕にもつながらないですし、金銭的被害を受けた方のお金は戻りません。

 

IC3への報告は被害者個人ベースでいうとあまりメリットはないかもしれません。実際、アメリカ人を自称する主犯はナイジェリアにいて共犯者がマレーシアだったとしたら、FBIもアメリカ大使館も全く関係がないわけです。

 

しかしこのような統計データに反映されることは、将来的にFBIや各国の警察、インターポールなどが何らかのアクションをとるようになってくる可能性もあり、決して無駄なことではありません。

 

ですから、ぜひFBIのIC3に報告してみてください。

https://www.ic3.gov

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AD

ネットで知り合った外国の恋人やビジネスパートナーがオンライン詐欺師だと分ったら、するべきではないこと;

●写真の人を探してコンタクトを取ること

 

理由は;

(1)見つけた写真の本人らしき人が本物かどうか判別つかない、もう一人の詐欺師とコンタクト取ってしまう可能性はあります。そうすると相手にとってはあなたは飛んで火にいる夏の虫です。

(2)写真盗用被害者は、詐欺被害者からのコンタクトを受けても歓迎しない場合もあるし、何のことだか理解できない可能性もある。写真盗用被害者もアフリカンの詐欺師によるIdentity Theftという被害を受けた方です。そっとしておいてあげるべき。


写真をGoogle検索したら写真の人が誰だか分かったとか、誰かが『この写真は誰某です』と教えてくれた…写真の人がどこそこに住む誰それということが判った…それだけなら構わないのです。写真の本当の人がいるということは、相手だった人物が成りすましだという証拠ですから。


成りすましに騙されていたことを認めた上で写真の人が好みだったなと眺めるだけなら良いと思います。写真の人のYoutube見て楽しんでるって方もおられますし。


 

でも、写真の本人にコンタクト取ってみたいという気持ちに駆られるのを抑えて。写真の人とコンタクトを取ろうとすることは、避けたほうが良いです。

 

『好きになったのは写真の人なんだ、この人と話をすれば分かりあえるかも』なんて期待はしないでください。写真の人にもプライベートの生活があります。そして詐欺事件とは全く関係ないわけです。


写真の本人が主犯でその子分達が交代で接触してきていたってこともあり得ません。遠隔操作で犯罪を働くのに自分の本当の写真など使ったら足がつく。例え主犯格が英語が上手でネーティブ並みと思えても、写真のアメリカ人やイギリス人が絡んでいるということはないでしょう。

 

私も写真の人のお友達から頼まれて写真を盗用されている日本人の写真盗用被害者の方とコンタクト取ったことがあります。私の消されたFacebookのタイムラインに日本人の写真を使った成りすましの情報を掲載していました。そうしたら、写真のご本人のお友達がたまたま私のフェースブックの友達になっていて、ご本人が怒るのではないかと心配して連絡くださいました。その方はとても温厚な方で、同意をいただいてAntiscamサイトに写真とともに詐欺師の情報の掲載させていただきました。

 

でも、すべての人がその方のように協力的ではありません。このことがうまくいったので他の日本人の写真盗用被害を受けられた方にも同じようにやってみたら、FBはブロックはされないませんでしたがメッセージをブロックされました。『あなたの写真が盗用されています』と言われても、ご本人は困惑します。

 

何度も写真を盗用されている人は、詐欺被害者から何度もコンタクトを受けています。ある詐欺被害者の方が写真の人の家族や職場にまで電話してきて、写真盗用被害者の方にひどい迷惑をかけ田という話がromancescam.comのこちらの記事にあります。

 

 

写真の本人は、写真を盗用されていることを知っても、それに対して何もできません。一度盗用された電子メディアの写真は、いくらでもコピーして誰かが再使用できてしまう。止めようがないのです。写真を悪用しているのがアフリカの青年たちだということさえ理解していないかもしれないわけです。

 

Military Romance ScamsのFBページから。

ナイジェリア人が自分の名前で4人の将校に成りすましている。

 

 

★次は写真盗用被害を受けた方の視点で書きます。

 

過去記事

 

AD

ネットで知り合った外国の恋人やビジネスパートナーがオンライン詐欺師だと分ったら、するべきではないこと;

 

相手と接触を保つことにより;

●お金を取り戻すために相手や別の詐欺師を騙すこと

●相手にウィルスやマルウェアを送りつけたり、危険なサイトのリンクを送ること

●自分なりの捜査を進めること

 

たとえ自分のお金を取り戻す目的でも、相手を騙すことは犯罪です。また、ウィルスやマルウェアを送りつけたり危険なサイトのリンクを送りつけて相手に何らかの被害を被らせようとするのも犯罪です。犯罪者への仕返しとして被害者自身も犯罪を犯すことはするべきではありません。

 

仮にお金を取り戻せたとしたら、そのお金がどこから出ているかを考えてください。詐欺団自らお金を返すなどあり得ません。そのお金は、他の被害者が騙されてあなたに送ってくるもので間違いありません。そうすると、良くて銀行口座凍結程度。最悪の場合共犯者として一番目のつくところにいるあなたが逮捕される。

 

419詐欺、ロマンス詐欺の情報を集めてサイトに投稿しているBaiter, Hunterの中には元被害者だった方も少なくありません。しかしながらBaitingを行っているサイトでは被害に遭ったばかりの方がBaitingをすることを勧めていません。トラウマとなっていることがフラッシュバックしたり、自分を騙した奴に別人を装って近づいたのにちょっとした言動から本人であったことがばれたり、相手への感情が蘇ったりするからです。

 

自分なりの捜査をしようとする方もおられます。お気持ちはわかります。

●警察は頼りにならない

●Antiscamサイトのアドバイザーは自分の望むアドバイスをくれない。

●だから自分で相手を探し出そうと。

それはまず無理です。素人で探せる相手なら、このような犯罪起きません。また、リカバリー詐欺の被害に遭う可能性も出てきます。

 

そして犯人を特定して逮捕に導くことは非常に難しい。日本の警察がナイジェリアやガーナに捜査を依頼するのは難しいことです。そしてそれらの国々は、国内の凶悪犯罪の取り締まりのほうがもっと優先度が高い。

 

マレーシアでナイジェリア人の詐欺師が逮捕されたというニュース(2015年7月)

 

 

以前に「詐欺被害者が詐欺師をバイティングしようとすることに潜む危険」という記事を書きました。こちらもご参照ください。

http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11872091995.html

 

 

お友達になっている人が詐欺師だと分ったら、すぐにブロックせずにやんわりとフェードアウトしようと考える方々がおられます。

 

正直言ってお勧めできません。金銭的被害まで受けておられない方も含めて。

 

もし、すぐにブロックすることを恐れているのなら、それは心のどこかでまだ相手がなりすましではない、本物の人だと信じたいと思っている証拠。彼がどう感じるかまで考えているのならまさにそうですよね。もし、本当に彼が偽物のなりすましの犯罪者であると確信したなら、彼がどう思おうと、バッサリとブロックすればよいはず

 

もし、お金にならないと判断しなら、詐欺師は逃げ去ります。お金に期待できない相手に彼らは時間を無駄にしない。

 

実際のところ、相手をブロックしたところで相手はなりすましですからほかのIDを取ってアプローチしてくる可能性はあります。ですから、この種の詐欺に、金銭的被害まで言っていなくても遭遇した方は、この種の詐欺について知識を身に着けて、怪しい外国人からのアプローチを識別できるようにされるのが良いです。

 

札束 札束 札束

 

日本の話ではないですが、こういうことがあったそうです。

 

あるオンライン詐欺の被害者の方は、すぐにブロックするようにとのAntiscamサイトのアドバイサーからのアドバイスに従わず、相手を刺激しないようにと思ってやんわりとフェードアウトすることを試みました。

 

相手の詐欺師の情報がそのサイトで何ページも載せられているかなり頻繁に詐欺に使われていた写真であったにも関わらず、心のどこかに引っかかるものがあったのでしょうね。

 

ゆっくりと彼から離れようとしている間、詐欺師のほうは、これ以上お金が入ってこないので感情が高まり、苛立ってきますね。そして、その詐欺師は彼女の写真と本当の個人情報を使って偽のフェースブックのプロフィールを作成し、詐欺行為に使用したそうです。それでも詐欺師は満足できなかったので、彼女のプロフィールをアダルト系サイトに作成したそうです。

 

その被害者の方は、自分の方法でフェードアウトしようとしてひどい目に遭いました。非常に心が傷つけられたそうです。

 

地球 地球 地球

 

相手をSNSでブロックした後、まだ連絡可能な連絡手段にはしつこく連絡してきます。可能ならメアドを変えることをお勧めしたいのはそのためです。本当にメアドや電話番号すべて変更した詐欺被害者の方を私は何人か知っています。

 

連絡可能なチャンネルが残っていると、『なんでブロックしたんだ』『僕が何をしたっていうんだ』などとしつこく連絡してきます。例えばこんな感じに。(ある方から拝見した、SNSをブロックした後に送られてきた詐欺師のメールと、私のバイティングで必要な情報剥ぎ取った後放置した詐欺師から来たメールなどを合わせて創作して日本語にしてみました。

 

貴重な情報シェアしてくださった方、ありがとうございます。個人特定されると困るので、このメッセージの原文は英文サイトには掲載しません。

 

フェースブックにログインしたら、君が僕をブロックしていることに気が付いた。僕たちは愛を誓い合ったばかりではなかったかい? 何故君がそんなことをしたのか僕にはわからない。その理由を君は説明してくれない。君は一体何を怒っているだい? 誰かがおかしなことを言ったのかい? フェースブックにはいろんな人がいていろんなことを言ってくる。でも、僕たちの愛はそんなことで壊されるものじゃないだろう? 僕はもう君なしでは生きられないんだ。愛している。何が問題なのか教えてくれ。きちんと理由を説明するから。返事をしてほしい。お願いだ。愛してる。

 

これを無視すると、

 

ダーリン、君のことを考え続けていると眠れないよ。君が僕に何が問題があったのかを話してくれないから。僕が君をどれだけ愛しているのかわかるかい? 誰が僕のことをなんと言おうと、それは嘘かもしれないし、本当かもしれない。でも、君は僕のことを良く知っているはずだ。僕をブロックするだけで何も解決にならない。だから何が問題なのか話してほしい。君に会いに行く約束を必ず果たすから。君を愛している。だからなぜ急に心変わりしたのか教えてくれ。

 

こんなメッセージ受け取ると、ぐらっとくるか、爆笑するかで運命が分かれますね。特に大金を期待できたはずの相手には、その期待していた額を得るためにもしつこく来ますよ。

 

このようなメッセージで自分のしたことに後ろめたさを感じて、彼の言い分を聞いてみようと思ってしまうと、悲劇への道に戻ってしまいます。相手を信じようと努力して、お金を失った被害者の方々もおられるのです。

 

もし、彼が本当に詐欺師だと理解していて、もう騙されないと決意しているなら、このメッセージも爆笑もので終わります。これ以上メールも読む必要ない。彼のメアドをブロックして、スパム入り。この種の詐欺に関する知識もついたし。

 

そして、『彼女に勝手にブロックされた可哀そうな男』を演じることで有望な獲物を取り戻すことができなければ、次はメアドをほかの犯罪グループに拡散したり、フィッシングサイトをリンクしたメールやウィルスを送りつけてきたりします。メールボックスの半分以上が迷惑メールになると困りませんか?

 

 

 

 

 

ハンサムな軍人さんも、素敵な建設エンジニアも、みんなこういう感じのアフリカの青年たちなのです。