最近、『子供を使った手口』の国際ロマンス詐欺の話もよく聞きます。戦地からの荷物や休暇申請などといった話だと、常識で考えれば『おかしい』と思えるし、『会ったことのない人の荷物は受け取れない』と断る方も少なくないです。

 

  しかし、子供の病気を理由に送金を要求されると、『送金しなかったら本当に子供が死んでしまうのだろうか』という心配も生じます。人道的見地から送金してしまう方も少なくないかもしれません。

 

 

 

 

さて、シリアにいると主張する偽軍人の息子はガーナの学校に通っていて、そして学校で病気で倒れて病院に担ぎ込まれ、前金を支払わないと治療ができないと医者に言われたといいます。そして早く送金して前金が支払われないと子供の治療ができず、死んでしまうのだという。

 

珠子が実在するガーナの病院に電話をしたことにして、次のようなメッセージを送ってみました。(ネットで検索かけたら、彼が言った名前の病院は存在しました。仮に本当に電話かけたとしても、Vincent Andersonという白人の子供が入院していることはないと言われるでしょう。)

 

珠子: そんな人その病院にいないわよ、嘘つき! もうメールしないで頂戴、ブロックするわよ!

 

Andy Blinks: Why do you lied to me, when you are not willing to help me. i have write to my son teacher, and my son is still lying down there in the hospital and you are here claiming you have called them, how could you done such thing, why. send me the number you called them with.

【詐欺師は息子の命が危ない状態にいて戦地で心配する父親を演じます。そんな人病院にいないと言われたと伝えると、息子の先生から息子がまだ病院で危険な状態だと言うのに、嘘ついて病院にそんな人いないと言った、なんで僕を助けてくれる気がないからってそんな嘘をつくんだと言ってくる。】

 

珠子: あなたの息子がその病院に入院しているという証拠がないわ。息子さんが紙に自筆で名前を書いた紙をもって写した写真を送って。

 

Andy Blinks: You are such a wicked woman, how could do that, when you don't want to help.

【詐欺師はあくまでも自分は可哀そうな息子を助けてほしい父親を演じます。そして珠子を悪い女だと言ってきます。ここでからかって終わらせようと思い、珠子も言いたい放題。】

 

珠子: あなたは怠慢な嘘つきで学校も行ってないから、何もしないで楽してお金をとろうとしてるんでしょう!

 

Andy Blinks: You know what, i regretted talking to you, first place. Am thankfully to God, because someone has already help me out and my son is alive. I never knew you are this heartless and wicked.

【あくまでも珠子が薄情な悪い女でこんな女に引っかかったことを後悔しているという。そして神様の思し召しで誰かほかの人が助けてくれて息子が助かったと告げる。珠子はもうどうでもよくなってきたので売り言葉に買い言葉で遊びます。】

 

珠子: あなたが悪辣なお金が大好きな小猿で嘘をついてお金をせびっているってことはお見通しよ。あなたの息子なんて存在しない、ただ守銭奴のドブネズミがいるだけ。もうメールしてこなでちょうだい! さようなら。

 

Andy Blinks: What, you called Monkey, oh i see, you are so disrespectful, are you a pervert.

という言葉に反応してしまう詐欺師。そして珠子のことを人に敬意を払わない変態だとまで言います。】

 

珠子: ええ、詐欺師に敬意を示す理由はないわ!

 

この後、詐欺師からの連絡が途絶えます。利口な奴なら、罵声を飛ばさずに詐欺だと気づかれたことに気づいたら黙って立ち去ります。送金する気のない相手に時間を無駄にさせられたくないからです。こいつは罵声の応報に乗ってしまいましたね。バカですね。乗らなかったら、フィクションの世界の珠子は「やっぱり悪いこと言ってしまったかしら」と思い直していたかもしれないのにね~爆  笑

 

『病院に電話したけど、その名前の患者いない』と言われたと詐欺師に伝えた場合、詐欺師によっては『救急で名前も知られていないかもしれないので、担当医の携帯に電話してほしい』と指示して「医師」の携帯電話番号を伝えてくることもあります。当然ですがその「医師」も詐欺師の仲間ですので、本物の病院のサイトに電話して「いない」と言われた患者が「いる」ということになって、医師が送金を促してくるでしょう。そして、もしかすると子供の泣き声(ママ、助けてなどと言って泣く)まで聞かされるかもしれませんね。詐欺師だと疑うべき相手から子供の入院先の医師の電話番号だとして本物の病院のサイトにはない電話番号を知らされたら、間違いなくそれは詐欺師の電話番号であり、そこに電話をしてしまったら、すっかり罠にはまります。

 

子供が入院していると言われていて、ネットで検索したら本物の病院が存在することがわかったら、詐欺師から伝えられた電話番号ではなくて病院の本物のサイトに掲載されている電話番号に電話することです。そうした結果、「それは詐欺ではないですか」と病院側に言われたというお話も被害者の方から伺ったことがあります。

 

但し病院サイトさえも作っていて検索かけると偽物が出てくる可能性もあります。病院サイトが本当に本物かどうか確認するため、scamadvisorのサイトを使うとよいでしょう。小さなクリニックならともかく、重病患者が入院するような病院が無料や格安のドメインプロバイダーでホームページ作っているということはないでしょう。

 

【終わり】

ねずみねずみねずみねずみねずみ

 

子供の病気や事故を理由に送金を要求してくる詐欺は、被害者の方も心を痛めます。

 

誰かの警告を信じたり、このようなブログを読まれたりして詐欺だと納得して送金しないことにした後でも、心が痛むでしょう。

 

子供の病気や事故で送金要求された方は、『じつは本当に子供さんが病気だったらとおもうと…』と考え、半信半疑ながらも病気の子供の写真を見ながら『送金しなかった結果本当にこの可愛い子供が死んだら、自分は一生悔いが残るのでは?』と思うかもしれない。

 

本当にひどい手口だと思いませんか?

 

こんな手口に引っかからないためには、見ず知らずの人がSNSなどで近づいてきたら警戒することです。知らない外国人を軽い気持ちで承認しないことです。

 

特にシリアやアフガニスタンにいるという軍人や医師やジャーナリストとくればほぼ間違いなく詐欺師のなりすましなのです。そんな人物が子供の医療費を肩代わりしてほしいと泣いて頼んで来たら絶対に詐欺なのです。絶対に、本人や子供が泣きついてきても、送金すべきではありません。たとえあなたのことを薄情だ残酷だ、鬼だ悪魔だと言われたとしてもです。

 

軍人や国連などで戦地や紛争地域で仕事をする人なら、きちんとした保険に入っています。ですから子供が本国にいようと第三国にいようと、医療費は保険でカバーされます。例えば米軍ならTricareという保険に加入しています。

 

緊急事態ならどこの国の医師も人命第一です。医療費の前金が支払われなければ治療ができないと言われたら詐欺とみなして間違いない。

 

珠子のように「薄情な女だ」と言われて罵声を受けるだけで終わるならまだ良いです。しかしながら、詐欺師がまだお金がとれそうだと判断するなら、別の筋書きもあるでしょう。

● 『誰かが助けてくれて大丈夫だった。あまりにも焦ったため君を苦しませてごめん。僕が悪かったよ』などといって撚りを戻してラブ/ハニーメッセージを再開し、別の機会に送金要求をしてくるかもしれません。

●あるいは、子供が死んだことにして、送金しなかったことに対する責任の追及をしてくるかもしれません。偽弁護士などが登場し、仮想的な訴訟まで起こされるかもしれません。そして訴訟費用や弁護士費用、賠償金などと称してお金がとられる。当然ですが登場する警察や弁護士や医師などのキャラクターもすべて詐欺団の自作自演の偽物。

 

子供の病気や事故を利用した筋書きに絶対に騙されないでほしいです!

 

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