黄色い花 いつもお読みいただき、ありがとうございます。黄色い花

 

『横須賀ストーリー』という古い歌謡曲からとったタイトルですが、​日本語のBBSでしばしば登場する、横須賀基地の米国海軍軍人を名乗る詐欺師を2015年にBaitingしたときの話です。旧暦のお祝い日の日付が出てきますが、それも2015年に該当する日付になっています。

 

詐欺師のメッセージは英語のままですべて掲載します。一方レスリーの文章は日本語にして掲載。

 

宝石のビジネスをするためのお金などの貴重品を緊急寄港したマレーシアのラブアンから日本に送りたいというジム。偽セキュリティ会社にコンタクトをとるようにとレスリーに指示してきたジム。そこで、レスリーは言われた通りにセキュリティ会社にコンタクトをとると、セキュリティから返事がきます。どうやら、ジムはセキュリティ会社にお金を払う必要があったらしい。しかし、出航前にラブアンのセキュリティ会社に立ち寄るのを忘れる。

 

セキュリティ会社から要求されたのは490ドル。それほど大金ではありません。おそらくこの金額を受け取ったら、その後で次々といろいろな金銭要求が続き、どんどん高額になってくるのでしょう。

 

さて、銀行から送金したことになっているレスリーですが銀行の送金がうまくゆかず…。ヘンリーマイケルは犯罪者だなんて言ってやったら慌ててメールが来るも、清明節から戻ったレスリーのメールには返事がきませんでした。

 

Baiterに遊ばれていたと気づいたのか、銀行が「犯罪に使われた口座だ」といったのが否定できない状況が発生したのか(口座凍結など)、わかりませんがお金にならないとわかって返事をしないのはなかなか大人な対応ですね。罵声を送ってこない。

 

 

 

 

桜桜桜

 

 

 

ジムのメール:

Hello Leslie 

Thanks for your message but i don't understand what you are saying because the company is a legitimate company and well know around the island, so i don't understand what you are saying about the account problem and if there was a problem with the account they gave to you but i think you can as well request for another account. 

Please am trusting on you on this issue because i don't want to lose my things. 

 

アフリカン詐欺師は一定の筋書きの元に詐欺をはたらくので、その筋書きをそれた話になると対応できません。ここでレスリーが勝手にヘンリー・マイケルが悪者という話にしても、『ジム』にとっては『ヘンリー・マイケル』は仲間なのです。レスリーの作り上げた『ヘンリー・マイケル』が悪者であるというストーリーには乗れないのです。

 

だからきっと、これ以上無駄だと考えたのでしょう。このメールの後、ジムからのコンタクトはなくなりました。

 

レスリーのメール

 

ジム、

 

清明節の休暇から戻ったところよ。私の弟と家族は元気だったわ。航海はどう?

会社そのものが合法的なのは分かるわ。でも銀行が言ってたのはヘンリー・マイケルが言ってきた銀行口座が犯罪性のあるものだって。だからヘンリーマイケルは信用できない。銀行はその「税金」と言われた金額を送金できなかったのでお金は私に戻ったわ。ヘンリーマイケルの電話もメールもブロックしたの。

あなたのために何もできないわ。まず横須賀に戻ってきたらあなたと会って、それから解決策を考えましょう。どうやってあなたの貴重品をヘンリーマイケルから取り戻すかを。

 

 

レスリー

 

Baitingに「負け」はありません。ここまで時間を無駄にさせた、写真やメールを詐欺情報掲載サイトに報告した。収穫はたくさんありました。そして、このストーリーを通じて、JimとかMorrisとか名乗る詐欺団の犯罪にはまりそうになっている方々が検索かけて、詐欺情報サイトやこのブログを見つけて、そして助かることがあれば本望です。つまりここまでのストーリーそのものが、船乗りが海賊に襲われて云々という詐欺手口を暴露するという一つの目的であり、ここで日本語でご披露することで最終的な目的を果たしました。

 

面白おかしくやり取りを交わしてからかうということはしていませんので、一部つまらない部分もあったかと思います。面白おかしく詐欺師の揚げ足取りをすることは、かえって詐欺師を教育する結果になりますので、それは絶対にやりません。

 

このストーリーは典型的な船に乗って海賊に襲われ、途中どこかに緊急寄港して荷物を送るから受け取ってほしいと言ってくる詐欺の手口です。

 

登場する地名はほとんど関係ありません。寄港先がマレーシアかインドネシアではなくてカンボジアやタイ、フィリピンであっても、中南米や南ア、どこでもいいわけです。海賊に襲われたので荷物を安全のために国際宅配か外交官のハンドキャリーで送り、本人は船に戻る。そして本人ではなく第三者(配送会社や税関、外交官など)から金銭が請求され、相手の人物からは助けて信号がくる。詐欺師がその場所の電話番号を持っていたり、共犯者がいたりする場合、リアリティを増すために電話を使うでしょうけれど、それがなければすべてメールで事が進む。

 

パターンが若干変更することもあるでしょうが、大筋は同じ。船乗りが航海に出て、海賊に襲われそうになり、途中緊急寄港先から荷物を被害者宛に送る。船乗りが船に戻って洋上にいる間に、配送会社や税関などから連絡が入り、『税金や手数料などの料金を船乗りが払っていない』もしくは『貴重品や現金が入っていることが見つかり、税金を払わないと送れない』と言われる。直接税関や配送会社を名乗る人物から連絡を受ける場合もあれば、船乗りのほうから促される場合もあり。

 

アメリカ海軍の船、いやそれどころかアメリカ人がのった一般の船であっても、海賊に襲われそうになると言った状況になったら必ずニュースで大きく報道されますよ。しかしこの詐欺の世界で起きた作り話なら報道に出てきません。

 

このストーリーを通してこのような詐欺手口を知っていただくことが出来、そして同じような手口に騙されそうになった方々が助かるなら本望です。お読みくださり、ありがとうございました。

 

「横須賀ストーリー」(終) 

 

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