コメントでご質問いただきましたが、ブログ記事にさせていただきますね。

 

【質問】romancescamのサイトでWe found a match.と写真付きで出てきたという事はそのメールアドレスを使っている人は詐欺師という事ですか?

 

【答え】 はい、その通りです。

 

それらのサイトでは裏付けのとれた詐欺師のメアドや電話番号などの固有情報と、彼らが盗用する写真や名乗っている名前、そしてメッセージ内容などが掲載されています。殆どのAntiscamサイトでは詐欺師であるとの裏付けの取れない情報は載せません。

 

写真や名前は彼らはいくらでも変えることができます。ですから、写真と名前しかわかっていない場合、それらのサイトでは掲載されないことが多いでしょう。メアドや電話番号、スカイプなどは何度も再使用されるものですので、有効な情報となります。

 

Romancescamの詐欺情報を扱っているサイトは、無実の人の個人情報を掲載することによるリスクを強く認識しています。もし、本当に詐欺師ではない人の電話番号やメールアドレスを掲載してしまったら、訴訟問題になりますね。

 

たとえ犯罪性が認められる人物であっても、ほとんどのサイトは『自分の写真やアイデンティティを使っているたかり屋(ベガー)やビザ目当ての人々』の情報の掲載はしません。

 

私もハンティングで得た情報や被害者の方からいただいた情報をそれらのサイトに掲載しています。時として、『この情報では不十分です。メッセージやメールの文章などはないですか?』みたいな感じでアドミニストレータから注意を受けることがあります。それだけ、この手のサイトでは無実の人やべがーやビザ目当ての人々の個人情報を載せないように神経使っています。

 

手 手 手

 

詐欺情報掲載サイトにネットで知り合っただけのお友達や恋人の写真やメアドが見つかったら、残念ですがその方は確実に詐欺師だと断定できるでしょう。

 

本人に確認は絶対になさいませぬよう。本人に確認したらどのようなことになるかというと;

  • 詐欺師は絶対に自分が詐欺師だとは認めないので、サイトの情報は誰か敵がいたずらや嫌がらせとして載せたなどと言う。時として代わりに彼の『妻として』サイトにクレームするよう頼んでくるでしょう。なぜなら、それらのサイトはナイジェリアやガーナからのアクセスをブロックしているから。
  • 『僕を信じてくれないの?』と言って泣いて来たり、逆にひどい捨てセリフを吐いたりする。そしてあなたが折れたら、すべて被害者側が悪いということにされる。
  • あなたが気づいてしまったと判断したら、詐欺師はあなたからは去りますが、その代わりまだ彼を信じている別の被害者たちには、そのサイトの掲載内容を知られた場合などに備えた忠告をするでしょう。例えば『誰かが僕のことを悪く言って来たら、それは別れた妻のさしがねだから、絶対に信じないで。彼女は二人の貴重な関係を損なおうとしているんだ。』など。
  • 掲載されたことが詐欺行為に不利だと判断したら、詐欺師は掲載された写真やSNSのアカウントを捨てて、新しいメアドを作って別の写真と別の名前を使って新しいプロフィールを作って詐欺行為を働くだけです。何しろ写真や名乗っている名前の本人ではないのですから!!

雪の結晶 雪の結晶 雪の結晶

 

ネットで知り合った、時として良い言葉や励ましの言葉を投げかけてくれていたかもしれない人物が詐欺師とわかると、ショックは大きいかもしれません。でも事実は事実です。

 

もし、あなたが詐欺師とお友達になってた方ご本人でしたら、ぜひその人物をブロックし、もし既に送金されているのであれば警察に届け出てください。

 

もし、あなたが被害者の身内の方でしたら、『サイトに掲載されていた』は確実に詐欺師の証拠ですので、どれだけの情報があるかを把握し、身内の方の説得に活用なさってくださいね。

 

過去記事:詐欺情報掲載サイトもご参照ください。

 

この写真が出てきたら確実に詐欺師。

 

 

 

AD

ナイジェリアやガーナの詐欺師が成りすますのは、英国や米国の白人が多いですが、最近はフェースブックやGoogle+でアジア人の写真の盗用も見かけます。

 

日本人や韓国人や台湾人の男性の写真を使い、『もともとは日本(または韓国、台湾)出身だが、子供のころからアメリカかイギリスに住んでいて親の国の言葉が話せない』などと言います。アプローチの仕方は白人を装う詐欺師とほとんど同じです。

 

東洋人の写真の場合、男性の写真が多いように思えます。東洋人の若い女性の写真は国内のなりすまし詐欺や、有料サイトへの誘導みたいなのが多いですね。若い男性の写真も有料サイト誘導系でしょうか。

 

東洋人の写真を使った瀕死の未亡人詐欺は、私はまだお目にかかっていませんが、日本人の病床の中高年女性の写真が使われることも将来あるかもしれません。また、瀕死の未亡人は必ずしも病床の写真ばかりではなく、上品なご婦人の写真も見かけますので、同じような雰囲気のアジアの中高年女性の写真も使われるようになるかもしれません。

 

ビジネスウーマン風の写真の『瀕死の未亡人』

以前は病床の女性の写真でした。

 

自分の写真が盗用されたらどうしますか? この記事は国際詐欺に盗用されることを前提に書いていますが、おそらく国内のなりすましに関する対応にも応用できるでしょう。

 

写真盗用被害を受けた方には何の過失もありません。堂々としていればよいのですが、それでも不愉快なことは起こりえます。

 

1.するべきこと

  • 最初にすべきこととして、家族と親しい友達に自分の写真が外国の犯罪者に盗用されてしまったことを伝えることです。これは、次に続く記事で言及する、これから先予想できる状況に備えるためです。写真盗用被害者には過失は何もないのですから堂々とご家族やご友人に伝える。また、写真が出会い系に使われた場合に生じる誤解も避けられます。
  • 自分のSNSのアカウントのセキュリティレベルを上げて、これ以上の写真の流出を防ぐ。可能なら、SNSのアカウントを閉じて、プロフィールを花や動物などの写真を使った新しいアカウントを作成し、パブリックに見える写真に人の入ったものを公開しないようにセキュリティを設定する。自分のSNSのプライバシー設定の強化をする。
  • 友達や家族のSNSのセキュリティレベルも可能な限り上げてもらうようにお願いする。あなたのSNSだけプライバシー設定の強化をしても、家族や友達があなたの写真を曝していたら、プライバシー強化の意味があませんね。また、不必要なタグ付けをしないようにお願いするなど。
  • セキュリティ設定を変えずに自分が本物ですと堂々とSNSを続けるのもひとつの方法です。本物と偽物は、コメントや「いいね」の数、写真の数やタイムラインの内容が差が大きい。但し、写真が盗られ続けることや、詐欺被害者からのコンタクトなど不愉快なことも起きます。
 

2.する権利があること

  • SNSや出会い系サイトの運営側に写真盗用者のアカウントを通報する。すぐに削除ということはないかもしれません。数か月かかる場合もあります。また、明らかになりすましであるにも関わらず『コミュニティ規定に違反しない』と判断されてしまう場合もあります。しかし、写真のご本人として通報する権利は当然あります。成りすましの犯罪者はまた別のアカウントをすぐに作成してしまうので、完全な撲滅は不可能ですが、相手のアカウントが削除されれば多少の気持ちの面で良いかと思います。

 

3.避けるべきこと

  • 写真盗用者にコンタクト: 流出してしまった写真の盗用を止めることはほとんど不可能です。何処にいるのか何人いるのかわからない相手にコンタクト取って写真を使わないようにと説得するのはまず無理ですし、詐欺師に交換条件を突きつけられてお金を取られるといった危険もあるかもしれません。絶対に写真を盗用している犯人にコンタクトとって交渉しようとするべきではありません。話せばわかる相手なら人の写真を盗用しません。黙ってSNSや出会い系サイトに通報がベスト。
 

 

詐欺師に盗用された台湾人男性の写真。

 

AD

ネットで知り合った外国の恋人やビジネスパートナーがオンライン詐欺師だと分ったら、するべきではないこと;

●写真の人を探してコンタクトを取ること

 

理由は;

(1)見つけた写真の本人らしき人が本物かどうか判別つかない、もう一人の詐欺師とコンタクト取ってしまう可能性はあります。そうすると相手にとってはあなたは飛んで火にいる夏の虫です。

(2)写真盗用被害者は、詐欺被害者からのコンタクトを受けても歓迎しない場合もあるし、何のことだか理解できない可能性もある。写真盗用被害者もアフリカンの詐欺師によるIdentity Theftという被害を受けた方です。そっとしておいてあげるべき。


写真をGoogle検索したら写真の人が誰だか分かったとか、誰かが『この写真は誰某です』と教えてくれた…写真の人がどこそこに住む誰それということが判った…それだけなら構わないのです。写真の本当の人がいるということは、相手だった人物が成りすましだという証拠ですから。


成りすましに騙されていたことを認めた上で写真の人が好みだったなと眺めるだけなら良いと思います。写真の人のYoutube見て楽しんでるって方もおられますし。


 

でも、写真の本人にコンタクト取ってみたいという気持ちに駆られるのを抑えて。写真の人とコンタクトを取ろうとすることは、避けたほうが良いです。

 

『好きになったのは写真の人なんだ、この人と話をすれば分かりあえるかも』なんて期待はしないでください。写真の人にもプライベートの生活があります。そして詐欺事件とは全く関係ないわけです。


写真の本人が主犯でその子分達が交代で接触してきていたってこともあり得ません。遠隔操作で犯罪を働くのに自分の本当の写真など使ったら足がつく。例え主犯格が英語が上手でネーティブ並みと思えても、写真のアメリカ人やイギリス人が絡んでいるということはないでしょう。

 

私も写真の人のお友達から頼まれて写真を盗用されている日本人の写真盗用被害者の方とコンタクト取ったことがあります。私の消されたFacebookのタイムラインに日本人の写真を使った成りすましの情報を掲載していました。そうしたら、写真のご本人のお友達がたまたま私のフェースブックの友達になっていて、ご本人が怒るのではないかと心配して連絡くださいました。その方はとても温厚な方で、同意をいただいてAntiscamサイトに写真とともに詐欺師の情報の掲載させていただきました。

 

でも、すべての人がその方のように協力的ではありません。このことがうまくいったので他の日本人の写真盗用被害を受けられた方にも同じようにやってみたら、FBはブロックはされないませんでしたがメッセージをブロックされました。『あなたの写真が盗用されています』と言われても、ご本人は困惑します。

 

何度も写真を盗用されている人は、詐欺被害者から何度もコンタクトを受けています。ある詐欺被害者の方が写真の人の家族や職場にまで電話してきて、写真盗用被害者の方にひどい迷惑をかけ田という話がromancescam.comのこちらの記事にあります。

 

 

写真の本人は、写真を盗用されていることを知っても、それに対して何もできません。一度盗用された電子メディアの写真は、いくらでもコピーして誰かが再使用できてしまう。止めようがないのです。写真を悪用しているのがアフリカの青年たちだということさえ理解していないかもしれないわけです。

 

Military Romance ScamsのFBページから。

ナイジェリア人が自分の名前で4人の将校に成りすましている。

 

 

★次は写真盗用被害を受けた方の視点で書きます。

 

過去記事

 

AD

ネットで知り合った外国の恋人やビジネスパートナーがオンライン詐欺師だと分ったら、するべきではないこと;

 

相手と接触を保つことにより;

●お金を取り戻すために相手や別の詐欺師を騙すこと

●相手にウィルスやマルウェアを送りつけたり、危険なサイトのリンクを送ること

●自分なりの捜査を進めること

 

たとえ自分のお金を取り戻す目的でも、相手を騙すことは犯罪です。また、ウィルスやマルウェアを送りつけたり危険なサイトのリンクを送りつけて相手に何らかの被害を被らせようとするのも犯罪です。犯罪者への仕返しとして被害者自身も犯罪を犯すことはするべきではありません。

 

仮にお金を取り戻せたとしたら、そのお金がどこから出ているかを考えてください。詐欺団自らお金を返すなどあり得ません。そのお金は、他の被害者が騙されてあなたに送ってくるもので間違いありません。そうすると、良くて銀行口座凍結程度。最悪の場合共犯者として一番目のつくところにいるあなたが逮捕される。

 

419詐欺、ロマンス詐欺の情報を集めてサイトに投稿しているBaiter, Hunterの中には元被害者だった方も少なくありません。しかしながらBaitingを行っているサイトでは被害に遭ったばかりの方がBaitingをすることを勧めていません。トラウマとなっていることがフラッシュバックしたり、自分を騙した奴に別人を装って近づいたのにちょっとした言動から本人であったことがばれたり、相手への感情が蘇ったりするからです。

 

自分なりの捜査をしようとする方もおられます。お気持ちはわかります。

●警察は頼りにならない

●Antiscamサイトのアドバイザーは自分の望むアドバイスをくれない。

●だから自分で相手を探し出そうと。

それはまず無理です。素人で探せる相手なら、このような犯罪起きません。また、リカバリー詐欺の被害に遭う可能性も出てきます。

 

そして犯人を特定して逮捕に導くことは非常に難しい。日本の警察がナイジェリアやガーナに捜査を依頼するのは難しいことです。そしてそれらの国々は、国内の凶悪犯罪の取り締まりのほうがもっと優先度が高い。

 

マレーシアでナイジェリア人の詐欺師が逮捕されたというニュース(2015年7月)

 

 

以前に「詐欺被害者が詐欺師をバイティングしようとすることに潜む危険」という記事を書きました。こちらもご参照ください。

http://ameblo.jp/bintang-laut/entry-11872091995.html

 

 

ネットで知り合った外国の恋人やビジネスパートナーがオンライン詐欺師だと分ったら、するべきではないこと;

 

相手と接触を保つことにより;

●相手を改心させようとすること

●相手を訪ねてゆくこと

 

相手も人間です。あなたの説得で改心するのでしょうか?

 

答えはNOです。もし、そうであるなら、10年以上もこのようなネットを使った詐欺が横行しているでしょうか? ほとんどの被害者は中高年です。リアルで会える相手なら、年の功で説得力のある話をして、相手を改心させられるかもしれません。でも、相手は中高年を装っている20代の青年たちで、価値観も先進国とは異なります。

 

詐欺師たちを詐欺だと分ったと伝えたうえで説得することにより、『僕は改心しました。改めてお付き合い願えませんか? ぼくはガーナの大学生で、学費が払えなくて休学しています。弟たちが家でおなかをすかせています。助けてください』なんて言ってくるかもしれません。しかし、それは新たな詐欺の始まりであるだけで、改心した青年との心温まる交流が始まるわけではないのです。

 

そんなに簡単に説得できる相手であれば、このような犯罪がいつまでも起き続けるはずはないですね。

 

ある時、ある詐欺被害者の方と遭遇しました。その方は、相手を説得しに詐欺青年のいるアフリカの国まで行く、彼を悪い組織から抜け出させるのを助けたいとおっしゃっていました。私はそれはお勧めできないとお伝えしましたが、そのあと音沙汰なし。どうなったのかわかりません。ご家族かご友人が止めてくださっていたら良いのですが。

 

でも明らかなのはその方がアフリカに行ったか行かなかったかに関わらず、その相手は全く改心していないということです。その少しあと、私も同じ人物の情報を集めるのにバイティングしていました。そしてその少しあとで、その人物からお金を取られそうになった別の方とも遭遇しているのです。その方の説得が本当に効いていたら、そんなことあり得ないでしょう。

 

メールなどでの説得どころか、アフリカに行ってしまうという軽はずみな行動は非常に危険です。FBIのインターネット犯罪について扱っているIC3というサイトでTHE DANGEROUS SIDE OF ONLINE ROMANCE SCAMSという記事があります。2011年の記事ですが、今でも該当するでしょう。

 

オンラインで知り合った相手と実際に会うことを約束した詐欺被害者は、行方不明になったり、負傷したり、一件は殺されたということが報告されています。IC3 (Internet Crime Complaint Center)では詐欺師の居場所としてナイジェリア、ガーナ、イングランド、そしてカナダを特定しています。もしオンラインで知り合った人物と実際に会いに行くことを計画しているのであれば、特に海外に出かける場合は十分な注意が必要です。そして最低限、一人では旅をしないように。』

 

最近のニュースですが、『ウガンダの26歳のミュージシャンが68歳のスウェーデン人女性とネットで知り合って結婚し、彼がヨーロッパに到着すると彼女を捨てた』というがFBで拡散されていました。男は同年代のガールフレンドがいて、其の68歳の女性は単なるビザのための道具だったのです。

 

たとえ本人がアフリカ人だとカミングアウトしても、詐欺被害者は30代から50代(欧米人なら60代以上もたくさんいます)、詐欺師はハイティーンから20代。どう考えてもかなりの年の差と文化の差がありますよね。リアルで会っていないなら、たとえカミングアウトしたうえで愛を告白されたとしても、信じるべきではないのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

参考資料

a scammer "admitting" to being a scammer: typical dialogue http://romancescam.com/forum/viewtopic.php?f=77&t=72455

http://www.romancescam.com/forum/viewtopic.php?p=362965#p362965

 

FBI IC3 THE DANGEROUS SIDE OF ONLINE ROMANCE SCAMS

http://www.ic3.gov/media/2011/110429.aspx