前に書きましたシリアにいるというオーストラリア出身のジャーナリストの話。当初はガーナのIPがとれたのでほとんど満足して終わりにしていました。連絡くださった友人は被害受けていませんでしたので、そこまで分かれば詐欺師と証明できるからです。

しかしながら、本当にお金を取られた被害者の方が現れたので、手口をストーリーにして掲載してゆこうと思います。

さて、60代の退職した教員である美智子さんのフェースブックに、シリアにいるジャーナリストがやってきました。

美智子さん、こんにちは。僕はカリド、46歳でオーストラリア出身です。今、シリアで写真ジャーナリストとして働いています。9歳の娘がいて、妻は6年前に亡くなりました。今は独身です。
身長は178センチ、体重80キロです。
君と友達になれてとてもうれしい。君についてもっとよく知りたいです。
フェースブックのお友達、カリドより。

最初はごく普通のあいさつ程度で始まります。つまらないので全部は載せませんが(笑) 戦場でジャーナリストの仕事をして故郷になかなか帰れない、寂しいとか、君と知り合えてうれしい、真実の友情だとか言ってきます。一週間ほどほぼ毎日メールのやり取りが続きました。

僕は孤独のただなかにいる。誰も僕のことを気にかけてくれない。本当にひとりぼっちだ。そんな中で、君と知り合うことができたんだ。君が僕を見つけてくれた。君が僕を起こしてくれて、希望をくれた。
スィートハート、君は僕が誰からも受け取ったことのない真の友情を僕に注いでくれたんだ。
今、君のやさしさに抱かれて、本当に安心していられる。君におはようのあいさつをしたい。良い一日を。君の声が聴きたい。英語少しはしゃべれるんだろう?

カリドさん、メールありがとう。私は英語話すのは苦手なの。書くほうが良いわ。
良い一日を。
美智子


この後、全然連絡が来なくなりました。彼の情報は詐欺情報をさらすサイトにすでに掲載済みで、ガーナのIPもわかっていたので、もういいやと思って放置していました。その間に、本当に騙された方がおられたと後で知ることになりました。被害を受けられた方には、本当にお気の毒に思います。

(つづく)

★ ★ ★

この段階でおかしいなと気づくことができれば一番良いのです。アフリカンの恋愛詐欺の特徴、
1)妻と死別もしくは離婚であるという。死別の場合、重い病気や交通事故、飛行機事故など。離婚の場合、妻の不貞が原因。
2)子供が一人か二人。(3人の場合もたまにあります…手に入れた写真に入ってる子供の数によるでしょう。) 本人は戦場にいるので誰かに面倒見てもらっているか寄宿学校に入れている。
3)写真の見かけと身長、体重、年齢が一致しないこともある。まぁこの写真の外人さんなら178あってもおかしくないですが。
4)周りに友達が全くいない、寂しいなどと言ってくる。(後でお金を要求するときに、他に助けてくれる人がいないんだと言えるためです。)
5)軍人や医師、国連職員と並んでシリアやアフガニスタンに行っていそうな職業です。しかもISに殺されたりしたジャーナリストが各国にいます。差し迫った状態だといわれると、被害者の方はついつい信じてしまうかもしれません。





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フェースブックなどのSNSで出会って、急速に恋愛に発展…というのはオンライン詐欺だけではありません。プロフィール見てみたら友達数も男女比も普通っぽい、できすぎた美男か美女の写真でもない。やはり本物の人らしいと判断で来たら安心とは必ずしも言えないのです。

ビザ目当ても一種の詐欺ですが、立件できないケースもありますよね。

アプローチの仕方もアフリカン詐欺とよく似ているかもしれません。男性なら、妻と離婚か死別。女性なら未婚かひどいDV夫と離婚。悲しい物語とともに、あなたと一緒になって幸福になりたいと言ってくる。写真を美しいとか言って称賛してくる。

ビザ狙いの外国人に言い寄られた方の話を伺うと、なんだか恋愛のアプローチはアフリカン詐欺とよく似ている。相手に対して優しく接してきて、それでいて支配的。一途に愛を求めているような感じで、相手の意思より自分の意思でグイグイ進めてゆく。あまりにシツコイのでブロックする人もいれば、しつこさに負けて相手が日本に来るのを許してしまうなんて言う方もいるのではないかと思います。

『日本人は簡単に落とせる』みたいな見方が結構あるそうです。日本人女性は『しつこくすればセックスしてくれて、貢いでくれて、強姦しても事件にならない』みたいな神話も存在しています。

やたらしつこいアプローチの男性が、でも写真は平凡な中年男性で、詐欺師じゃないみたいだし…というのは「しつこくすれば受け入れてくれる、お金もくれる…」日本女性を求めているのではないでしょうか

あなたの国に来ると言ってきた時が、詐欺かビザ目当てかを判断する分かれ目かもしれません。

オンライン詐欺は絶対に相手の国に来ることはありません。写真が成りすましですから、その写真の人物が実際に被害者の男性や女性の目の前に現れることはないのです。ビザや航空券申請のお金を取った後、病気や急な任務など、何らかの事情が生じてこられなくなります。

ビザ目当てなら、本当に来るための手続きを踏んで、本当に来ようとします。日本の配偶者ビザがあれば、日本で仕事もできるし、出入りも自由にできる。狙いは、婚姻ビザで相手の国に移動して、貨幣価値の高い国で働こうということ。

オンライン詐欺は『信頼できそうな白人』の写真を使って欧米人に成りすましますが、ビザ狙いの外国人はそのまんまです。ほとんどの場合日本に来ることで少しのお金でも国に送金すれば大きなお金になるような国の人々でしょう。男性ならトルコ、インド、パキスタン、南米等。女性なら女性が外国に出稼ぎに行く国、フィリピンとかタイとか。(私はインドやパキスタンやタイやフィリピンの友人もいますので決して偏見で言っているのではありません。これらの国から来たリアルの友人たちは素晴らしい人たちばかりなのです。)

でも、ビザを取るための道具に彼ら・彼女らは本当の愛情は持っていません。どんなに一途な愛を語ってきたとしても。同時進行で複数の相手とやりとりしているということもあり得ます。たとえ一人を『交際中フラグ』立てていてもです。実際、交際中フラグ立てている男性に詐欺師かどうか確かめるのに偽アカウントで接触したら向こうは喜んで私の偽キャラに『着物を買ってあげるからぜひ着てほしい』とか言って、キスのステッカーも送ってきました(笑) その人は成りすましではなく、ビザ目当てだと判明。

少し前までは、ビザ目当ての偽装結婚っていうと水商売の外国人女性が多重債務者の日本人男性と結婚するみたいな話が多かったようですが、最近はそうでもありません。女性もビザの道具として利用されている。

最近離婚した友人の元夫は、家族全員からのバックがあったようでした。結婚したとき独身だと言っていたそうですが、日本で婚姻を成立させる前から本国に第一夫人がいたことが離婚時に判明。おそらく休暇で彼の実家に行った時には、親族を名乗って第一夫人が彼女を迎え入れたのでしょう。その時は家族総出で口裏合わせて、よくしてくれたのだそうです。そして、『妹』として日本に遊びに来た女性はどうやら第二夫人だったらしい。そして、彼が送金して学費を出したりして養っているという『年の離れた弟』は、どうやら第一夫人との間の実子。そして離婚後も元夫は日本の滞在許可を持っていて、日本の通貨で収入が得られる。日本に複数のガールフレンドもいるようで、なんだかひどい話でした。

私は国際結婚している友人もたくさんいますし、国際結婚を否定するわけではありませんが、やはり相手がどんな目的をもった人なのかをよく見定めるということは大切だと思います。

参考
偽装結婚 (Wikipedia)
偽装結婚の最新手口とその刑罰


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さて、『戦場の荷物を受け取ってほしい、これは任務の一部もしくはビジネス』というパターンだと、『それは危険だから受け入れられない』と断るのも簡単ですが、恋愛詐欺で『贈り物』のほうが強調されていると、多額の現金が入っているといわれてもそちらより『贈り物』のほうが目立って、『戦場のアタッシュケース(ミリタリーボックス)』という詐欺手口であることにも気が付かないかもしれません。でも手口は基本的に全く同じです。違うのは、配送会社とか荷物を運ぶ外交官とかが税金や手数料に関する事務的な連絡を取っている間にメインの詐欺キャラクターから愛のメッセージが届くことです。『君には感謝している。永遠に君を愛する』みたいに。そして『贈り物』が入っているということになっているため、『あなたの荷物』『あなたが求めている荷物』という形になってしまっています。これも巧妙ですね。原文はこちらをご参照ください

10月12日に偽運び屋から来たメール。全部赤文字になっていました。

マダム
あなたにお電話したが出られなかったのでメールをします。あなたの荷物はインドネシアのジャカルタの税関でセキュリティーチェックの際に差し押さえられてしまいました。インドネシア政府との間で交渉を進めた結果、税関からの通関手続き証明が必要で、インドネシアの税金と検査官のサインが入った通関証明があって初めて荷物の差し押さえを解除しインドネシアのSoekarno-Hatta国際空港(CGK)を出ることができるということになりました。

インドネシアの税関の係官は荷物を合法的に通関させるためには必要な通関証明が荷物についていなければならないといっています。それから、あなたの荷物はインドネシアの金融調整委員会の法と規制によると国際小包に相当するため、通関証明書類と税金申告書類がなければならないとのことです。

ここインドネシアの税関の渉外係官によると、2つの証明書類を発行するために1320ドルがかかるそうです。詳細は以下の通りです。

(1)税金申告書類  620ドル
(2)通関証明書類  700ドル
合計          1320ドル


注意深く読んでください。インドネシア政府によると、10月14日までに必要な書類を提供しないならば、あなたの荷物は引き取り手のない荷物として押収され、没収されることになります。ですから、問題を防ぐために、今日すぐに必要書類のための費用を送金してください。

1320ドルを受け取り次第、私はあなたに代わって税関で証明書類をとり、インドネシアの税関に提出してあなたの荷物の差し押さえを解除させ、あなたがご希望したとおりに日本のあなたの住所にお届けします。

上記の金額を私が受け取ったのち、あなたの荷物は必ずあなたの手元にお届けします。

敬具
ドクター レイド

『このメール何?』とメインキャラのアフガニスタンの偽軍人に転送したら、『彼に協力してほしい』と言われます。博士号を持つ運び屋のメアドは偽サイトと同じドメインを使っていて、『銀行口座を教えてほしい』『銀行口座の持ち主のIDを』といった要求続けたらメールが届かなくなりました。
メールサーバーからのメッセージ:
Unable to deliver message to the following recipients, due to being unable to connect successfully to the destination mail server.


愛する美智子、なにが起きたているんだ。ドクター・レイドにはお金を送ったのかい? マイラブ、僕は心配なんだ。僕の荷物がまだインドネシアにある。どうかお願いだ、マイラブ、僕たちの荷物の差し押さえを解除するのに必要なお金を送ったら僕にも連絡してほしい。君からの良い知らせが来るのを待っている。君をいつも愛している。
私も心配だわ。銀行がいろいろ情報を求めてきているの。でもドクター・レイドから返事がないのよ。サイトもいつの間にか消えてしまったわ。何が起きているの?
(全て知っていて知らないふりをする犯人の気分(^^♪)

愛する美智子、君のメッセージを読んでドクター・ライドにメールしたよ。そして君の必要な情報を送ってほしいと言ったらすでに送っているというんだ。もう一度送るように伝えておいたよ。すぐに受け取れるだろう。重要なのは1320ドルを送ってインドネシアでの問題を解決して、そして荷物を君の所に届けることなんだよ。僕は本当に心配なんだ、僕らの荷物がまだインドネシアになるのだから。今度こそ君から良い知らせが来るのを待っている。君を永遠に愛している。

この後、ミュールさんのパスポートが送られてきましたが、そのあと運び屋からは全く連絡がなくなりました。サイトが消えた後、しばらくメールが使えたらしいのですが、メールも完全にシャットダウンされた模様。さすがにここまでくるとGMAILを使っている偽兵士のほうからもメールは来なくなるみたいですね。もう冷やかしだとバレたとみてよいかもしれません。まだ来たりして…。まぁここまで来ればだいたい満足です。英文サイトに載せた情報は被害を受けている方の検索に引っかかり、目を覚ましてくださるなどの効果が期待できますので。

追記*メインの偽兵士からもメールが来なくなりました。気づかれたみたいですね(笑) 銀行口座凍結されてサイト消されて、ヤラレタってところでしょうか(笑) おめでとうございます、偽兵士さん。あなたから連絡が亡くなったのは悲しいのではなくてうれしい(笑)


さて、まとめです。

●ミリタリーボックス詐欺も恋愛詐欺の要素が入ると、ともすると被害を受けられている方も盲目になってしまって、高価で素敵な『プレゼント』のほうに重きが置かれてしまうかもしれません。しかも中に入っている現金は『僕らの荷物、僕らが結婚して家を建てて君の国で一生生活するための資金』とか言われます。でも、これは罠です。

●国際線のトランジット経験されている方ならご存じと思いますが、トランジット先で税関で荷物が引っかかるということはまずありえません。

私事ですが、夏休みに格安航空券で長いトランジットのある飛行機で旅行しました。トランジット先では税関など通りません。国際線ターミナルにいるので、入国すらしていないことになっているわけですから。5時間ほどのトランジット時間中、マッサージ行ったり、ラウンジでくつろいだり、お買い物したり、楽しみましたよ(笑)

搭乗直前のセキュリティチェックは安全をチェックするもので、荷物の中に現金と宝石が入っていて云々なんていうことはないです。出発1時間くらい前から入れるようになっている待合室の前にあるセキュリティチェックで中の貴重品まで調べていたら飛行機遅れます。

●この事例は運び屋が運んでいますが、運送会社による運送という場合、荷物が引っかかっているといって直接税関の係官から被害者に電話がかかってきたりします。しかし積み替え港で税金が課されることはあり得ません。

●バイティングというのはお金を送りませんので、最初の段階で終わります。しかし被害者の方が本当にこの手続き書類の代金を送金してしまった場合、今度は中に入っている金額や宝石などの価値に応じた税金を要求してきたり、数日間空港で足止めになった運び屋の費用(ホテル代、食費などの実費や、外交官手数料やら)と支払い遅延の罰金など、次から次へとお金が求められてきます。どこかでそれが差し止められたとしても(メインの詐欺キャラが何らかの形で支払えたとか言ってくるなど)、大金と宝石などの贈り物が入った荷物は手元に届くことはありませんし、相手の偽兵士が被害者の方の国にやってくることもあり得ません。

●『戦場からの贈り物』は偽兵士だけではなく、偽国連職員、偽医師、偽ジャーナリストなども使います。相手が兵士じゃなければ「本物かも」なんて思う必要ありません。このパターンが出たらすべて詐欺です。外交特権を持った運び屋なんて存在しません。今回のはDiplomatという名前が出てきませんでしたが、外交官(Diplomat)が運ぶのは国の機密文書とかです。例えば滞在国の政府に知られずに持ち出したいレポートなどを、ノーチェックで運ぶというもの。個人の家に荷物を運んでくれるなんていう馬鹿なことは、たとえ相手の軍人が戦地での最高司令官だとしてもあり得ませんよ。同じパターンで海賊に襲われた船乗りもこの手口を使いますね。

●こちらの画像は偽サイトの画像。今の会社名はロイヤルメールになっているのに、画面には前に使っていたウェスト・シッピング・ラインとなっています。また別の名前で同じHTMLファイル使って作るんでしょうね(笑)

◆偽サイトのログイン画面



◆偽サイトのトラッキング画面

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Baiting、発音をカタカナで書くとベイティングになります。このブログではバイティングと書いてます。
Wikipediaの定義はこちら。https://en.wikipedia.org/wiki/Scam_baiting
要は騙されたふりをして相手の時間や人材やお金を無駄にさせることです。

してはいけないことを前の記事で書きました。ノウハウは書きませんが、するべきことを一部ここに書きます。

1)知識を身に着けること。Baitingをやっている英文サイトにはバイティングのノウハウを教えてくれるところもあります。そこでノウハウを身に着けるべきです。自己判断でからかうだけというつもりで深く入り込むのは危険です。相手は犯罪者です。パソコンにウィルスやスパイウェアを送りつけられることもあります。相手は仕事でやっているのであり、遊びではないのです。
Romancescams.orgの下記の記事をご覧ください。
http://www.romancescams.org/DealingwiththeDangers.html

2)目的を持つ。ただ面白半分やるのでは、何も成し遂げません。どのレベルまで成し遂げたいですか?
●ストレス解消ならSkypeで数日オンライン状態続ければ向こうから釣れてきます。一度でも対話すれば次から次へとウザい奴らがやってきては「あなたのプロフィールを見て素敵な人だと思った、ぜひお付き合いしてください』と言ってきます。Skypeだと友達のつながりが相手に見えないので、お勧めはしませんがリアルで使っているアカウントでも使えなくはないです。でも、100人もリクエスト来ること考えると、捨てアカウントとったほうが賢明です。

●あなたは詐欺被害者の友達か親族ですか? 友達や親族を説得するためのバイティングであれば、被害者が納得するレベルまで進める必要が出てきます。恋愛詐欺なら、最初の数回のやりとりであなたの偽キャラに相手が猛烈に愛を告白してくるならそれで充分な場合が多いです。但し、相手を非常に信用していて、どんな悪いこともよいことに受け止めるようになっているような洗脳状態だとどの段階までバイティングして証拠を出しても無駄な場合もあります。

●詐欺師の成りすましアカウントをどこかのサイトに掲載するのが目的でしょうか? たいていの場合最初の数回のやりとりだけで掲載できます。必要な情報はサイトによって様々ですので、サイトのルールをよく読んで、それに従った情報を確保する必要があります。Facebookなどはしょっちゅう消えるし、FBのプロフィールのURLがあるだけではほとんどの場合受け付けられません。ただしFacebook上のAntiscamグループなら別です。

詐欺情報掲載するサイト(romancescam.com scamwarners.comなど)を見ると、詳しいお金要求のメールや偽書類などを一緒に掲載している書き込みもありますが、ほとんどは最初の1回か2回のやりとりの内容だけです。メッセージを受け取って、そのメッセージが詐欺師のものであるといえる証拠がそろっていればそれで充分なのです。詳しい情報を掲載しているのは、被害者の方か被害者から依頼を受けたハンターの方です。深入りしてお金要求まで進む必要はありません。FacebookのAntiscamグループだと、FBのURL貼り付けと写真が偽物だということだけでOKな場合もあります。

●もっと踏み込んで、銀行口座や偽サイトをどうにかしたいというのであれば、これはBaitingサイトのメンバーになって、してはいけないこととするべきことを詳しく教わり、安全を確保してから行ってください。絶対に個人判断でするべきではないです。

3)一人でやらない。
被害者のことを考えてみると分ります。被害者の方は詐欺師と1対1の関係になっています。そして洗脳状態に陥る。相手は心理戦を使うプロです。あなたのバイティングを見守る仲間がいる必要があります。リアルの友人知人にはこんな遊びしているの知られたくないのなら、やはりバイティングのサイトに参加して、フォーラムのメンバーに内容をアップデートして、コメントしてもらったりするのが良いでしょう。メンターをつけてくれるところもあります。

尚、この内容はしばらくしたら消去したいと思います。

バイティングに関する検索ワードでこのブログにたどり着いた方々もおられるようです。『騙されたふり』『詐欺師をギャフンと言わせる』など。一つ一つの検索ワードで見ると毎月一件くらいづつですが、足し合わせるとミリタリー詐欺とかの検索とほとんど互角になりますね。

バイティングのノウハウの詳細についてはここで書くことはしませんが、ケーススタディのストーリーなどから読み取れるかと思います。

絶対にするべきではないことがいくつかあります。
1)自分のリアルで使っているメアドやSNSや電話番号などを使わない。からかっていることがばれたとき、メアドにウィルスとか送られて来たら大変です。スパムも増えます。SNSだと人とのつながりが分かるので、友達の中から次の被害者捜されたりします。

お勧めじゃないですが、リアルで使っているものでも大丈夫かなと思うのはSkypeです。人とのつながりが相手に分かりませんので、他の人に迷惑はかかりませんし、お金のかかるサービスを使っているのでなければ簡単に新しいID作り直せます。ちょっと憂さ晴らしに見ず知らずの外人がリクエストして来たら、その場でからかって終わりならまぁいいかなと思います。(繰り返しますがお勧めではないです。捨てIDが一番です。)

2)犯罪となることをしない。詐欺師からお金を取り戻すとか、逆にお金を取ってやるというのは×です。詐欺師がお金を送ってくれたら、そのお金は詐欺師本人が送ったお金ではないです。ほかの被害者に、あなたを『税関の係官』とか『秘書』とか『運送会社のマネージャー』とか『偽エンジニアの従姉妹』などと伝えて、そこに送金させるのです。すると、あなたは共犯者ということになります。

3)相手に支配されない。例えば時差がありますね。チャットを相手の時間に合わせない。仕事やプライベートで忙しいときにその時間を詐欺師のために使う必要もなし。自分のペースでやるべきです。

4)詐欺師を訓練してやらない。これが結構大切なのです。ぎゃふんと言わせたいという方の多くは、名探偵のごとく『お前がナイジェリアの詐欺師であることはすべてお見通しさ。まず、写真。これは誰それの写真の盗用。そしてメールヘッダーを見るとIPがナイジェリア。等等』と言ってやりたいんですよね。気持ちはすごくよくわかります。でも詐欺師の立場で考えてみてください。そういわれたら確かに一瞬ギャフンときますけれど、そのあとどうします? おそらく言われたことを踏まえて、改善策を考えるでしょう。次の獲物には絶対しないことを挙げて、それに気を付けるでしょう。例えば写真を盗用が多い写真ではないのにしたり、イケメンじゃない平凡で赤い顔したおじさんの写真にしたり。『お前は詐欺師だ』と暴露してやることは、相手をより巧妙な詐欺師にする訓練をしてあげたことになるのです。ぜひこれを認識してください。