Facebookでバイティングしながら、たまたま詐欺師の友達リストに見つけた本物の被害者。どうするか。前の記事で、助けようとしてメッセージ送ってもほとんど反応なく、意味がないのでほとんど黙って見過ごすと書きました。本当ほとんど黙って見ています。

でも、今でもたまにですが、メッセージ送ったりしてはいます。すでに20人くらいにはメッセージ送っていますが、ほとんどは反応なし。つい先日、ルーマニアの女性にgoogle翻訳でメッセージ送ったら「ありがとう」とメッセージが来たのはうれしかったです。それから、日本人の方にメッセージ送ったら、返事はないけれども詐欺師をお友達リストから外されたので、これも良かったです。私のメッセージで気が付かれたのかそれともご自分でわかったのか知りませんが、見ず知らずの私に返事する必要ないし、相手が詐欺師だということを判ってくれたことだけで嬉しかった。

被害者の方を助けるのはタイミングも必要と思いました。良いタイミングの一つは、始まったばかりの時。まだ詐欺師との関係が深くなっていないので、注意を喚起すればもしかすると判ってくれるかもしれない。過去2日間くらいに立ち上げられたFacebookで、2,3人被害者が友達になっている場合、まだ詐欺師とあいさつ程度しか交わしていないはず。但し、気を付けなければならないのは、その『友達』の中にミュールもいるかもしれないということです。ミュールに「あの人詐欺師だよ」なんて伝えたら親分に通報されてしまい、ブロックされて詐欺師を追えなくなり、ほかの被害者も助けられなくなります。

もう一つのタイミングは既に詐欺に遭ったり、未遂の状態で被害者が「おかしい」と気が付いて助けを求めているとき。この場合、明らかに助けを必要とされているので、どこかのBBSとかに書き込まれます。そういう方はたいていアドバイスに従って詐欺師との連絡をすべて絶つように努力されるし、銀行口座や偽サイトの通報にも協力してくださる。
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  国際詐欺の被害に遭われた方、お気の毒に思います。精神的な打撃も非常に大きいと思いますし、また警察に届け出たり友人や親族に話せずにいる方も少なくないと思います。そして、特に恋愛詐欺は配偶者との離婚や死別による寂しさを持つ人の弱みに付け込んだ非常に悪質なものです。この記事は、そんな被害者の方を傷つける意図はありませんが、もしお気を悪くされる方がおられたら申し訳ございません。

  さて、2月のことですが、バイティング用のFacebookに見知らぬ『アフガニスタン駐留』の米軍兵Tomからの友達追加要求があったので、友達リストに受け入れました。その人物、最初は友達登録が私のキャラだけだったのですが、しばらくしてもう一人、フィリーさんとしておきましょう、米国人女性が彼の友達に追加されました。『この人誰?』とTomに尋ねたら、『戦地いる米軍兵を応援しいつも祈ってくれている女性で、恋人とかそんなのじゃない』と言い訳してきました。『そうなの、わかったわ』と返事してやったら、物分かりの良いところをほめてきました(爆笑) そいつには、その後、米軍のメアドからのメールがほしいと言ったらUSA.COMのフリーメールのメアドを教えてきたので、『これはフリーメールでしょう、からかってるのね、もう連絡してこないで!!と怒ってやっておしまい。

  そのフィリーさんですが、プロフィールを見ると米国に住む平凡な女性、バツイチ、お子さん2人いて、一人が精神的な問題を抱えていて特別なケア必要、もう一人も学校でいじめに遭ったりしていたらしい。亡くなったお父さんが元軍人、お母さんは生きているけれどご病気されてるようでした。離婚の原因とかまでプロフィールから読み取れませんが、彼女のフェースブック書き込みから、どうやらモラハラDV夫だった可能性があるようでした。このフィリーさん、Tomとのやりとりが続いている間に友達要求だしてみたのですが、Tomが自分のFacebookを消してリセットしてしまった後に承認してくれていました。

  フィリーさんの友達リストにいれてもらってから、彼女の友達を見てみたらこれがすごい。何がって、偽軍人、偽博士、偽エンジニア、偽ビジネスマンがたくさん! 既に消えてしまったのを含めると100人以上はいたと思う。最初フィリーさんに友達要求出した時の友達の人数は1000人くらいだったのが、一気に膨れ上がり1か月で2000人を超えていました。ご本人も『私のプロフィールが一体なんでこんなに人を集めるの?』と書かれていた。詐欺師のほかに野次馬も混じっているのでしょうね。

  どうやって偽軍人とか偽プロフェッショナルとかわかるのかというと、プロフィールの特徴からですね。友達が女性ばかり、男性がいても同じような傾向のプロフィールの男性。戦地にいる兵士や、船乗りとか国際ビジネスマンだったら、故郷にいる家族と連絡取るのにFacebookとかするものじゃないですか??? それから特徴的な設定、独身もしくは妻と離婚・死別。10代の子供が1人か2人。中にはプロフィールやタイムラインに『これからの人生を共にする伴侶を探している』『誠実で神を恐れる素晴らしい女性と出会いたい』みたいなことを書いている奴も。それから、イメージサーチするとプロフィールやアルバムに入っている写真がどこかからの盗用だったりいろんな詐欺師情報に既に報告されている盗用写真だったりする。そこまで調べないでも、将校クラスの軍人だったら99.99%詐欺師の成りすまし。

  Facebookで見かけるナイジェリアやガーナの詐欺師の成りすましに騙されている被害者の方は、たいてい1人の詐欺師と友達になっている。多くても2,3人友達に入っているだけです。このフィリーさんは普通を超えた人数の詐欺師がお友達になっているのです。それを見て黙っているのもよくないと思ったので、とはいえTomのバイティングで使ってた友達登録されているキャラでメールすると、もしフィリーさんが詐欺師に通報してしまったら困るので、別のFacebookアカウントからメッセージを送りました。写真が正体のわかる実在人物で、その本人は奥さんも健在で子供も成人していて幸せであることを示すリンクとか、いくつか証拠を挙げて教えてあげたのですが、全く返事なし。

  それからしばらくして、本当のお友達の間で問題が生じたようでした。誰かのメアドやフェースブックがハッキングされ、成りすましから友達要求が来たとか、数億ドルの宝くじがあたったというメッセージがきたとか、そんなことが書かれていました。フィリーさんのメアドもハッキングされたらしい。

  証拠を挙げて注意はしましたので、私のするべきことがしました。もし彼女が大勢の白人を装う西アフリカの詐欺師たちとお友達になることで、詐欺師たちから優しい言葉をかけられて離婚による寂しさを紛らわせているのであれば、それは彼女の人生上の選択。誰にも影響を与えることなく自分だけの世界で詐欺師とロマンスを繰り広げるのは彼女の自由です。それでお金を失くしたとしても、それは彼女が自分で選択したこと。

  しかしながら、実社会のお友達のFacebookやメアドがハッキングされたりとか、実害は彼女以外の人にも広がっている。詐欺師はフィリーさんのお金だけがほしいのではないです。
○ 写真やプロフィールの盗用
 Facebookのごく普通の人の写真を盗んだり、その人のプロフィールを利用して詐欺をしたいのです。なぜなら、モデルのようなイケメンよりも、普通の誠実そうなおじさんの写真のほうが女性をだますのに都合が良いと思われるようになってきたからでしょう。船乗りや戦地の兵士が白馬の王子様のような顔してたらかなり嘘っぽいですから。
○ 新たなカモ探し
 Facebookで『友達の友達までプロフィールが見られる』設定の人少なくないですからフィリーさんとつながっていることで大勢の夫と離婚したり死別した中年および高齢の女性を探しやすい。
○ 信用を保証してくれる
 亡くなったお父さんが軍人で、いわゆるミリタリーファミリー出身のフィリーさん。彼女とつながっている詐欺師は、もしかすると疑い始めた別の被害者に『ミリタリーファミリーの友達もいるんだ、嘘だと思ったら彼女に聞いてみなさい、私は本物の米軍兵士だ』とか言うかもしれない。

  こうしている間にも、どんどん不審な人物が彼女のお友達に含まれてきています。そして本当に恋愛詐欺師からの被害にもあってるようで、フィリーさんのタイムラインにおかしな書き込みをする偽将校も出てきました。そのバカな偽将校のメッセージを訳して載せようと思ったのですが意味不明なところもあるのでやめました(笑) 変な英語。
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それは2013年12月にさかのぼります。
偽のMajor General Charles Jacobyを名乗る詐欺師のFacebookに被害者と思われる女性がいくつもの同じコメントを書いていました。

『こいつの名前は xxxx. vvvvv.nnnn、詐欺師です。Yahooのメアドは xxxx.Yahoo.com、スカイプは xxxx.xxx.xx、電話番号 ....... ナイジェリア人。 』


偽Charlesのほうもコメントの削除が追いつかないのか一部削除されているものの、残っているコメントも多数。

その後、詐欺師側のほうは次のようなメッセージをFacebookに掲載。要約すると、『このFacebookは米国政府の正式なページであり、そこにGeneralの名誉を汚すようなことを書くならその者はFBIに通報され調査され、米国政府によって罰せられる』というような内容。

しかしながら、この偽Major Generalのフェースブックは年明けに削除されていました。そのあと、その詐欺師を暴露するコメントを書いていた女性のFacebookが今までサングラスとスカーフで顔を隠した写真だったのが、セクシーな座り方をして勝ち誇った笑顔を浮かべた写真に変わっていました。おそらく被害女性の集団がFacebookに集団で通報し、偽Charles JacobyのFacebook削除に成功したのでしょう。

実は12月頃に一度、偽メアドでこの偽Charles Jacobyにのメアドに間違いメールを装ってメールしていたのですが返事なし。しかし1月半ば、私ともう一人のバイターの捨てメアドにこんなメールが。

Hello my dear good morning to you,

長らくご無沙汰していまったね。私は12月の休暇時期に仕事が非常に忙しかったのだよ。
あなたのスカイプ名とYahooメッセンジャーのアドレスを教えてくれないか、そうしたらまた一緒にチャットができる』

どうやら、メールボックスに残っていたメアドすべてに手当たり次第に送っていたようでした。

そしてそのあと、1月末。またこの偽将校から、今度は私には来ませんでしたがもう一人のバイターの友人のもとに届けられました。おそらくは先のメールで反応があった中から、厳選(??)して送っていたのでしょう。
『君のメッセージを読んだよ。そして返事を待っている。
私の弁護士がまだお金を待っていることを覚えているかい。
このメールを受け取ったらすぐにマネーグラムを使って下記のところに振り込んでほしい。
Receiver name: (削除)
Country: Nigeria
State: Delta State
Mobile number: +234
Amount : $ (←金額が書いていなかった。)
愛する君へ、君がお金をマネーグラムで送ったらすぐに、私に下記の情報を送ってほしい。
送り主の名前、国名、リファレンス番号、送金した金額
愛しているよ、君が情報を送ってくれるのを待っている、ありがとう、神の祝福あれ』


これも相手の反応を見る目的のようなメールでした。私も友人もこれは無視。それからこの偽Generalからのメール等は一切ありませんでした。

しかし、ごく最近、3月中に起きたことですが、詐欺師のFacebookをつぶして勝ち誇っていたはずの被害女性のFacebookがいつの間に男性のFacebookになっていたと友人から知らせを受けてみてみると、男性のプロフィール写真1つと風景写真1つだけのシンプルなFacebookに変わっていました。どうやら女性のFacebookが乗っ取られた様子でした。そしてその数日後、その乗っ取られたFacebookが削除されてなくなっていました。被害女性がそのFacebookは自分のを乗っ取られたものなので削除してほしいとFacebookに連絡してそれが通ったのでしょう。

4か月ほどの間の、詐欺師対被害者の壮絶な戦いを垣間見たのでした。



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