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王の華~Ⅸ ①~

テーマ:【王の華】
2012年06月03日(日) 21時00分00秒
~Ⅸ ①~ ある施設の一室。 中央に四角いテーブルと椅子が二脚。 壁際にも椅子が一脚。 中央の椅子には、 少年と桜花が向かい合って座り、 桜花の後ろの壁にはマイケルが 椅子に座らずに立っている。 マイケルが黙って見守る中、 一言も話さない少年を 桜花は観察する。 茶色の髪に茶色の瞳。 神経質そうな顔立ち。 強く引き結んだ唇は、 意志の強さと反抗心がうかがえた。 容姿こそ違うが、 まさに子供の頃のマイケルを思い出して 微笑む桜花。 むっとしたように 口を尖らせる少年。 「何がおかしい? そんなに施設の子供が珍しいか?」 首を振る桜花。 「いいえ。 私の大切な人の 子供の頃にそっくりだから 思い出してしまったわ。 気を悪くしたのならごめんなさい。 初めまして桜花です。 お名前をお聞きしても、 良いかしら?」 ブログランキング『Girls Power』

王の華~Ⅷ ⑰~

テーマ:【王の華】
2012年06月02日(土) 21時00分00秒
~Ⅷ ⑰~ ノックの音に返事をする桜花。 紫花が顔を出す。 「ママ、 またパパに髪を 乾かしてもらってるの?」 紫龍が桜花の髪を ドライヤーで乾かしていた。 「そう、また、 乾かしてもらってるの」 「ママ、なんだか機嫌が悪い?」 「ママは今猛烈に反省中なの」 「パパと喧嘩でもしたの?」 「いいえ、パパとママは 喧嘩なんて一度もしたことがないわ。 それにママは、 勝てない喧嘩はしない主義なの」 首を傾げながら、 扉を閉めて行こうとする紫花を 呼び止める桜花。 「お願い!紫花。 パパとママを二人だけにしないで!」 一瞬きょとんとする紫花。 それからにっこり笑って答える。 「嫌よ、ママ。 ママのお願いは聞けないわ。 言ったでしょう? 仕返しはさせてもらうって」 「紫花!」 静かに扉を閉めると、 紫花の可愛い足音は 遠のいていった。 いつの間にか ドライヤーの音が止み、 低い笑い声と共に 桜花の白い首筋を 愛撫する紫龍。 「紫花は本当に可愛いな」 そのまま、 桜花に唇を重ねながら抱き上げると、 ベッドへ運ぶ。 紫龍は思う存分、 桜花を味わうことにした。 ブログランキング『Girls Power』

王の華~Ⅷ ⑯~

テーマ:【王の華】
2012年06月01日(金) 21時00分00秒
~Ⅷ ⑯~ 「いつもこうなのか?」 笑いながら驚きを隠せない紫龍。 「いいえ、 あの子はとても寝起きが良くて、 いつもはすんなり起きるのよ。 私より早く起きても、 私を起こしたりはしないわ。 とても優しい子なの。 今朝はあなたがいるから、 もったいなくて 起きたくなかったのね」 シャワー室に顔を洗いに向かう 桜花の後に続く紫龍。 苦笑する桜花。 「あなた先に顔を洗う? 私は着替えてからでも良いわよ」 「桜花、何か忘れてないか?」 「?」 「僕におはようのキスは?」 優しい微笑で、 紫龍の頬にキスをしようとする 桜花の唇を奪う紫龍。 そのままシャワー室の扉を閉める。 「ちょっ……紫龍?」 桜花に激しいキスをしながら、 その手は優しく 桜花の身体を愛撫する。 「お願い……やめて紫龍」 言葉と裏腹に 反応する桜花の身体。 「お願い、紫龍。 私はあなたの魅力に 逆らえないの……だから、 あなたがやめて」 喘ぎながら、 何とか言葉にする桜花。 ふと紫龍の手が止まる。 優しく桜花を抱きしめて、 耳元で囁く。 「桜花、僕だってこんなところで こんな風に君を抱きたくないが、 君と同じように僕も、 君の魅力には逆らえないんだ」 シャワーの蛇口をひねり、 桜花の喘ぎをキスで呑みこんだ。 ブログランキング『Girls Power』

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