王の華~Ⅷ ⑰~
テーマ:【王の華】
2012年06月02日(土) 21時00分00秒
~Ⅷ ⑰~ ノックの音に返事をする桜花。 紫花が顔を出す。 「ママ、 またパパに髪を 乾かしてもらってるの?」 紫龍が桜花の髪を ドライヤーで乾かしていた。 「そう、また、 乾かしてもらってるの」 「ママ、なんだか機嫌が悪い?」 「ママは今猛烈に反省中なの」 「パパと喧嘩でもしたの?」 「いいえ、パパとママは 喧嘩なんて一度もしたことがないわ。 それにママは、 勝てない喧嘩はしない主義なの」 首を傾げながら、 扉を閉めて行こうとする紫花を 呼び止める桜花。 「お願い!紫花。 パパとママを二人だけにしないで!」 一瞬きょとんとする紫花。 それからにっこり笑って答える。 「嫌よ、ママ。 ママのお願いは聞けないわ。 言ったでしょう? 仕返しはさせてもらうって」 「紫花!」 静かに扉を閉めると、 紫花の可愛い足音は 遠のいていった。 いつの間にか ドライヤーの音が止み、 低い笑い声と共に 桜花の白い首筋を 愛撫する紫龍。 「紫花は本当に可愛いな」 そのまま、 桜花に唇を重ねながら抱き上げると、 ベッドへ運ぶ。 紫龍は思う存分、 桜花を味わうことにした。
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