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ハデスの花嫁(Ⅴ ⑤)

テーマ:【ハデスの花嫁】
2009年05月23日(土) 12時00分00秒
Ⅴ ⑤ 「まあまあ、この方が?」 アレックスが無愛想にうなずく。 「初めまして、バーバラ・コーギーです」 ふんわりとした優しそうなアレックスのお母様が 一目で好きなるキリー。 「はじめまして、ミセス・バーバラ。 キリー・ヘスティアです」 微笑んで御辞儀をするキリー。 彼女は味方だ。 遠く感じていた屋敷の門がとても近くなる。 きっと三日後にキリーがお暇をするときに 協力してくれる事だろう。 にっこり微笑んで口を開きかけたミセス・バーバラから キリーを隠すようにアレックスが立ちふさがる。 「!」 アレックスの意外な行動に驚くミセス・バーバラとキリー。 「キリーは疲れているんだ。後にしてくれないか?」 もちろんキリーは疲れてなどいなかったが、 アレックスの言葉や表情から 彼がとても疲れていることに気がつく。 アレックスの背中で隠れて見えない ミセス・バーバラの表情が気になって 彼の体の横からひょっこり顔を出すキリー。 ミセス・バーバラは呆れ顔で 肩をすくめて首を横に振っていたが、 キリーに気がついて微笑んでくれたので キリーも微笑んだ。 ミセス・バーバラの視線の先に キリーがいるのに気がついたアレックスが、 怒ったようにキリーの手をとり 屋敷の中をどんどん歩いていく。 今は屋敷の中を案内してくれるつもりはないらしい。 「アレックス、お母様に失礼よ?」 アレックスは低く唸るように呟く。 「勝手に待ち構えているほうが悪い」

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