「部屋に戻ったら暑いんだろうな」

そりゃそう思うさ……
あの閉めきった部屋に戻るんだから……
誰がクーラーを起動させてくれている筈もないし……

明らかに酔い以外の要素もある重い足を引きずってマンションの階段を登る。

なぜ毎回々々、こうも見事にひとつ下の階で「着いた」と勘違いするものなんだろう。
誰の責任でもないが勘弁して欲しい、しかも疲れてる時ほどそうだ……

暑いし疲れてるし寝不足だし……
汗だくでもうひとつ上の階を目指しながら
「こんな時にもし部屋を涼しくしておいてくれて、あとは〃お疲れ様〃なんてそんなひと言がある生活だったら……」
なんて、あり得ない妄想にしばし足が止まる。

自分が優しい人間でもないのにやはり相手にはそれを求めてしまうものだなと、あらためて
「お前はそういう奴だよ」
と、自分自身に投げ付けて笑えてくる……

そんな奴にはエレベーターのない4階がお似合いだよ。

やっと立った部屋の前でも妄想は止まず……
「でも、俺でも本気のサプライズの時は結構頑張るよな」
そう考えると誰かが部屋で待っているなんてことが、あってもいいような気がしてくる。
「いや、鍵はどうするんだ……」
でも何とかしようとすれば新志の職場まで出向いて借りることも出来るし、新志も吾輩の息子だから面識ある人ならノリで鍵を貸す可能性はある。

「あり得るか」
と、思ってしまうほどドップリ妄想に浸りながら……
覚悟を決めて、蒸し風呂状態の筈の部屋のドアを開けた。

すると……

明らかに中から、少し涼しい空気が吹いて来た……

「えっ……」

バタバタと部屋に飛び込んでみると


閉め忘れたベランダ側から、いい風が入って来ていました。

はい、左様なり♪

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