シェールガス革命で天然ガスの埋蔵量が飛躍的に拡大している。
シェールガスの生産のメッカは今のところ北米である。
今年は生産量が増えたところに、記録的な暖冬が重なり、天然ガスの価格は10年ぶりの安値になっている。
このため価格競争力も付いて、発電分野では石炭からガスへの燃料切り替えが加速している。
日本をはじめ世界で原発推進の動きが鈍りつつあり、当面のつなぎエネルギーとして天然ガスの需要が大きく伸びそうである。そうした背景もあって、シェールガスの開発進展に関心が集まっている。
北米では米国中心に開発が進んできたが、今後、進展が見込まれているのがカナダだ。
カナダ北西部BC州からアルバータ州にかけて豊富な埋蔵量があると見られている。
日本企業もこの地域の開発に関心を寄せていて、三菱商事が今後1兆円近い投資を行う見通しだ。他に国際帝石、日揮、大手ガス会社や電力会社も権益取得に動いている。
開発したガスを西海岸まで運んで、そこからLNGにして日本に輸出しようと計画している。
このダイナミックな動きをぜひ見てみようと、先週カナダを訪れた。
ところどころに雪があるが、今年は記録的な暖冬。例年氷点下10~20度は当たり前だそうだが、今年は朝方マイナス5度程度、日中は6~7度まで上がっていた。
夕方は7時半くらいまで明るいが、朝は7時半まで夜が明けない。
夕方6時半を過ぎるとショッピングセンターは店を閉める(週末は8時くらいまで開いている)。
人通りも少なくなる。コンビニはなく、飲料水などの自販機もないため、
買い物には苦労する。ただ、やたらと電気がついていて明るく、夜景は美しい。
カルガリーから小型飛行機で1時間半(約600KM)、ドーソンクリークに行く。
シェールガスの開発が本格化し始めており、街が活気づいているという。
人口は1万ン2000人。最近、ウォールマートが進出した。車はピックアップトラックが目立つ。
日本車はほとんど見かけない。
かつて日本が真珠湾を攻撃した際、日本軍のアラスカ上陸を阻止するため、急きょ、アラスカハイウェイが建設されたという。
水平掘削の現場。サッカー場くらいの大きさ。周囲は牧草地帯。冷たい風が突き刺さる。
水を積んだ大型トラックが次々やってくる。水に細かい砂と粘性のある溶剤をまぜて、井戸に流し込む。大量の水が必要になるが、ここではほぼ全量を回収して再利用しているという。
消防団に入っているという作業員。入れ墨を彫ってくれた友人が日本人だった。
NY近郊など都会に近い場所での開発では、環境破壊の問題がクローズアップされることが多いが、ここでは地元経済を潤す開発は歓迎されているようだった。
一通り工事が終わると、井戸はこじんまりした無人の設備になり、騒音も排気もほとんどなく、そこに井戸があることさえわからなくなる。
予想していたよりも、とても静かに開発は進んでいた。









