幕間だけの天井桟敷

適当な湯加減で書いています


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幕間だけの天井桟敷-駅舎

 

・2月6日(土)


諸業務手続きのため、広島へ。午前中に新幹線に乗り広島駅へ到着、それにしても広島市に来るのは猛烈に久しぶり!

広島といえば、むかし僕が好きだった女の子が広島出身でしてね。

んで、当時一緒にお好み焼きを食べに行ったりとデートにいそしんでいたのだが、どうも僕のことは"お好み"ではなかったみたいで、そのままなし崩しに恋の千秋楽を迎えてしまう。いわゆる負け越し。

そういう事もあったなぁ。懐かしい。懐かしすぎて涙がちょちょ切れそう。

もう7、8年経ったけど、今どこで何してるんだろう?そんなセンチメンタルに耽っていたら、乗っていたバスをうかつにも乗り過ごしてしまう。

うーん、なんというセンチメンタル・バス。39度のとろけそ(以下略)

 

いかんいかん。

遊びで広島に来たわけじゃないのに、朝っぱらから僕の"妄想新幹線"は大爆発。まさに望みの無いのぞみ号。NO BRAKE!
 

一仕事をサクッと終えて、午後には尾道に移動する。

尾道という街、訪れるのはもう3、4回目なのだが、個人的にとても好きな場所。

 
幕間だけの天井桟敷-千光寺から

・千光寺から尾道水道と市街地をのぞむ

  

瀬戸内の島々を遠くに見据えながら、眼前に流れるは尾道水道。そして背後には名刹・千光寺を抱く緑豊かな山が市街地のすぐ傍にそびえるという、日本の数ある都市の中でも個性的な地理構造。

こういう見事なコントラストを創り出す街は、他にはあまり無い。

箱館山を擁する函館、眉山を懐に抱く徳島など類似したものはあるが、ここまで海と山の距離が近く且つコンパクトに纏まった都市は珍しいと思う。

 

そんな尾道市、ここは言わずと知れた「尾道ラーメン」の本拠地。

「まさか、またラーメン食べたの!?」と思った読者諸氏のみなさま、勘違いしてはなりませぬ。僕だってこう見えてもある程度は多忙の身、しっかりと食べてきました。

 

 
幕間だけの天井桟敷-べっちゃーラーメン

 

頂いたのは「ベッチャーらーめん 門池(もんち)」というお店。

食べ初めから醤油の香りが台頭、仄かに甘さも感じられるが度は超えていない。胡椒ではなく七味(尾道は薬味が有名)をまぶして食べるのだが、意外にマッチして驚いた。

あっさりすぎず、しつこすぎず、丁度良いバランス感覚に優れたラーメン。

 

一仕事を片付けているうちに、もう時間は宵の口。

長年お世話になった方がこの3月で引退されるので、尾道で一緒に飲むことに。

日本酒をしっぽりとっぷりやりながら、尾道で獲れた魚を食べる。うまい。

 

その後、ほろ酔い千鳥足のまま、夜の千光寺に登ってみた。

 
幕間だけの天井桟敷-夜の千光寺

・ライトアップされた三重の塔と右奥に見える尾道大橋

 

夜の尾道の街を見下ろすのは初めてだったので、その予想以上の美しさに感激。

外国の豪壮で厳かな建物もいいけど、日本にはやはり島国ゆえの特異で情趣が溢れる風景がたくさんあると思う。

 

・2月7日(日)

 

昨晩お会いした方が、尾道周辺を案内してくれると言って下さったので、お言葉に甘えガイドをしてもらう。

 

「そういえば、bibleさん、ラーメン好きだったよね?」

「私ですか?いえいえ、そんな炭水化物と脂質だらけのジャンクフードなど、全くもって大好物です

 

そう答えると、

「うまいラーメン屋があるんだよぉー」と言ってお勧めの店に連れていっていただく。しかし、そこはなんと昨日僕が行った「ベッチャーらーめん」であった。うそんっ。

つくづく自らの引きの無さ・運の悪さに愕然とする。まさかの、同じラーメンを食べるというバッド・リフレイン。リフレインがあかんがなと叫んでる。

 

その後、福山と岡山の笠岡を案内してもらい、解散と相成る。

しかし、なぜか最寄の駅まで送ってもらえず、途中の田舎道で「じゃ!気をつけて!」と言われてしまう。

うぅむ、これが本当の意味での"放置プレイ"か。悪い意味で新鮮だった。

 

結局、最寄の駅まで歩いて30分もかかり、帰りの新幹線では案の定、寝てしまう。

しかも、お好み焼きをひたすら食べてる夢を見たのだが、これってどういう意味なんだろう?

過去の恋愛にしがみついてるという意味なのかな?

 

尾道だけに、まさしく「時をかける少女」、いや、 「時をかけるおっさん」であった。

 

 
幕間だけの天井桟敷-時をかける少女

 


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幕間だけの天井桟敷-新宿

 

先週の土日に東京へ小旅行してきました。

  

いくつになっても思うけど、こういう旅の醍醐味の一つはなんと言っても、新幹線に乗ること。もっとジャストに言えば、「新幹線の椅子で寝ること」。

ややもすれば家で寝るよりも爆睡できてしまう。さすが最新のテクノロジーの粋を集めた日本の新幹線である。恐るべし。

 

東京到着後、諸業務の処理のために、昼下がりから新宿・歌舞伎町へ。

 

歌舞伎町は誰しも認める日本一の歓楽街。「不夜城」と形容されるだけあって、昼時にも関わらず、"お水"の香ばしさがそこかしこに。
てか、東京って桃色系の客引き自体、条例で禁止されていないのだろうか?
数メートル歩くごとに、次から次へと客引きがゾンビのごとく出現する始末。もはやダンジョン。

んでまた、この客引きが壮絶なまでにしつこい、、、

 

「そこのお兄さん!今なら45分間を特別料金で楽しめますよ!どうですか!」

 

うるせえなぁ。

ただでさえそういうのに行かないのに、こんな真っ昼間から好き好んで誰が行くかっちゅーの。

 

「良い娘が揃ってるよ!みんなもんのすごいサービスするよー。お兄さんすぐに昇天しちゃうよ!」

 

いや"昇天"て。そんな簡単に召されてたまるか!30年生きたけど、これでもまだやり残したことがあるんですがな。

 

「お兄さん!そんな険しい顔してるけど、ホントはおっぱい大好きでしょー、顔に書いてますよ!」

 

おかしいなぁ、朝起きた時にちゃんと消してきたはずなのに…って書いてるかい!

"顔に書いてる"って、どんだけ遠慮の無い助平やねん。ありえへんわ!

 

新宿駅のトイレで顔をしっかりと洗ってから、その後、大学時代の友人たちと新年会をするため、銀座のしゃぶしゃぶ屋「安曇庭」へ。

昔話に花を咲かせながら食べるしゃぶしゃぶの美味さに感動。肉そのものが持つ滋味の豊かさがハンパない。そして、やっぱり仕事などのしがらみのない友達がいる事に心が安らぐ。学生時代の友人は本当に貴重なのだと改めて思う。

 
幕間だけの天井桟敷-肉5人前  

楽しい時間はあっという間。ほどなく2次会モードとなり、ほろ酔い気分で銀座から麻布十番へ。

大学の別の友人が描いた絵の個展が麻布のinfocuriousというバーで展示されてるのでその見学。

 
幕間だけの天井桟敷-infocurious

天井は配管剥き出しの打ち放しデザインに暗めの照明。飾られている絵を楽しみながら、バー自体の瀟洒な雰囲気に興が乗り、知らない間にボトルワインを2本も開けてしまう。

ワインを"たしなむ"どころか、飲みすぎだよお前と"たしなめられそう"。いいけど。

 

盛況のまま同窓会も解散し、世田谷の友人の家にて宿を世話になる。

しゃぶしゃぶを相当食べたというのに、寝る前に近くのラーメン屋で1杯失敬。

んで、消灯。のち起床。翌朝、品川の大井町でまたラーメンを食べる。

しかもあまりに腹が空いていたので、3分で出来上がったラーメンを3分で食べきってしまう。

いったい僕の胃袋は、どういうシステムになっているというのだ?

顔に正解書いてるやろか。

 

午後には東京駅へ。帰りも新幹線の椅子で爆睡する。

なんか、もはや違う意味で椅子にジャストフィットしてしまっている。

 

なんでこんなに寝心地が良いのだろう?

顔に正解書い(以下略)

 
幕間だけの天井桟敷-ginza


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幕間だけの天井桟敷-錦小路

・錦小路の市場を歩く

 

みなさんあけましておめでとうございます!とウザいぐらい元気いっぱいに叫びたいところだが、すでに新年が明けて半月も経ってしまっているではないか。なんという時の流れの光フレッツっぷり。

そういうわけで、2010年の目標と心がけをここに書こうと最初思ったのだが、もはや「今さらでっか」という気もするので、また来年がんばります。

 

話は容赦なく変わりますが、この前のお休みにぶらっと京都へ行ってきました。


冒頭の写真は、錦小路にある京都の台所「錦市場」。

新春の残り香が漂う、けたたましい市場の雰囲気。これだけでも京都風情があるんだよな。

 

この錦市場の特徴は、老舗・専門店が集中する京都屈指の市場のくせして、通りの幅が壊滅的に狭いということ。

ましてや連休の夕方となると、人通りも増え、人と人の肩がぶつかるのは日常茶飯事。これがバイオレンスCITY・OSAKAなら、すぐさまお互い一途に・ICHIZUに殴り合いになるのだが、ここはさすが上方のお上品な場所柄、みなさん笑顔と礼儀を絶やさず、ドッカンバッカン遠慮なくぶつかりまくってはる。

 

そんな雰囲気を楽しんでいると、通りの外れにちょっとオシャレな店が見えた。


幕間だけの天井桟敷-五行

一見、和風料理屋かと思ったが、看板をよく見ると、なんとラーメン屋。

しかも午後3時というのに店前には行列。どうやら人気店のようだ。

 

しかしだ、こんな時間に、こいつらわざわざ行列つくってまでしてラーメンってどうなのよ。新年早々、体を悪くしたらモトもコもないですやん。こんなん誰がわざわざ並ぶのよ。

 
幕間だけの天井桟敷-五行2

30分ほどして運ばれてきたのは、「焦がし醤油ラーメン 850円」という一品。

カウンターの前の厨房で、料理人さんが鍋に火をつけ、メラメラとスープを短時間で焦がして、焦げの香ばしさを加えるという、なかなか手の込んだラーメンである。

 

「非常にお熱いので、気を付けて召し上がって下さい」

 

こう言われたので、僕自身そんな猫舌ではないのだが、ちょっと気を付けてスープを飲んでみる。


・・・・・・・・・・・・・・。

熱い! いや痛い!

 

なんじゃこれ。幽体離脱しそうなぐらい熱い。舌の表面に剣山刺されたみたい。

お味は甘さ際立つ醤油の香りと麺のソリッドさがマッチした味わい良いラーメンだったが、そんなことより一口目のスープだけで舌が一瞬にしてヤケドしてしまった記憶のほうが強烈に残ってしまう。

「焦がし醤油ラーメン」言うてますけど、自分の舌が焦げてますがな。

 

ラーメン自体はなかなか美味いけど、みんな行く時は一口目に気を付けてね、いやマジで。

 

・京都 五行(きょうと ごぎょう)

住所:京都市中京区柳馬場通蛸薬師下ル十文字町452

時間:11:30~16:00 (15:30 LO) 17:00~翌1:00 (24:00 LO) 基本無休

※夜はバー主体になります

 

「焦がし舌」を寒風に晒しながら、カップルたちの聖地・鴨川へ。

ちょうど夕暮れ時で、太陽の光が雲の間から射し、なかなかロマンティックだった。

 
幕間だけの天井桟敷-鴨川2

まだ暗くなってないのにもう川沿いに座ってる阿呆共…じゃなくて人達もちらほら。

すると、ほどなくして公衆の面前で威風堂々とイチャつきはじめるという、びっくりするぐらいの教科書通りの展開。 くそ、なめんな。焦がしたろか。


少し歩いていると、祇園の花見小路近くでお祭りをやってた。

どうやら「十日えびす」のようだが、入り口をはいるとすぐに、顔面が狂気に満ちた舞妓さんが僕を出迎えてくれた。


幕間だけの天井桟敷-マッド舞妓

 

きっと七味食べすぎて、舌が焦げたんだろうな。

 

※いつも実の無い内容ですが、懲りずにみなさま今年もよろしくお願いします。

また、定期的に更新してまいりますので。

 


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幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板13

喜多方旅行最終回。

3日間滞在した喜多方でも、基本は徒歩で移動していたわたし。

その間に、市内のいたる所で発見・遭遇したヘンな看板・風景をアップ!

 

日本の数ある都市の中でも、エロとバイオレンスのA代表であるわが街大阪CITYも、かなりの面白看板・名物であふれているのだが、この小さな街・喜多方にも、いろいろあってびっくら驚愕。

 

なんと、初日の朝に喜多方駅に到着してすぐに先制弾を喰らってしまう。駅を出て出迎えてくれたのは東北美人のおねえさんではなく、若干エロそうな顔をした「豚」だったのだ。

 

幕間だけの天井桟敷-喜多方12  看板12

 

ちょっとムッツリス○ベだと思う、こいつ。


そんなハードエロティカ洗礼を受けつつも気丈に歩いていたら、食堂らしき看板を発見。

だが、どうも"カツカレー屋"さんではなかったみたい。

 

幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板2


あくまで"かつ" と "カレー"。決して一緒くたにしない事に、何か強いこだわりを感じる。店は営業してなさそうだけど。

 

思ったより好評でお客さんがいっぱい応募してきたから、焦って書いたんだろうが、この世に存在しない漢字がありまっせ、ダンナ。


幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板8

この漢字を見てすぐは、誤りに気づかず「正解だな」と思ったが、微妙に違う。

しかも、"満"もちょっと間違ってるし。

 

お次に、市内の北部を歩いていたら、どこにでもあるフツーの自転車屋を発見。良く見てみると、なんかヘンなモニュメントがあったので、近くまで寄ってみた。 

 

幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板16

 

手作り感炸裂のクマさん人形が、なんと子供用のチャリンコにうまいことONしている。しかも顔面がえらく上機嫌。なんじゃこれ。

そもそも一般的な町の自転車屋さんが、このモニュメントを置くことで、いったい消費者に何をアピールしたいのかが全くもって意味不明。

そしてよく見てほしい、そのクマさんの左側の小さな物体を。さらにミステリアスなモノが置いてある。


幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板10

そう、「ゴジラ」。

しかし、「ゴジラ」と書いてもらわない限りは、この物体が「ゴジラ」とは絶対に認識できないパラドックスが生じている。もはや自転車屋という概念すらデストロイされ違う店のよう。

 

そうこうするうちに歩くは、夜の喜多方市商店街。 

ほろ酔い気分で歩いていると、ものすごいキッチュなストリートアートに出くわした。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板14

 

商店街の一角、店のシャッターに描かれた、ハンドメイド爆発のスーパーノヴァなデザイン。

見えにくいのでズームしてみよう。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板15

 

これはすごい。

"無敵"と書いてエクスタシー級のショック!


喜多方の「喜」の"口"の部分に顔面があり、且つ全体のボディ(頭?)はラーメンで構成されているという、壊滅的なデザイン。

そのラーメンの部分が"頭"だとしたら、体の部分はほんの数センチ。んで、靴が異様にでかい。「等身」で表したら、もはや"ゼロ"の境界を飛び越え、マイナス2等身ぐらいになってはる。

いったいどういう着想をしたら、こんなデザインの境地に辿り着くのか、この看板の作者のフロンティアスピリッツをぜひ問い詰めたい。

 

衝撃覚めやらぬまま商店街を歩いていると、なんと喜多方市にも"デパート"があった。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板4

とてもじゃないが21世紀の風景とは思えない、"昭和"で凍結されたままのセピアデパート。セピアどころかレトロの領域すらも飛び越えて、この店自体が発酵してアナザワールドとなっている

「デ」の「゛」の位置も、今となっては斬新。

 

夜だからこんな寂れてるのかな!?と思って、昼間にもう一度行ってみた。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板3

 

やっぱりレトロだった。

しかも半分シャッター閉まってるし。

 

そして、商店街をさらに進むと、ものすごい強烈な商品の宣伝が。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板7

 

一見は、まごうことなき「地下足袋」の宣伝。

しかしなんだ、この履いてる奴の悪人っぷりの顔面は。山をトレッキングしている人や、山で仕事をしている人には、どうやっても見えず、360度どっからどう見ても、爽快なまでにキノコ泥棒。

そして、右足の肥大化具合がもはや人知を超越している。
 

あとでわかったことだが、さっきの、"頭がラーメンになったキャラクター"のデザインや、この地下足袋の絵なんかは、どうも地元の小中学生が書いているらしい。

だからなのか、ここまで既成概念を打ち破った、何かに取り憑かれたかのような、もんのすごい画力は。

 

んなこんなで、最終日。

喜多方駅に戻る直前に、こんな看板を見つけた。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方12 看板11

いや、そんな懇願されても。

 

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5回にわたり書き綴った喜多方旅行紀、ダラダラな展開でしたが、これにて終了です。 気づいたらもう年末ですね。

最近、ほんと1年が早い。

ボケボケしてないで、はやく年賀状を書かんと。

 

 


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幕間だけの天井桟敷-体重計
 

昨日はかった体重計の様子です。

 


いや、すいません、みなさま。

先月の記事 にて宣言した通り、年末年始にご馳走する気満々だったんですが、

本能の指令により、ラスト24時間は本気(マジ)で断食してしまって、この通り間に合わせた次第。

やっぱり、ただのチキンだったみたい、ぼく。

 


12月25日までに3キロ痩せてなかったら(65.4kg以上であれば)、みなさんにランチorディナーをご馳走します。2010年1月8日までに私と会った、私の知っている人が対象です。

 

ですので、この約束は、約束どおり実行されません。

 

年末年始、私と会う方、ぜひ罵倒してください。

「インチキ野郎」「意気地なし」「スケコマシ」など、相応のクレームは甘受いたします。

 

勝てば官軍じゃー。

 


 


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幕間だけの天井桟敷-廃線1

  

喜多方滞在2日目。

朝から自転車を借りて、喜多方市内から山あいの熱塩(あつしお)温泉まで、10数キロの道程を走ることに。その途中で鉄道の廃線跡と駅舎を見つけました。

 

現在の喜多方駅から熱塩加納村を結んでいた「日中線」。

福島の会津から、山形の米沢まで繋がるはずだった、当地の人の希望だった轍。くしくも、米沢へは繋がることなく、赤字削減の対象として、旧国鉄により廃止の憂き目に遭った路線です。

 
幕間だけの天井桟敷-日中線・熱塩駅

鉄路(線路)に耳をあてたことはありますか?

 
耳を鉄路に近づけると、金属の錆びの匂いが漂いながら、遥か彼方の鉄道の車輪音が聴こえて来て、なぜかわくわくして「もうすぐ来るぞー!!」と周りの友達に大声で叫び、そして田んぼの陰に隠れて、勢い良く通過する汽車の姿を、父の故郷でよく見ていました。 

 

私は鉄道マニアではないのですが、全国各地に点在している廃線跡や古びた駅舎を見ると、なぜだかいつも、もの悲しくなります。


それは、形としてあったものが消えていく、確かにここに在ったものが今はもう無いという、時代の趨勢や侘しさを、そこに感じるからなのでしょう。

 
幕間だけの天井桟敷-保存車両の中

  
遠くまで残響していた汽笛の音。

レールの継ぎ目を叩いていた車輪の音。

耳をつんざくようなブレーキの音。

 

当時の風景も記憶も泡のように消え、とどめていようとどれだけ抗っても、指の間から水がこぼれるように失われていく。


思い出は全てを記憶しているけど、
記憶は全てを思い出すことはできない。

 


何年前に使われなくなったのか、

何十年間使われていたのか、

詳しくは知らずとも、僕はその「廃線」の上に立ち、いま目にしている風景にいろいろな思いを馳せていました。

 
幕間だけの天井桟敷-機関室


幕間だけの天井桟敷-往時の新聞記事

 
この鉄路を誰かが未来のために使っていたことも、
誰かが故郷へ帰るために使っていたことも、
誰かが誰かを追いかけるために使っていたことも、
それら全てが今は遠い時代の薄片。


そして、その華やかな時代を彩り、
たくさんの人の悲しみと幸せを刻んできた鉄路と喧騒は、


褪色して、

攪拌されて、

飛散して、

 


今はもうどこにも無い。

 

 

幕間だけの天井桟敷-廃線2

 

※最終回のその5へつづく


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幕間だけの天井桟敷-喜多方7 蔵喫茶

・蔵の中の喫茶店にて(ラーメンは食べてない)

 

前回からの続き。

よく解らないまま4軒目のラーメン屋を訪ねたのだが、そこのラーメンも苦もなくサクっと平らげ、最終的に初日だけでなんと6軒も食べ歩きしてしまった。
     
その気になったら人間という生き物は、1日に6杯もラーメンを食べられるのか、初めて知った。そしてまた一つアホになった。
というか自分の胃袋が現時点でどういうメカニズムになってんのかが、もんのすごい不安。一度自分の胃袋のみをICUに移送して集中治療してから、CTスキャンでぜひとも輪切りにしてもらいたい。

さすがに時間も夕暮れに近づいてきたので、日本酒をたしなむために喜多方の酒造に見学へO。豊穣な農作物と雄大な自然で野趣に富む東北地方は、まさに地酒のエル・ドラド。うまい酒があふれる。

そう、今回の旅のもう一つの目的は、日本酒を徹底的に愉しむことなのである。
酒造と言えば酒蔵見学。そして何よりワクワクするのは、お酒の試飲、SHI・IN。

 
東北地方にやってきたからには、うまい地酒をドカンと飲んで舌鼓を打たねば、真の漢にはなれない。ほら、すでにもう右手が昼過ぎぐらいからガタガタと細かく震えている。

僕は、体中からにじみ出るアドレナリンとアルコールを抑えながら、全身全霊、魂を荒ぶらせ、たぎらせて、酒蔵に向かった。
 
幕間だけの天井桟敷-喜多方9  大和川酒蔵2
幕間だけの天井桟敷-喜多方8 大和川酒蔵

 

なるほど、酒の精製とひとくちに言っても、たくさんの地道な作業が、その芳醇な味を支えているのだ、勉強になる。
そして向かうは、いよいよ試飲コーナーへ。

幕間だけの天井桟敷-喜多方10  大和川酒蔵3

 

部屋いっぱいに美しく並ぶ、日本酒の銘柄。これは凄い光景。日本酒ヘヴン。

しかし、こんだけ酒、酒、ばっかりずらりとディスプレイされてたら、そら試飲するわな。たくさん飲んでまうよな。必ずするよな。絶対そうだよな! なっ!

脳内の嫁さんにそう断りをいれて、いざ試飲START。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方11  大和川酒蔵4

 

試飲コーナーのおねえさんの薦めるがままに、いろいろな銘柄をのべつ幕無く飲みまくる。どれも味わい深くうまいのだが、ひとつだけ「400円」と有料でしか試飲できない"いのち"という銘柄があった。

ていうか、試飲で400円ってそもそもなんなのよ。この世知辛いご時世にも関わらず、ちょっとお客様をナメてるんちゃうの?こんな居酒屋で生中が飲めるぐらいの値段で誰がわざわざ試飲するのよ。

 

「んまいっ!」

"いのち"を一口飲んだ瞬間、あまりの美味さの衝撃に、僕は試飲コーナーのお姉さんに面と向かってエコー最大でシャウトしてしまう。お姉さんはお姉さんで「きんもいっ!!」って、きっとテレパシーレスポンスしてるだろう、おいそれしかと受け取った。

 

試飲ではあるが、かなりの量を飲んだので、ほろ酔いどころか、普通に酔ってしまう。気づいたら、顔面が赤レンジャーになっていた。

美味しさに感動し、"いのち"の一升瓶をどかんと購入、大阪へ宅配を委託する。 

 

しかしだ、こんな東北の地にまではるばる来て、ラーメンを6杯も食べるわ、酒蔵で酔っぱらうわ、もはや人間としての大切な何かが壊滅してしまっている。
「なんやようわかりませんけど、とりあえず変態ですね」と人様に言われたら返す言葉もない。
「ラジャー!」と胸を張って応えるしかない。
 

そうこうしているうち陽もとっぷり暮れ、こうして、僕は千鳥足のまま予約した旅館に舞い戻ったのである、しこたま日本酒を買い込んで。

 

 

※その4へつづく


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幕間だけの天井桟敷-喜多方4 笹屋旅館

・画家の竹久夢二が好んで宿泊した笹屋旅館

 

「上海」を後にし、目指すは2軒目のラーメン屋へ。

5分ほど大通りをてろてろ歩いてたら、すぐに降臨。

 

名前は「かど屋食堂」

 

大阪に住んでる人なら、この名前を聞いて某大阪市内にある有名ラーメン店を思い出すかもしれないが、これは当然ながらまったくの別店舗。

店の外観を見てのち、ためらうことなく入店。面談即決で「中華そば」を注文する。

「はぁーい」と受け応えしてくれた店員さんは、どこにでもいそうな普通の昼下がりの主婦系。慣れた手つきで厨房でゴソゴソとしてたかと思うと、5分もせずに料理が運ばれてきた。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方5 かど屋食堂

奇をてらわないヴィジュアルはまさしく「中華そば」そのもの。

「いただきまーす」と食べようとしたところ、店員さんがおもむろに喋りかけてきた。

 

最初はこちらも好青年を演じたかったので、「大阪から来ましてん」とか「今日は酒とラーメンツアーだっちゃ!」など、懇切丁寧に相槌を打ってたら、なんか店員さんえらいノッてきて、ひたすら憑依したかのごとく一方的に喋り続ける展開。

 

「ダシは豚骨と鶏ガラが基本よ」「あら1人旅なの。彼女は?」「三十路?リアルね」と、解体新書のごとくいろいろと聞かれた。21世紀版ターヘル・アナトミア。

しかしホントようしゃべりはる。実は本籍、大阪ちゃうの?と思ったほど。

 

中華そば自体おいしかったけど、店員さんのインパクトがあまりに強すぎて、その中華そばの記憶はみごとに上書き保存されてしまった。

 

興が乗りだしたので、いきおい3店目へ。

名前は「さゆり食堂」

 

「なるほど。"さゆり"という美人さんがやってる店ね、わかります」と思って入店したら、恰幅の良いおっさんが店主だったので、ドリフのコントのようにズッコケる。

鮮やかなまでの裏切りであったが、どうも「さゆり」の店名の由来は、この喜多方地方に咲く「ひめさゆり」の花にちなんでいるとか。なんだよもう。

 

幕間だけの天井桟敷-喜多方6 さゆり食堂

 

しかし、この出されたラーメンを食べて、あまりの美味さにびっくり。

美味さが胸レベルではなく心臓にしみる。 

嫌らしくない程度に魚介の香りが漂い、重なるように昆布系と豚骨系の旨味が出てくる。飲めば飲むほどハマるスープがこの上なくおいしい。

 

1店目の「上海」といい、この「さゆり食堂」といい、喜多方のラーメンは総じてレベルが高い。これと同水準のラーメン店がこの街に100軒以上もあるのかと思うとびっくりする。ほんと、こんなうまいラーメンをつくりだす親父どもの脳味噌の中を探検してみたい。

 

お味に満足して"さゆり食堂"を後にする。

これでラーメン3杯完食。しかも朝っぱらから。

 

ふつふつと、あふれ出てくる「満腹感」と「達成感」と「人間終わってる感」


喜多方の中華そば・ラーメンはどれも極太ちぢれ麺で、ボリューム満点。だからこそ、食べ甲斐がある。そして、何よりこの福島県が誇る飯豊山、磐梯山の良質で混じり気の無い「水」が、うまいスープ、麺をつくる礎となっているのだ。 

ゆえにこれこそが、人々を"ラーメン食べ歩き道"という暗黒ロードに引き寄せる魔力なのである。

 

そんなどっちゃでもええやろ分析をしながら、僕はもうなんかよく解らないまま4軒目の店の扉を叩くのである、ってあれ!?

 

ええい、知らん知らん、もうどうにでもなれぇー。
 

※その3へ続く

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幕間だけの天井桟敷-喜多方1 蔵と女性
・喜多方名物の「蔵」の中を写す

 

11月21日から23日まで、福島県は喜多方まで一人で旅行してきた。

 

本格的な冬も間近、ここは一発、東北の美味しい地酒を、飲んで飲んで飲まれて飲んで英気を養おうと思ったのがきっかけで、一週間前に急遽思い立ち、出発の3日前に宿を予約しようと思ったのだが、これがぜんぜん空きが無い!
どのホテルも旅館も問答無用で満員御礼で、なんとかならんかと必死にネットで探しまくる始末。

 

「3連休て言っても、もうシーズンオフやん。1人なんだから部屋の1つや2つ取れるだろ。別にスイートの部屋を予約するんじゃあるまいし」とタカをくくっていたんだが、どうも考え方がスイートだったみたい。

 

で、なんとか一部屋だけ空いてた旅館を見つけすぐに予約。準備完了。

金曜日は仕事を早めに切り上げ、夜行バスにて足早に大阪からドロンする。んで、東京から新幹線を使い、土曜日の朝には現地に到着するという、みめうるわしき機動力を発動。
しかし、東北地方なだけありさすがに大阪とは寒さが違う。風が痛い。気温1.1度。

 
喜多方市は人口5万人程度の会津地方の小都市。こんな小さな街に、ラーメン屋が100件以上営業しており、対人口比におけるラーメン屋の数は日本一だとか。
それゆえに、右を見てもラーメン屋、左を見ても下を見ても上を見てもラーメン屋という有り様である。

言うなれば、もはやここはラーメン解放区。ラーメン・THE・アジール。

 

僕はあまりラーメンについては詳しくないのだが、"ラーメン好き"な人にとったら、このひしめくラーメン屋の光景はまさにユートピアだろう。あまりの桃源郷っぷりに、悶絶しながら道の上でドッタンバッタンのたうち回るに違いない。

 

5分ほどのたうち回った後、どのラーメン屋に行くかを決めるために地図を開く。

しかし、時間はまだ朝の9時過ぎ。
日ごろからジャンクを標榜しているこんな僕でも、朝っぱらからラーメンというのは道徳的にどうなんだろうと思う。一社会人としてどうなんだよお前と思う。
そもそもこんな早い時間に開いてる店自体あるわけないやん、そんな好きモンがいったいどこにおりはるのよ。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方2 上海

 

「お待たせしましたぁー」

 

いかん、少しのあいだ意識を失っていたと思っていたら、知らない間に既にお目当てのラーメンが目の前に出されているではないか、というより店自体にINしているではないか、なんということだ。
なるほど、意識がバッドトリップしてても本能が身体をたずさえて、ラーメン屋に自動的にO!していたようだ。イッツ・オートマチック。

 

ちなみに店名はというと「上海」。 

ちょっと昔のゲームセンターの香ばしさがするが、お腹が減っていることもあり、気にせず食べてみることにした。

 

……・・・・・これはうまい!予想よりはるかにうまい。

嫌らしくない程度に豚骨+鶏ガラダシが目立つ醤油スープで、醤油の塩気がやや強いかなと感じたが、ガラと豚骨の旨味が食べはじめから炸裂し、香り豊か。
デリケートなスープだが、絶妙の立ち位置・綱渡りでバランスを取っている感じだ。

 

さらには女性ばかりのスタッフで非常に気が利くテキパキとした接客。愛想も良い。外はかなり寒いので、入店すぐにまず熱いお茶が出され、そしてラーメンが運ばれると同時に"冷水"を出してくれるという粋なはからいも評価高し。

 

さすがご当地ラーメンでその名をとどろかせる喜多方。

なんでも、この街では朝早くから(7:00ぐらい)やってるラーメン屋も多く、「朝ラー」という言葉があるぐらいだ。

いやしかし、1店目から、いきなりのハイクオリティ。

グルメでなくても、ものを食べる時は、至福の時。それが美味しいものだったらなおさら。純度の高い幸せを堪能できる。幸せのハイオク。

 

そういうわけで店を出た僕は、10分ほどのたうち回ったあと、2軒目の店を目指すのである。

 
幕間だけの天井桟敷-喜多方3 民家

・蔵の家の内部、廊下が続く
 

※その2へ続く

 

 

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