既存取引先
テーマ:資金調達2月3日
今日は金融機関やノンバンクと付き合うときにぜひ認識していただきたいことについてお伝えしたいことがあります。
それは、ノンバンクや貸金業を利用する際、一度利用したことがあるという実績は何よりも大切だと言うことです。
まして、一度でも融資の完済履歴があれば、なおさら次の融資を受けるときには、大きな優位ポイントになります。
このことは当たり前のことと思われるかも知れませんが、実際サポートをしていて感じるのは、顧客の中にこのことを理解していない人がとても多いです。
たとえば、不動産会社で、商品の不動産を仕入れるための融資を不動産担保ローンの会社から受けるときの話です。
ご存知のように、不動産仕入れのための融資は、すぐにOKがでなければ、優良物件ほど足が速く、もたもたしていたら、せっかくの優良物件取得のチャンスを逃してしまいます。
それは不動産価値だけでほぼ審査する不動産担保ローン専門のノンバンクと言えども、反社会の会社だったり、反社会とつながりがある会社に融資をすることはできませんし、重大な経済事件などに関与している会社には融資をすることができません。
だから、不動産価値は価値として十分にあったとしても、まずは債務者となる顧客の属性調査を行います。
これが、各ノンバンクでどこまで深く調査するかは違うのですが、新規の顧客として融資を申し込んだ場合、融資額にもよりますが、まずこの属性調査に時間がかかります。
また、ノンバンクからすれば、初めての顧客はどのような顧客か分からないわけですから、融資額を決める時、当然、気心が知れた1度以上利用してもらっている顧客に対してと、新規取引の顧客とでは、多少、融資額が違うことがけっこうあります。
だから、優良不動産を仕入れようとする不動産会社の経営者にお伝えしたいのは、いつでも必要なときにスムーズに融資を受けられる状況を先に作っておこうということです。
だから、新規取引のノンバンクと付き合う場合は、まずは難易度の低い案件で融資を受けて、とにかく既存取引先にまずなっておくことが重要です。
極端な話をすれば、手持ちの不動産がある場合は、特に資金が必要ないときでも、手持ちの不動産を担保に小額の運転資金でも借りておくぐらいのことがあっても、後々の本当に不動産仕入れのために必要な融資をスムーズに受けることから考えれば、金利や事務手数料は無駄にはならないほど、既存取引先になっておくことは重要です。
これは、どのような金融機関、ノンバンク、貸金業者と取引をする場合でも同じことが言えます。
新規取引なのに高額でかつ難易度が高い融資を受けようとしても、うまくいくことは、現在のように景気が悪い時期は、金融機関などの融資マインドが高くないから、なおさら必要です。
また、今回もあったのですが、至急の手形割引を貸金業者に依頼していた会社が割引く寸前になって、ある事情から不要になってドタキャンしたのです。
今回限りしか使う予定がなければいいと思いますが、今月末に大きな額の利用を控えているから、これは非常にまずい対応です。
よくあるのですが、顧客の中には、必要がなくなったら金利や割引料がもったいないから断って当然と思う方もいます。確かにもったいないのはその通りですが、逆にノンバンクや貸金業者からしたら、せっかく融資や割引を実行しようと準備したことが無駄になってしまい、この無駄なコストや手間を非常に嫌がります。
もちろん、顧客に無駄になったからどうしてくれるんだなどとは言いませんが、本音ベースではふざけるなで、次に利用するときに使いにくくなるのは事実です。
まして、キャンセルを受けたときよりもボリュームが大きかったり、難易度の高い融資や割引であったりすると、本当に利用するのかどうか分からない顧客と、ノンバンクや貸金業者は疑心暗鬼になっているから、積極的に取組もうとする気持ちになれず、肝心なときに利用できなくなるリスクが高くなります。
このことは別にノンバンクや貸金業者に限った話ではなく、銀行や信金などにおいても同じです。
特に新規取引のときにドタキャンをしたら、次回はないと思ったほうが間違いありません。
いずれにしても、金融機関やノンバンクなどからスムーズに融資を受けようと思うのなら、まずは、どんな小さな取引でもいいから、まずは実績を作って、既存取引先になることがとても重要です。
そして、約定どおり元利払いをして、優良顧客になることです。
現在のように金融環境が良くないときは、調達先の選択肢も多くはないから、なおさら、新規で取引するときは慎重に対応して欲しいと思います。
まして、金融機関側が融資をしようとしているのに、金利がもったいないからとか、資金が不要になったからと言う理由で短路的に断るようなことだけは避けたほうが安全です。
本当に必要なときにスムーズに利用できなくなってしまうのでご用心を。
そして、少し話は変わりますが、もう一つ金融機関やノンバンクと付き合うときの注意があります。
それは、いつでも融資を受けられると思うなと言うことです。
たとえば、常日頃お付き合いする銀行から融資の勧誘があった時や、不動産担保ローンで運転資金を借りようと思ったとき、思ったよりも入金が多くなったり、予想しなかった入金があって、融資を受ける必要がなくなったようなケースです。
数年は融資が不要ということであれば良いのですが、当面は必要なくなったけれど、数ヵ月後には必要になる可能性があるような場合なら、金利が無駄だとか、借金はできるだけしたくないなどの理由でことわることだけは絶対にやめるべきです。
なぜなら、結果として、数ヶ月先の必要なときに、融資が受けられる保証がないからです。
本当に金融機関やノンバンクの方針は急に激変することがよくあるので、現在OKでも数ヵ月後に融資を受けることができるかどうか本当に分かりません。
このことは、資金調達のサポートのような仕事をしていると、けっこうあることで、特に現在のように世界的な金融不安があるときはなおさらです。
現在、ヨーロッパの経済危機は本当に何が起きても不思議ではないくらい深刻で、何か大きな変化があると、必ず、多かれ少なかれ、なんらかの影響が日本の金融機関にも及び、銀行の方針が急に変わったり、ノンバンク自体の調達が厳しくなったりすることで、融資へのマインドが大きく変わる懸念は大いにあります。
特に3月の期末が近い今は、期末までと期末後では環境や方針が大きく変わるかもしれないと用心するに越したことはありません。
近い将来、融資の必要がある場合は、転ばぬ先の杖じゃないけれど、融資が可能なら、少し先の必要資金でも早めに手当てしておくようにされたほうが絶対に安全です。
今日は金融機関やノンバンクや貸金業者との付き合う上での話をしましたが、スムーズに資金調達ができるための一助になれば幸いです。
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