パチンコ業界用雑誌からの執筆依頼
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10月7日
以前打ち合わせはしていたのですが、
今日パチンコ業界向けの雑誌からファイナンスの執筆依頼を受けました。
雑誌社との打ち合わせの時にも、景気の良い話は今書けないから、
読者の方の興味を引くような話題は書けないですよなんて言い、
何を書けば困ったのですが、結局のところ、
これしかないと思い次のような内容で書くことにしました。
それは、パチンコ業界、特にホール運営企業に対して、
金融機関がいつまでも今のようなネガティブな姿勢は取らないと言う前提に立ち、
積極的な融資が始まった時のために、今何をしておくべきかと言う話題です。
パチンコ業界も2世、3世と経営者の世代交代が行われるにしたがって、
かなり近代化と言うか、どんぶり勘定の経営から脱却してきたとは思います。
でも、まだ金融機関から見て融資をしにくい部分はたくさんあって、
その代表的な問題点を指摘して、改善をしてもらうための参考に少しでもなればと思い、
原稿を書くことにしたわけです。
今日は何が問題かと言うことについて少し書いてみたいと思います。
まず第一はお金の流れと組織の明確化です。
昨年破綻した東北の大手ホールの資金調達のお手伝いをしたことがありますが、
財務資料を送ってもらった時、段ボール箱2個の分量があって驚いたことがあります。
何が言いたいかと言うと、年商こそ1000億円を超えていましたが、
当時、中心になる企業以外に、合計で10社程度に分社化されていて、
それぞれ3期分の財務資料となると、そのような分量になったのです。
それも、地域ごとに分社化されているとか、
運営会社、資産管理会社、人材会社と言う風に明確に機能別に分かれている訳でもなく、
何のために分社化されているのか、また、お金の流れがどのようになっているのか、
もっと言えばどのようなコーポレートガバナンスが行われているのか、
さっぱり分からない状況でした。
ここまで極端でなくても、やはりお手伝いをした東北某市にあるホール運営会社にしても、
やはり意味なく何社かに分かれていて、
ここについては東京のメガバンクの拠点から融資を引き出すことに成功しましたが、
マジで審査段階で銀行は、
かなりお金の流れや分社化されている会社の役割分担について分からず悩んでいましたね。
ものすごい細かい質問があって、
その質問に対して一つ一つ応えてもらうのに非常に苦労したことを覚えています。
まずはこのようなことがないように、
会社組織とお金の流れの明確化は、資金調達をする上で重要なので、
今のうちに改善することが大切だと思います。
中にはこのようなアドバイスをすると、
そんなことをしたら節税しにくくなるとか、自由にお金を使いにくくなるとか言う、
経営者の方もいますが、
この姿勢こそ、金融機関が一番嫌う部分で、
この部分の改善はまずは一番重要なポイントだと思います。
そして次に大切なのは、自己資本比率に留意した経営をすると言うことです。
ややもすると、この業界だけに限らず、このことに対する認識が希薄な経営者も多いのですが、
特にパチンコホールの運営会社の場合、
装置産業の一種でもあるから、総資本が大きくなる傾向があります。
ところがご存知のように、これは外から見れば不思議な現象ですが、
パチンコのホール運営会社は、売上が100億円以上なのに、
資本の部が小さな有限会社である事もけっこう多く、
この結果総資本に占める債務の割合が過大になりがちで、
要は自己資本比率が低くなる傾向にあります。
この部分は不動産会社と似ていて、
少し業績に陰りが見えると、たちまち過小資本のため、
債務超過状況に近くなってしまい、金融機関から見た債務者区分が落ちやすい傾向があり、
金融機関は貸したくても貸せない状況になりやすい傾向があります。
ホール運営会社に自己資本比率が低い会社が多いと言うことには別の側面もあります。
それは、節税に熱心な経営者が多いということです。
あたり前ですが、節税をすればするほど、
税金の支払いは減りますが、利益を圧縮するわけですから、
当然ながら内部留保は増えず、資本の部が厚くなりません。
ですから、このような会社には、金融機関は審査上とても重要なポイントである、
自己資本比率が低いため融資しにくいことになってしまいます。
実際この部分では典型的な例がありました。
地方都市で、兄弟で別々にパチンコホールを経営している会社がありましたが、
兄の方は、節税に熱心で、弟の方は節税よりも利益を出すことに熱心でした。
この結果、どのようになったと思いますか?
前者は事実上破綻して弟の会社に吸収されてしまいましたが、
後者の弟の会社は、もちろん今は資金調達がしにくいので、
拡大のスピードは落ちたものの、隆々と経営しています。
その原因は、兄の会社は資金調達が非常にしにくかったのですが、
弟の会社は資金調達がしやすかったことに尽きます。
ですから、融資を受けやすい会社の二つ目のポイントは、
自己資本比率を高める経営に徹することです。
そして、そのためには総資本が余計なことで大きくならないよう、
経営資源を集中することと、
過剰な節税はやめて、内部留保に努めることです。
とまあ、この様な内容のことを書くことにしました。
でもこのような原稿を書くよりは、具体的に今できる資金調達について書きたいものですが、
今日現在は、パチンコホール運営会社の経営者や財務部長に喜んでもらえるような情報がなく、
この部分は心を痛めているところです。
資金調達の可能性を大きく広げる
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