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2007-09-30 17:55:58

ファーストリテイリング 売上目標1兆円の不思議

テーマ:日々のことから

9月30日

今日の日経の「そこが知りたい」と言うコラムで、

ファーストリテイリングのことが取り上げられていました。

 

この会社の代表者である柳井正氏は、

2代目ながら地方の一介の衣料品店を、

ユニクロと言う一大衣料品店チェーンに育て上げた優秀な実質的な創業者です。

 

常日頃、大した経営者と思っているのですが、

ここ数年の氏の発言を聞いていると、どうも釈然としません。
 

目標が2010年8月期の目標、売上高1兆円、経常利益1500億円だそうで、

目標は目標として良いのですが、

現実的には現在は売上高も経常利益も半分位で、

3年間で倍近い拡大をしなければならないのです。

 

で、その方策はと言うと、数千億円投じてM&Aで達成すると言うのです。

 

ご存知のように、このブログでも取り上げたように、

今夏、アメリカの高級衣料品専門店のバーニーズニューヨークの買収に失敗しましたが、

この買収はもし成功していたら、

ファーストリテイリングにとっては大きな財産になったと思います。

それは、世界の優れたメーカーとのコネクションができるのと、

世界的なこの会社の認知度が上がり、

既存事業、特にユニクロ事業に大きな貢献をすると思ったからです。

 

でも、今までM&Aした会社を見てみると、

靴の小売チェーンとか、フランスの衣料品店とか、

日本の上場会社では東証一部の株式会社キャビン、

連結対象ではありませんがセオリーを展開する(株)リンク・ホールディングスなどで、

フランス衣料品店事業以外は収益に貢献していないのが実状ですし

コアな事業への貢献はあまりなく、私はこの部分にこの会社の危なさをすごく感じるのと、

柳井氏の経営判断にすごく疑問を感じます。
 

昔あったヤオハンのような印象を受けるのです。

 

今日のコラムでも、収益の9割を稼ぐ国内のユニクロ事業に注力すると言っていますが、

いくら立身出世を果たした優秀な経営者と言っても、

人間ですから、時間には限りがあるし、意識もそんなに多角的に細かく目配りできるはずもなく、

このコラムでも自分の思いつきだけで経営の決定がなされていないと言うものの、

前社長の解任劇などを見ていると、

とても氏に替わって経営判断できる経営者がいるはずはないと思うし、

育つ土壌もなく、多分ワンマン会社の域を超えていないと言う印象を持ってしまいます。

 

ユニクロ事業に経営資源を注力して、

この事業が発展するための方策としてのM&Aと言うのであれば良いと思うのですが、

事業規模の目標達成と言うのであれば、

ホリエモンが会社の時価総額を世界一にしようと言うただ一点の目標のために、

手当たり次第にシナジー効果もクソもなくM&Aをしまくり、

ご存知のような結果になったのと変わりないと思ってしまいます。

 

このまま2010年8月期の目標、売上高1兆円、経常利益1500億円達成を変えず、

この目標達成のためだけのM&Aを続けるとすれば、

この会社の未来は相当ヤバイと思うのは私だけでしょうか・・・・・。

 

柳井氏のこの会社における存在感、力は絶対で、

ヤオハンもでしたが、昔のダイエーやそごうを思い出してしまいます。

社内で氏に物申す人がいなくなっているのは明白で、

この会社相当ヤバイと私は感じています。

私ならこの会社の株式には絶対に投資したくないですね。

 

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2007-09-30 03:04:17

今日は休みます

テーマ:ブログ

9月29日

今日は風邪気味なので更新を休みます。

一日で温度が半分になるくらい寒暖の差がある今日この頃、

お身体ご自愛ください。

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2007-09-28 03:13:45

自ら銀行に疑念を抱かせる顧客

テーマ:資金調達

9月28日

今日は具体的な資金調達の話です。

大したことじゃないと思う方もいるでしょうが、大切なことなので参考になればと思います。

 

昨日次のようなことがありました。

 

ある大阪の小規模の会社が某メガバンクと新規取引で融資を希望している案件で、

銀行から最初の連絡がこの会社の社長宛に入ることになりました。

ところが社長は女性で、社長のお父さんが対応するので、

お父さん宛に連絡を入れてくれと言うのです。

 

これって別に良いじゃないかと思う方もいるとは思いますが、

かなりまずいことで、融資がNGになることが多いのです。

 

役員でない社長の父親が、銀行関係を担当しているからと言って、

銀行に社長の父親に電話を入れさせるということは、

それでなくても新規案件に慎重な現在の銀行には、

いろいろ疑念を抱かせることになります。

 

私も感じるぐらいだから、銀行も感じると思うのは、

この会社の現社長はお飾りで、実質的な経営者は社長の父親ではないかと言うことです。

実際は現社長が経理に明るくなく、また銀行取引の経験が少ないからかも知れないのですが、

中小企業で社長が経理に明るくないこと自体、

融資をする銀行にとってはネガティブな材料になりますし、

ともかく銀行が良い印象を持つことはありません。

 

そして銀行が一番懸念を持つのは、

父親が実質的な経営者なのに娘が社長になっていると言うことは、

この父親が社長になれない、何か過去のトラブル。

特に金融上のやばい履歴があるんじゃないか?と思ってしまうことなのです。

 

たとえば過去に倒産などの法的な精算をした履歴があるとか、

保証協会に残債があるとか、消費者金融や商工ローンなどの高金利の多重債務があるといったことを、

銀行に疑念を抱かせてしまう結果になるのです。

 

数ヶ月前に、某メガバンクの部長と世間話をした時に聞いたのですが、

一旦事業に失敗した人物や、

コンプライアンスに抵触するような人物が実質的経営者の会社には、

すごく気をつけていると言うのです。

 

なぜ?って聞いたら、やはりこのような会社は事故が多いからと言っていました。

 

この見解が正しいかどうかは議論がありますが、

でも、審査が省力化され、財務諸表を中心としたビジネスローン全盛の結果、

粉飾決算をしている会社が激増したことも事実で、

銀行が騙されて融資をしたケースもかなりあるようですし、

事故率がけっこう高いこともあって、

最近の新規取引のケースでは、財務内容のチェックはもちろんですが、

会社と経営者の属性の調査をかなり厳しくしているように思われます。

 

このようなことから、今回のようなケースなどは、

会社自ら、わざわざ銀行に疑念を抱かせることになるのは明らかで、

銀行に良いイメージを与えるはずがありません。 

 

ですから、今回も社長に必ず対応してもらうように案内をしたところです。

 

今日のケースは親子でしたが、

妻が社長で、経理責任者が夫の様なケースも多いですね。

銀行から融資を受けようと思うのなら、

銀行との対応ぐらいは現社長ができるようになっておくことは大事だと思います。

本当に最近は、銀行との新規取引はハードルが高くなっているのですから・・・・・。

 

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