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2007-05-31 14:30:26

加ト吉?????

テーマ:日々のことから
6月2日

加ト吉がまさか粉飾決算をしないと赤字の企業だったとは思っていませんでした。
加ト吉:「循環取引」の発覚で決算発表延期 社長が謝罪

 冷凍食品大手の加ト吉は30日、不適切な「循環取引」の発覚で、決算を確定させる作業が間に合わなかったとして、07年3月期決算の発表を6月中旬に延期すると発表した。当初は31日に発表する予定だった。金森哲治社長は東京証券取引所で会見し「関係者に迷惑をかけ、おわびします」と謝罪したうえで、現取締役9人のうち7人が6月末に退任するなど経営陣の刷新も発表した。

 加ト吉は30日、決算の概要を明らかにし、07年3月期連結の最終(当期)損益が、70億円の黒字予想から、92億円の赤字に転落する見通しを示した。貸し倒れ引当金の積み増しや在庫商品の評価減など、循環取引に関して約160億円の損失が生じたという。

 同社では、既に加藤義和・前社長ら3人の取締役が辞任しており、更に7人が退任(うち3人は執行役員に留任)することで、金森社長ら日本たばこ産業(JT)出身の2人だけが取締役に残る。新体制は、社外から取締役を迎えるなどして6人になる。

 循環取引の問題では、加藤前社長らによる同族経営の弊害が指摘されている。金森社長は「再発防止だけでなく、停滞していた経営改革を積極的に推進するために旧経営陣と一線を画す」と強調した。

 

加ト吉、不透明取引で150億円損失・社長が引責辞任

 大手冷凍食品メーカーの加ト吉は24日、取引先との不透明な「循環取引」などに関与していた問題で、公認会計士らによる外部調査結果を公表した。回収不能の恐れがある債権の増加などによる損失は総額約150億円に達する見込み。創業者の加藤義和社長(71)が同日付で引責辞任し、後任社長に日本たばこ産業(JT)出身の金森哲治副社長(58)が昇格したと正式発表した。
 調査結果によると、2002年3月期から07年3月期の6年間に、加ト吉と子会社が関与した不透明な取引は総額約984億円。取引先は食品機器メーカーの小野食品興業(岡山市)など計32社に上ることが判明した。金森新社長は同日、東京都内での記者会見で「不適切な取引に関与し、多大な特別損失を計上する見込みとなったことを心からおわびする」と謝罪した。
 同社は不透明な取引による特損とは別に、子会社の固定資産の減損処理による評価減で約70億円の特別損失を計上することなども発表。これにより、07年3月期の連結最終損益は、当初の70億円の黒字から創業以来初の赤字に転落する見通しとなった


私のこの会社に対するイメージは、

レオマワールドや京樽の買収を行い、再建に成功させた会社としてすごく力のある会社で、

銀行以外の四国の会社では穴吹工務店、セシールとともに突出した存在だなと思っていました。

さらに、カネボウのカップめん部門も買収して、

けっこう人気商品があり成功しています。

それに社長自体、数々の企業への出資もしていて、

いずれにしても資金力の潤沢な会社というイメージでした。

 

ところが、ふたを開けてみると、加ト吉本体の経営自体、

かなり工作して黒字にしていたようで、

かなりがっかりしました。

この問題になった循環取引は上場企業も関わっていて、

悪質だし、その成長神話をつぶさないよう、

社長以下組織ぐるみで関わっていたので、

実態はけっこう厳しかったのかもしれません。

 

この話ってライブドアと少し似ていませんか?

 

しかし、6年間も包み隠していたのに、

今年になってどうして発表したのでしょう?内部告発でもあったのでしょうか?

このあたりは良く分かりませんが、そもそも監査法人は何をやっていたんですかね。

 

普通、監査法人が入ると本当に厳しく、過剰とも思えるような監査をするのに、

カネボウしかり、ライブドアしかり、加ト吉においても、

なんでこんなことがチェックできないのか、

やはり、監査法人が上手く機能しないのは、

日本独特の仲間意識になってしまうのか、不思議に思います。

 

弊社の社長も、元上場企業の社長で、

監査法人の厳しい監査には本当に根を上げたと言っていて、

このようなトラブルが信じられないと言っていますし、私もまったく同感です。

確か、監査をする担当公認会計士の年限を制限するような話が出ていたと思いますが、

少しは対策になるのかなと思っています。

 

忌憚なく言って、ほとんどの中小企業は、

厳密に言えば粉飾して、銀行取引などを円滑にできるようにしていますが、

日本では、上場企業でもこのようなことは当たり前だったのかもしれません。

 

ご存知のようにアメリカでは粉飾の罪は重く、

確かエンロンの経営者もまだ収監されているのではなかったでしょうか。

 

日本の場合はホリエモンは逮捕されたけど、

もっと悪質で社会的影響の大きい日興コーディアルの経営者は逮捕されないから、

何かこのあたり、不自然だし、はっきりしろと言いたくなります。

加ト吉の経営者の場合はどうなんでしょうか?

 

一方で粉飾を、まあ反省しているからと追及をせず、

一方では、厳しく追及するような、

基準の分からないダブルスタンダードも、

監査法人の曖昧さと通じるようなところがあると思います。

 

以前と違って、株式投資する人の裾野も数も増えているのだから、

このあたり明確にして、上場企業の組織ぐるみの粉飾=経営者の逮捕と決めないと、

上場企業の粉飾も後を絶たないかもしれません。

別に何でも逮捕することが良いことかどうかは一概言えませんが、

これだけ株式投資が一般化してきているのだから、

やはり必要かもしれないと思っています。

 

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2007-05-31 11:51:36

コンプライアンス すくむ経営

テーマ:日々のことから

6月1日

今日から6月。

日がたつのは早いですね。

また、嫌な梅雨の季節になりますが、

梅雨の影響の少ない北海道は、これからの二ヶ月ぐらいはすごく良い季節です。

この二ヶ月間を毎年札幌で過ごすことができるようになれば快適で、

6月は大好きな季節になるような気がします。

 

ところで、少し前の日経ビジネスの新聞広告で、すくむ経営というタイトルを見つけました。

概略は、広告と簡単な記事の紹介をご覧ください。

 

すくむ経営
組織蝕むリスク過敏症候群

内部統制、CSR、コンプライアンス…。法や制度の条文をなぞって、ルールを逸脱しないことだけに腐心したり、「法令順守」という掛け声を上げるだけにとどまってはいないか。そんな“リスク過敏症候群”は、確実に組織の活力を蝕んでいく。

 

ご覧になって、どのような感想を持たれましたか?

 

私が今やっている仕事の中で考えてみても、非常に興味ある記事だと思いました。

 

資金調達のお手伝いを業としていると、

当然ながら、数多くの日本の金融機関、外資系金融機関やノンバンクなどと、

お付き合いをさせていただいているわけですが、

特に日本の銀行など金融機関とノンバンクにおいて、

このリスク過敏症候群としか思えないような対応を、最近何度も体験しています。

 

特に顧客を見る銀行などの目が、

少しでも不明な部分や怪しげな部分があれば、

ろくに調べようともしないで、コンプライアンス上の問題があるからという一言で、

処理されているような気がしてなりません。

 

コンプライアンス上の問題でNGと判断された案件が、

他の拠点の審査で、

初めて、顧客の会社名がたまたま、怪しげな会社と同じ称号だったり、

代表者の名前が偶然同姓同名だったことが分かり、

OKになった案件もありましたし、

 

紹介者がたまたま弁護士資格を失った人からの案件と言うだけで、

その理由をよく調べもせず、

後々、大化けした会社だったのに、

コンプライアンス上の問題があると判断した銀行やノンバンクもありました。

 

コンプライアンスは外資の得意分野ですが、

日本の金融機関もノンバンクも、特にここのところ、

コンプライアンス 法令順守 という言葉が気に入っているようで、

良く使われるようになったと思います。

そして、この一言で、案件を処理したり、自らも納得しているようなことが多々目につきます。

 

これは、担当する営業サイドの行員達の積極性のなさと言うよりは、

管理職や決済権者、あるいは審査サイドのスタッフの自己保身によることの方が、

大きな要因ではないかと思うのですが、

 

いずれにしても、もう少し客観的に、ニュートラルに、

もう少し突っ込んだ審査をすれば、

本当はやばい案件ではないことが分かるのに、

第一印象や簡単に調べた結果が、少しでもファージーな部分があるだけで、

コンプライアンス上問題があると、審査を放棄してNGにすることが、

本当に正しい判断なのかと、金融機関として正しいことなのかと、いつも疑問に思っています。

 

金融機関にしてみれば、

少しでも不明なところがあれば、やばいことに関わらないでOKかもしれないけれど、

顧客の会社にとって見れば、

ろくに審査もせずNGを食らうことは、大変な打撃です。

 

また逆に言えば金融機関度にとっても、

こんな風潮で、数多くのビジネスチャンスを失っていることも事実で、

記事にもありますが、組織の活力を大きく阻害していると、本当に感じます。

 

こんなことを言っている銀行も、

自らの身の危険を感じたら、

反社会組織と関係のある団体に行員を出向させたりするのだから、

コンプライアンスの意味を取り違えてもらっては困ると思うのです。

 

コンプライアンスという言葉を乱発して、

自らの審査能力を磨かず、審査をすることを放棄することが、

金融機関としての社会的使命に反しているとは思わないのか、

いつも疑問に思っています。

 

 

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2007-05-30 02:57:21

銀行も顧客思考という経営哲学がマジに重要になってきた

テーマ:日々のことから

5月31日

三井住友銀行のことについては、

このブログで何度も何度も取り上げてきました。 

 

この銀行ほど良い意味でも悪い意味でも、話題をたくさん提供してくれる銀行はありません。

  

報道で伝えられた、融資とのバーターによる金融派生商品の押し付け販売とか、

保険やオンライン端末の押し付け販売もあったようです。

戦略上のことか、今はなくなった銀行店舗内の消費者金融プロミスの自動契約機コーナーとか、

数多くあって、

弊社が扱った案件の中でも、

優先的地位を使った、奇想天外な異常レベルとも思える、

収益のためなら何でもあり的なことから生じる顧客とのトラブルは、

判で押したようにこの銀行に限られています。 

 

確かに銀行と顧客とのトラブルは、なんたってお金が絡んでいるから無数にありますが、

他行のトラブルのケースは、まだ可愛いもので、

銀行も悪いけど、顧客にも悪いところが多少なあるような、

常識の範囲内、それこそ想定の範囲内です。

 

しかし、詳しくは書けませんが、

他行なら絶対にしないような強引かつ狡猾な手法による営業が原因で起きるような、

顧客とのトラブルは、本当にこの会社の専売特許です。

よく他行の行員と世間話で話すのですが、本当によくやるよと彼らも感心しています。

えー、まだそんなことやっているんだと言うようなことも・・・・。

 

トラブルだけでなく消費者金融との関係でも、

いち早くグループ会社の位置づけにした銀行は、

多分、私の知る限りこの銀行しかありません。

 

三菱東京UFJとアコムの関係も同じようなものですが、

少なくともアコムのホームページを見ても、

三菱東京UFJ銀行グループと行った表示はありません。

 

三井住友は、ある意味分かりやすく。 もちろん嫌味です。

法的に問題がなければ、銀行としての道義上の問題は多少懸念されても、

儲かるのだから良いのだと言わんばかりの戦略で、

非常にシンプルで単眼的です。

ホームページ上でも、三井住友銀行グループだと表示されているし、

自行の店舗内でも販売するし、

三井住友銀行グループということをうたい文句にして、

正々堂々、宣言し営業に生かそうとするところは、

ある意味、文化の違いとしか言えない位、他行とは考え方が違っています。

 

しかし、この銀行は決して悪いところばかりではなく、

旧住友銀行のDNAでもあったアグレッシブなところや、柔軟な発想は今でも生きていて、

ビジネスローンの取り組みは素早かったし、

ビジネスローン自体も、たとえば債務超過の会社にも融資できるような、

商品として進化もさせてきたし、

バブル以降、パチンコ店への融資を再開したのも、

多分この銀行が一番だったと記憶しています。 今は他行と同様P店への融資にはネガティブです。

実際お付き合いしている行員も、

やる気のある人については、非常に積極的かつフットワークが軽いです。

しかし、ノルマがこなせずやる気のない人は?????です。

 

少し前の記事になりますが、三井住友の決算に関する記事をご覧ください。

 

三井住友FG、前期純利益36%減・プロミス損失響く

 三井住友フィナンシャルグループが21日発表した2007年3月期決算は連結純利益が4413億円となり、前の期に比べて36%減少した。持ち分法適用会社である消費者金融大手プロミスの巨額損失計上などが主因。過去最高益を達成した06年3月期から一転、昨年末の貸金業法改正を契機とした「ノンバンク問題」が業績に影を落とした
 本業のもうけを示す07年3月期の連結業務純益は9242億円で同25%減。プロミスの損失反映と、金利上昇をにらんだ保有国債の含み損処理がそれぞれ約1100億円の減益要因となった。中小企業向け金融派生商品の不正販売による半年間の一部業務停止命令も、利益を300億円分押し下げた。

 

でも今回の決算を見る限り、

消費者金融との関わり合いや融資とバーターの金融派生商品の強引な販売などが、

すべて凶と出ています。

もちろん前期までについては、これらの営業での儲けも入っているから、

まったく銀行の収益に寄与していないわけではありませんが、

でも今は、明らかにマイナス要因となって、

三井住友に悪影響を及ぼしていることは確かです。

 

たとえば、中小企業向け金融派生商品の不正販売による半年間の一部業務停止命令を受けた時も、

商品が売れなくなっただけではなく、営業拠点の新設も確かできなかったはずで、

これは許認可事業においては、後々ボディブローのように効いてくる、

とても大きな問題だと思います。

 

また、以前書いたように、大学生の就職したい企業の中で、

メガバンクでは、もちろん三井住友が最低の支持率で、

消費者金融の関連会社を持たなかった、みずほ銀行が全業種の中で首位になったことを見ても、

優秀な人材は常識的に考えて、三井住友よりはみずほに行きたがる傾向になります。

銀行は、何が重要かといって、人材こそ命のような商売ですから、

良い人材を集めにくい状況は、将来的には、良いことではないはずです。

 

さらに、今銀行はなんとも思っていないでしょうが、

先ほど書いた、通常レベルを超えた顧客とのトラブルも、

優先的地位を利用した強引な営業も、

悪評を宣伝しているようなものなので、

狭い範囲でのトラブルも、数が多ければ、その風評はどんどん拡散し、

これからの銀行の主戦場になる個人客相手のビジネスでは、

とても大きなマイナス要因になることに気がつくべきだと思います。

 

法人客と違って、個人客は、

お金に困窮しているケース以外は、

資金ニーズも投資も、ある程度限りがあるし、

だから銀行にゴマをすることも少ないので、

個人客の銀行の選別は厳しく、

法人客よりも銀行に対しては強い立場であることが多いはずです。

言い換えると、顧客は銀行を選ぶ立場にいることが多いので、

悪い風評の影響の大きさは、多分非常識な環境に慣れた行員には理解できないでしょうが、

思っている以上に深刻です。

 

また、常軌を逸したような猛烈営業をするのでしょうが、

個人客にはイメージも大切なので、

猛烈営業だけでは業績が上がるのかどうか私は疑問に思っています。


個人客への営業は、法人客に対する営業と違って、

普通の商品を売る業種とかなり近い状況になるので、

初めて行員は、顧客の目や営業の難しさに気がつくと思うのです。

 

こんなことから、三井住友銀行には、

銀行として、口先だけの顧客思考ではなく、

マジに顧客満足をどのように満たすのかという、

経営哲学を考えないといけない時が来たと思います。

ただ、収益性で一番になることが目的ではなく、

もっと根本的なところを目的とする経営哲学を本当に作り、運営していかないと、

メガバンクの中で一番に脱落するのはこの銀行だと思っています。

一番儲かる銀行になることが目的なんて言うことは、

考えてみれば、ずい分テメエ勝手な目的ですよね。

だから、儲けるためなら、多少のことはやってしまうのだと思います。

 

以前から書いていたように、

プロミスをグループ企業にしたことなど、

下品で、馬鹿で、倫理観もなく、

この銀行の経営者の素養が知れてしまった代表的なことだったと思います。

アコムと資本提携した三菱東京UFJも似たようなものですが・・・・

 

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