98歳まで虫や花を描き続け、昨年8月に死去した細密画家、熊田千佳慕(ちかぼ)の珠玉のメッセージ集「熊田千佳慕の言葉 私は虫である」(求龍堂)が刊行された。未発表の「語録ノート」を中心に、万物の命を見つめた“プチ・ファーブル”の姿がよみがえる。

 明治44年、横浜市生まれ。病弱だった幼少時代、虫や花と遊んで過ごした。この経験が細密画家としての原点に。細密描写のため作品は増えず生活は困窮。しかし、70歳でファーブル昆虫記を描いた作品がボローニャ国際絵本原画展に入選、遅き脚光を浴びた。

 〈虫は僕であり、僕は虫である。人間様がいちばん偉いような顔をしているけれど、虫から見れば、所詮(しょせん)は同じ生き物。根は一緒(中略)〉〈あせっても春は来ないし 忘れていても春は来る 自然はきわめて自然である〉

 地面に腹這(ば)いになり、ひたむきに観察する姿はあまりにも有名である。同著では創作活動を支えた“哲学”が、素朴な言葉を通して語られている。担当編集の清水恭子さんは「貧しい中で、何十年も虫を見つめ続けた壮大さ。小さきものを大切にする繊細さ。その中に底知れぬ自由が垣間見えます」と話している。

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