日本画家の故平山郁夫さんの作品「砂漠らくだ行」を基に、祇園祭の山鉾(やまほこ)の一つ「孟宗山(もうそうやま)」の胴懸(どうかけ)が制作され、12日、京都市の画廊で披露された。平山さん唯一となる祇園祭のための作品で、宵山や山鉾巡行で飾られる。

 胴懸の新調は孟宗山では約200年ぶりで、作品を依頼された平山さんは、太陽と月に照らされるシルクロードをラクダで進む隊商をモチーフに2枚を描いた。胴懸は縦1.2メートル、横1.6メートルで、800色もの絹糸を使用。西陣織の伝統技法「綴織(つづれおり)」で職人が2年がかりで織り上げた。平山さんは胴懸制作途中の09年12月、亡くなった。

 孟宗山保存会代表で画廊経営の佐藤征司さん(64)は「画伯の平和と人類繁栄への思いを、祭りを通じて広めたい」と話している。【熊谷豪】

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