ドサ回りの合間に

ジャポンからの知り合いがやって来てくれて

近々、欧州にご主人の転勤が決まったとやらで

どういうものを持って行けば便利なのか、あれこれ相談を受けました。

もしかするとこういう情報が欲しい方がいらっしゃるかも知れぬので

国際家族と日本人家族の目線合わせてテキトウなアドバイスやと思いますけど

覚え書きとして書き残しておこう思います。

 

 

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ちょうど、うちのオットの従兄弟の誕生会もあったりして

ドサ回りの合間につきバタバタしていたので凝った物は作れない巻き寿司盛り合わせで手っ取り早く逃げ切る、の図。

 

飯台を見た友人は、海外で和食を作る機会が増えるからこれも必須道具のように考えていた様ですけど

ワタクシのアドバイスはこんな感じ

飯台たちの受難劇

 

過去ブログにも書いた通り、寿司桶は多分邪魔になるだけなので必須では無い。

じゃあ、どうやって酢飯を仕込むのか?

と聞かれれば、ごく簡単な方法でやっとります。

 

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パターン1

ラップ(仏国産のでおけー)を仕込み台に敷いてそこに米を広げてすし酢と合わせる。

(或いは炊飯器の釜にてすし酢を合わせてからラップの上に広げる。)

このほうが早く冷めるし沢山の量を仕込む時にはかなり楽チン。

 

 

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パターン2

3合くらいまでだったら、テフロン加工の大きな中華鍋などで混ぜ合わせる。

これだと米がこびりつかずに仕込みやすくて、後片付けも楽チン。

 

寿司桶の方が余計な水分を吸ってどうのこうのの心配は乾燥している欧州では大して関係無いと思う。

むしろ寿司桶はコメがこびりつくし、欧州の台所の水回りはシンクがそんなに大きく無いところが少なく無いのでその場合むしろ洗う際に更にメンドウなことになる。

 

その上、過去記事にも書いた通り、

こちらの気候では、数ヶ月放置しているとそれだけでヒビ入りしたり、木目が縮んでタガが緩んでビックリすることになろう。

(これは飯台の木の種類にもよるかも知れへんね、昔ながらの漆器の飯台もリスキーですけど、樹脂性の飯台はかなり定期的に水に晒してヒビ割れ、タガの緩みを防がんとあきません。)

 

我が家の二台ある寿司桶は今はデコレーション用で使いまわしておりますが

これが激しく割れるころには仏国のワイン樽職人の手作り飯台が完成される予定じゃ。

もう、無くても全く困りませんのでその分別の道具を持ってこられるが良かろう

そう言ったら喜ばれておった。

 

国際カップル家庭は飯台が邪魔にならぬくらい収納に悩む必要のない広いキッチンがあれば持って行ってもいいと思うし、駐在の方の場合、帰国時に不要になったら誰かにあげて帰って来たらええと思います。

 

それよりもオススメするとしたら

土鍋や重箱やろね。

土鍋はオーブン対応が和洋折衷料理使い回せるので便利よろしわ。

 

 

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なんと、

このタイミングでジャポンの友人が新しい土鍋を送ってくれたのだす。

もちろん、輸送で割れても後悔の無い範囲のもので十分。

(わざわざ送ってくれた時点ですでにプライスレスだがな)

我が家には炊飯器もジャポン製のがありますねんけど、なんせこっちのコメの質が色々難ありなので、場合によっては土鍋炊飯よ。

客人のおもてなしなんかに、場が盛り上がること請け合い。

 

 

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春の炊き込みご飯、土鍋のまま食卓に出せますんで。

ジャポンで仏国製の鉱物鍋でオサレにプレゼンするのと同じ感覚だす。

 

土鍋以外で(仏国の鉱物鍋以外でも)、ジャポンからじゃ無いと持って来られない相当便利な保温鍋があるんですけど

もう何回も拙ブログで褒め称えておりますが

シャトルシェフ

年末お手入れ(鍋編)

これほどお利口で楽チンなお道具はなかろうと思われます。

長時間の煮込み料理は、仏国ではびっくりするほどコストがかかりますんで

その上、放置しているだけで勝手に煮込まれていくのでワンダホーよ。

豆の煮込み、煮チャーシュー、ブッフブルギニォン、納豆作り、ヨーグルト仕込み、挙げるとキリがおへん。

そのうちカテゴリー別枠で作ろかな。

 

 

ちなみに、ご参考までに

ジャポンの雪平鍋などのアルミ系のお道具は硬水の地域ではオススメ出来ませぬ。

ゆきひらなべの悲劇

 

土鍋にしても、重箱にしても、

期間限定の海外在住であれば、気張って高級なものを持って行って破損したりしても悲しいと思いますんで

帰国時に現地の誰か欲しい人にあげても惜しく無いようなものを持っていくという考え方もありかも、とワタクシは思います。

もちろん、家庭で頻繁に重要な接待が待ち受けているという方もいらっしゃると思うんで、ケースバイケースですけど

輸送で破損、輸送中の盗難など欧州では珍しいどころか、よくある事なので

自分で空輸手荷物で持ち込む以外は、リスクを考えてセレクトされるが宜しかろう。

 

 

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完全帰国される駐在ファミリーのマダムたちは、お世話になった仏人に色んな台所道具を譲っておられましたよ。

その分、滞在中に現地のお道具はあらゆるものが(旅の土産物も含めて)確実に増えるので

ジャポンからの持ち込みも、その辺り考えつつ準備する方がいいかもね。

 

 

長くなったので

その他、あったらいいな、のお道具やモノについてはまた改めて気が向いたら書こう思います。

 

すぐに使うもの、船便で来るまで待てるもの、この仕分けが大事かと思うでござる。

だいたい、

ジャポンで使った事のない和の台所道具は、海外でいきなりすぐに必要にかられることもない、ということかな。

土鍋にしても、ジャポンで使った事ないなら

現地で鉱物鍋を買えば、和洋折衷で使いまわせますんで心配ないよ。

一時帰国まで様子見という手がござるで候。

 

断捨離好きのおまいさんには、シャトルシェフひとつで十分でござろうよ。