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根拠条文をしっかり示して光る答案を

テーマ:論文試験対策
2012-06-04 12:56:50

細かいところですが、論文を書くにあたっては、


根拠条文をしっかりと示すとよいです。



例えば、特許法の条文には、「進歩性」という言葉は登場しません。


「新規性」という言葉も、30条のタイトルとして現れますが、29条には記載されていません。


ですので、新規性や進歩性とは何ぞや、ということは、


採点者も含めてわかっていることなのですが、


なるべく「新規性(29条1項(各号))」、「進歩性(29条2項)」などのように記載しましょう。



弁理士試験は弁理士となる素養を計る試験です。


弁理士の仕事では、方式的なところで事務的に非常に細かい業務をします。


この事務的な仕事というのは、0点か100点しかありません。


すなわち小さなものであっても、一つでもミスがあれば0点で、


特許庁に受け付けてもらえません(実務では特許庁から補正指令が出されて、


補正をしてミスを正します)。


事務的な業務では、常に100点を取り続けることが求められています。


100点を取り続けるためには、細かく気を配ることが求められます。


特許事務というのは、私のようにある程度規模の大きい事務所になると、


弁理士はほとんど(というか全く)担当しなくなるのですが、


本当に大変な仕事です。



さて、弁理士の業務ではそういった細かい方式的なこともするのですが、


論文で根拠条文をしっかり書いていると、


「この受験生は丁寧な文章が書けている。実務では方式的なところで精密性が要求されるけれども、


この受験生はそういうところもしっかりできそうだ。」


という印象を与えられるかもしれません。


これで点数に差がつくのかは定かではありませんが、

例えば、論点の押さえ方などは全く同じ出来具合で、


根拠条文が書けているかどうかだけが異なる、


という二人の受験生がいた場合、合格するのは根拠条文が書けているほうでしょう。



そしてそういったことを昨今の試験委員は求めているのか、


論文試験の問題でも「条文に即して答えなさい。」というものがあります。


こういった問題で根拠条文をしっかり示していくのはもちろんですが、


他の問題でも同様にやっていくのが良いと思います。



試験の免除制度が始まり、


短答試験を受ける必要がないために条文の知識が抜けてしまっている受験生もいるようです。


そのような中では、根拠条文がしっかり示せるというのは、


やはり答案として光るのではないでしょうか。

論文試験は1点を争う試験です。


細かいところにも気を配り、1点でも高い点を取ることを目指してください!



コメントやトラックバックはご自由にどうぞ。


またご質問等大歓迎です!

しっかりと回答させていただきます!

記載量はメタメッセージ

テーマ:論文試験対策
2012-06-03 12:00:43

論文試験では、いくつかの論点を把握してそれについて答えていくことになります。


そして自分のよく知っている論点を見つけたときに、


それに飛びついて長々と厚く記述する


(例えば通常実施権の当然対抗制度の導入の背景について、


通常実施権者が新しい特許権者に差止請求をされる場合を数多くあげて説明するなど)、


というようなことをやってしまう、やってしまった経験のある方がいらっしゃると思います。


その論点が、問題の中でそれほど重要でなかったときは、


それだけで高確率で不合格につながります。



というのも、実はそれほど重要でないその論点についてたくさん記述したということは、


自分はその論点が、問題の中で非常に重要だと思っていますよ、


というメタメッセージを採点者に送ることになるからです。


記載量は自分がその論点をどの程度重要と考えているかを伝えるメタメッセージです。



採点者が重要だと考えている論点については厚く記載を設けて、


そしてそれほど重要でない論点についてはさらっと軽く記述できるといいですね。


そしてそれによって、自分はどの論点が重要でどの論点がそれほど重要でもないか、


よくわかっていますよ、というメタメッセージを送ることができる論文、


メリハリのついた論文を書けると非常によいと思います。



最近は事例問題もさらに長文化してきて、


問題の内容を把握して答案構成するのにかなり時間がかかり、


また小問形式で答えの方向性を誘導してくれることも多くなってきていますので、


自分が得意だからといってその部分について厚く論じる時間・記載スペースもなくなってきているかもしれません。


それでも、昨日の記事に書きましたように、


趣旨や判例などが関係するような問題がありますし、


そういった何を書くか自分で取捨選択する必要がある問題では、


このメタメッセージを意識して、


出題者が答えてほしいことは何かをよく考えて、


論文を書いていくのがよいと思います。



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しっかりと回答させていただきます!

論理的で流れの良い論文を

テーマ:論文試験対策
2012-06-02 12:37:28

論文試験まであと一か月を切りまして、


去年と同様、論文試験対策の記事を書いていきます。


去年の焼き増しになる部分が多いですが、


復習がてら読んでもらえればと思います。



昨今の論文試験は小問形式のものが多くなりました。


そうすると、問題の条件はかなり固まってきて、


多くの人が類似の内容の論文を書くようになってくると思います。


しかしそのような小問の中でも必ずと言っていいほど、


趣旨や判例など勉強していないとわからないような、


手の込んだ問題が入っているのですが。


さて、手の込んだ問題の方では特に差が出ると思いますが、


問題の条件が固まっていて多くの人が類似の論文を書くような問題であっても、


論文では論理的であること、そして流れが重要だと思います。


弁理士試験は、弁理士になる素養があるかを試験します。


弁理士業はサービス業です。ですので、弁理士に求められることというのは、


クライアントの期待、要求にこたえる(書類を作る)ことです。


クライアントの期待や要求にこたえた、


クライアントを納得、説得、満足させられる文章というのは、

読みやすく、理解しやすく、論理的で、理由づけがしっかりした文章だと思います。


論文試験も、クライアントに対して書類(論文)を書く、


という意識で臨むとよいのではないかと思います。


読みやすく理解しやすい文章としてまず挙げられるのは、短文です。

「問題文によれば、~は~である。ここで、法○○条では、~と定められている。本事案においては、前記の要件はすべて満たされている。したがって、~。」


のように、短い文章がつらなっていくと、自分以外の他人にも読みやすい論文になります。


なお、判例や条文などの定型文は皆知っていることですので、

あえて短文にする必要はないと思います。

定型文以外の、自分の言葉で書く部分、

ここを短文(たとえば2行以内)にすることを意識していくとよいと思います。


こういったことを意識して、


特に上記の趣旨や判例などもしっかり勉強していないとわからない、


手の込んだ問題に取り組むと、


点数に差が出るのではないかと思います。



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論文試験壮行会

テーマ:特許事務所転職
2012-06-01 12:48:05

もう2週間くらい前になりますが、


弁理士試験を受験する友達の壮行会を、


先輩弁理士とやって闘魂注入してきました。


今年は論文試験からだそうです。



前半は、今どういう勉強をしてるのか、


なかなか合格できるという自信が持てない、


いやいや、それは受験生なんだから不安になるのはしょうがないって、


条文の要件へのあてはめが難しいと言うけれども、


問題文には明らかにこの文章はこの要件のことだな、


ということが伝わるように書いてあるから、


そうでなかったら人によって判断が変わって採点のしようがなくなるし、


そして要件が一つとか抜けていたら、その要件について場合分けをして論じればよくて、


論じると言っても、たとえば先願だったら、


「甲のほうが先だったら登録、同日だったら協議、後だったら拒絶」


とすればいいだけで、これは大体誰がやっても同じになるよ、


だからこそ合格するためにはみんなが書くような論文を書けとも言われるんだし、


といった話をしていました。



そして後半には転職活動の話、


さらにもっと長い視点のキャリアの話になりました。


まず転職活動については、弁理士になりたい理由は何なのか?


という今までも何回か聞いてきた質問を再度しました。


そうすると、今回は本人が本能的に言ったとでも言いますか、


何というか本当に心の底から正直に言った答えをもらうことができました。


私がここでそれを書いてもそれは本人が言ったのではなく、


安っぽい感じになってしまいそうなので書きませんが、


本当に素晴らしい答えでした!


先輩も感動していて、それを言わないで面接で何を言うんだよ、


そういう風に考えている人でなくて他に誰が弁理士をやるっていうんだって話だよ、


と熱く語っていました。


受験生の就職(転職)活動環境は正直なところよくありませんが、


しかしそういう強い思いを持った人を必要としているところは必ずあると思います。


今現在の実力は本当に今、このときの実力であって、


将来の力の伸びしろはその人の思いで決まる、と私は考えています。


ガキっぽい甘い考えと思われるかもしれませんが、


しかしそういう強い思いを評価して、採用を決めるところが現れるのではないか、


と期待してしまいます。



それからさらに、かなり現実的な話になって、


もし今年試験に合格できなかったら、弁理士を諦めることになったら、


ということを話にもなりました。


先輩は心理学(だったと思います)の先生の話をしてくれて、


今まで色々なこと、成功だけじゃなくて失敗や挫折もあって今自分はこういう状態にあるけど、


それが実は運命であって自分にとってよいことだったのではないか、


と思える人が、人生のキャリアにおいて成功する確率が高い、とのことでした。


すいません。酔っぱらいで話の内容を正確に覚えていません。


その話に続けて先輩の大学を卒業するあたりから弁理士に合格するまでの道のりを話してくれて、


その中には失敗もあって、また私が聞いていてこの人しょうもないな、と思うようなこともありました。



しかし翻って私自身の道のりを思い出してみますと、その壮行会の場では話さなかったのですが、


ゲーム少年で小学校4年生くらいのときに母から、


「あんた医者になったらいいんじゃない。ありがとうって言ってもらえるし。」


と言われて、私立の中学受験をして失敗して、


そして中学で職業調べというものがあり、


喘息でよくお世話になっていた開業医の先生の所に行ってお話を聞いて、


よし、医者になろう!と強く思い、


しかし高校に入ってみたら勉強がとても難しくて勉強が嫌になり、


医者になるのを諦めて、ゲームが好きだったのでコンピュータ関係の学部を見始めました。


そして電通大を受験する予定だったのですが、


私がちょうど受験する年に受験科目が変わって私は受験できなくなり、


じゃあ医療が関係するということで何となく薬学部に希望を変更し、


運よく合格することができました。


そして4年生の初めに病院実習をして、その中で法律関係の本を読んで法律に興味を持ち、


理系の知識も使えるということで弁理士を考え始めました。


そして研究室の先生に相談すると、


「君の話を聞いても君が弁理士になれるとは思えない。」と言われ、


「貴様ごときにこの俺の何がわかる!」とカチンときて(これは心の中で思っただけで口に出してません)、


大学4年で卒業することを決めて、またまた運よく次の年に弁理士試験に合格することができました。


こうやって見直すと私もかなりしょうもない人間ですね。


コロコロと将来の目標を変えて。


しかし今の自分がどうであるか、その状況や心持ちを考えたとき、


こういうことになる運命だった、あるいはこれがよかったのだと思えます。



さて、私の昔話が長くなりましたが、


先ほどの心理学の先生の話で先輩が言いたかったことというのは、


今は弁理士試験に合格するために全てをかける、これが最後だと思って全力を尽くす、


のだけれども、


もしそれでも結果が出ず、諦めたときに、


弁理士が全てだった、となってはいけない、


その後の人生もあるわけだし、


それはそれで、それを受け入れる、


そしてその(弁理士とは別の)人生を一生懸命生きていくことが大事だ、


とのことでした。私の意見もかなり入ってるかもしれませんが、


何分酔っ払いだったもので(汗)



弁理士試験については、それぞれの方がそれぞれの環境に基づいて、


様々な思いを持っているとおもいますが、


今は可能な限りそのすべてを試験に注ぎ、


ぜひ良い結果を手にしてください。


その後のことはその後に、ポジティブに考えればよいと思います。

何をどこに書いたものか

テーマ:論文試験対策
2012-05-31 12:32:01

弁理士の特定侵害訴訟代理付記の試験の、


能力担保研修を継続しています。


これは毎回宿題が出て、訴訟に関する書類を起案するのですが、


初めて書くものばかりなので、


どういうことを書くか、どういう項目を立てるか、


どういうことをどの項目の中に書くか、


そしてどういう順番で書いていくかなど、迷うことが非常に多いです。



思い出してみると、弁理士試験の論文試験対策を始めたころもそうでした。


初めはそもそも何を書けばいいのか全くわからないですが、


この条文や判決について聞かれているのかな、


ということがわかるようになってきてからも、


その書き方や、順番をどうしていくかについては悩むことが多かったです。



最近の弁理士試験は小問が多くなって、


どういう順番で書いていくかについて悩む機会は減ったかと思います。


しかしまだ取りうる措置などを答えさせる問題の出題の可能性は十分にありますし、


判例をそのまま答えさせる問題の場合には、


結論から先に書いて理由づけするのか、


それとも理由を説明してから結論を書くのか、


書く順番に悩む可能性は十分にあります。



とりうる措置などについては、もう受験機関などがテンプレートを作ってくれていて、


それを暗記して問題文を読み、書く必要のないものを消していき、


残ったものを順番に書いていく、


といったことをすれば対応できるかと思います。


しかし判例やテンプレートが出回っていないものについては、


自分で考える必要があります。



私が考えるには、論理的でわかりやすければよいと思います。


そして大事なものから順番に書いていけば(+論点をしっかり拾えば)、


充分合格点に届くのではないかと思います。



では論理的でわかりやすい論文というのはどういうものなのか、


大事なものはどうやって見極めるのか、となると、


受験機関の解答や優秀答案をよく研究する、ということになるでしょう。



論文試験まであと1か月ですね。


ラストスパート、がんばってください!

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