2010年11月29日(月)
benjukuの投稿
そのままの私を配信する ① 動画の概要
テーマ:スピーチ
明日から弁塾公式ホームページ
で『動画de弁塾
』の配信を開始します。
“ライブでの指導をどうやって映像に活かすか?”
これが長年のテーマでした。
“映像での指導は難しいかな・・・”。
こんな不安を一掃してくれたのがTJ塾長の言葉でした。
“Show yourself as you are.”
(あるがままの自分を示せばいい)
たしかにこれがいちばん素直で自然な発想ですね。等身大の私をそのまま映像で配信すればいいのです。
“アレも言いたい。
コレも言いたい“。
こういう発想をするといつまでたっても映像は完成しません。1回の映像を3分程度にまとめ、速習が可能な内容になっています。
言い直し等も編集はせずに、あえて
“そのままの私”
を再現しています。
当面は月曜、木曜の週2回の配信、近い将来には毎日更新を予定しています。課金はされませんので、どうか気楽にご覧ください。
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スピーチ術・話し方を中心としたワンポイントコラムを、弁塾HP
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2010年11月27日(土)
benjukuの投稿
上手な話し方 ④ 声のトーンで勝負する
テーマ:話し方
“遅かったわね。
ご機嫌ですこと。
いい香がするわね。
なんの香かしら”。
どうやら奥様に浮気がばれてしまったようですね。
さて、人の気持は声のトーン(tone of voice)に表れます。スピーチの内容は素晴らしい。でも、何となくネガティブな印象を与えてしまうことがあります。
“言っていることには一理ある。
でも、なんかピンとこないだよなあ”。
言葉の意味は声のトーンで変化します。辞書的な意味合いは実に非力です。話し手の意図したこととは遊離した印象が一人歩きしてしまうからです。
アメリカでは暗唱(recitation)コンテストや詩の朗読コンテストが盛んです。同じ題材でも語る人が変われば受ける印象も変わります。印象を決定づける要素は顔の表情や見た目だけではありません。声のトーンも大きな役割を演じているのです。
物静かな日本人にとって声のトーンは厄介です。大袈裟に話す習慣がないため、トーンが一本調子(monotonous)になってしまうことが多いのです。スピーチではこの傾向が顕著です。
話している本人が、
“これじゃあ少し大袈裟かなあ?”
と思うくらいで丁度いいのです。
高い声と低い声。大きな声と小さな声。楽しい声と悲しい声。それらを意図的に使い分ける練習は思いのほか効果的です。自分が書いた文章をマーカーで色分けし声のトーンを意識的に演出してみるのです。
だれでも怒っているときは、声が大きくなり、また早口にもなります。ゆったりとした気分のときは、話し方もゆっくりとなります。無意識のうちにそうなっているのです。スピーチになるとそれができないのは意識的な練習をしていないだけのこと。
冒頭の奥様の“スピーチ”でさえ、声のトーンを練習するには格好の材料ですよ!
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2010年11月26日(金)
benjukuの投稿
上手な話し方 ③ 素敵だわ!
テーマ:恋愛/男と女
オトコ同士が褒めあうとき、それは気概や志、度胸についてです。経済力や車、不動産を褒めあうこともあります。オトコ同士がめったに話題にしないこと、それは服装を褒めあうことです。
“太郎君、今日のネクタイは素晴らしいね”。
“有難う、次郎君。キミのスーツもカッコいいね”。
こんな会話チョイト気持がわるい。相手の服装などオトコ同志はまったく気にしないのです。
服装を褒められることにオトコは慣れていません。それだけに女性から服装を褒められると実に嬉しい。天にも昇る気持になってしまいます。
“似合ってるわ~”。
まずまずの褒め言葉でしょうか。
“カッコいいっ”。
これもいい。
でも、いちばん効果的なのは、
“素敵ですね”、
の一言。オトコは“素敵”という言葉に猛烈に弱いのです。自分たちが使わない言葉だからです。オトコを動かすには“素敵”の二文字でじゅうぶんです。オトコの私が断言するのですから間違いありません(笑)。
“素敵って言ってもオトコの人ってあんまり喜んでくれない気がするんだけどぉ”。
こんな風に考えてはいけません。オトコは返す言葉にも慣れていないのです。服装もどきで喜ぶことはオトコのプライドに関わるのです。喜んでいないのではなく単に無関心を装っているだけ。心の底ではガッツポーズをしているのです。これがオトコの正体です。
上司であろうが部下であろうがオトコであれば“素敵”を連発してみてください。目減りしたり効果が薄れることはありません。オトコを操る魔法の言葉、それが“素敵”という言葉なのです。
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2010年11月25日(木)
benjukuの投稿
上手な話し方 ② 眼(がん)つける?
テーマ:話し方
“苦しうない。
面をあげい”。
時代劇の場面によく見かける光景です。
将軍の前で不用意に顔を上げるだけで即、打ち首。そういう時代もありました。庶民や武士たちは許可されてはじめて顔を上げることができたのです。
明治の時代になっても日本人の目線に対する考え方は変わりません。目上の人とはあえて目を合わせないことで尊敬や謙虚さの気持を表現したのです。お見合い結婚をした女性が初夜に初めて男性の顔を見て卒倒したという笑い話もあるほどです。
“眼をつける”
という言い方があります。喧嘩の原因は、
“相手が睨みつけたから”。
こんな理由だけで喧嘩になってしまうのです。
目線に対する日本人のメンタリティーは独特です。 でもこれがまた日本のよさでもあります。
大勢の前で話すことに慣れていない日本人にとってアイコンタクトの問題は深刻です。
私もこのことで苦労しました。
ロボットのように硬直すれば、
“Talk like human being.”
と言われ、キョロキョロすれば、
“Stand still.”
(そわそわしないで、じっと立って)
と教授からよく言われたことがありました。アメリカ人には簡単に思えることが日本人の私には難しいのです。
私が目線を克服できたのは聴衆を笑わすことに慣れ始めた頃です。笑ってもらう、笑っていただくことで普段通りの目線で話ができるようになったのです。
悲壮感が漂うトレーニングよりも聴衆を笑わすことでアイコンタクトを克服するほうがずっと気楽なのではないか。私はこう思います。
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2010年11月24日(水)
benjukuの投稿
上手な話し方 ① フワフワ感?
テーマ:コミュニケーション
ただ話をしているだけで楽しい。こう思える相手がひとりでもいたら人生はかなり幸せなのだと思います。
“コレコレだから結論はコウだ”。
こういう会話は疲れます。
“結論を出すためでも、相手を言い負かすためでもない、
フワフワと漂うような言葉のやり取りが
何よりも幸せなことなんだと今は心から思う”。(重松清)
慌しい生活をしている私たちにとって、明確な結論が見いだせない会話は味気なく感じられるかもしれません。それでも、建設的な会話や言葉をあえて放棄してみることもときには必要だと私も思います。
“こう思うのよね”。
“なんで?”
こう切り出すと楽しいはずの会話も台無しです。“フワフワ感”が出てこないのです。こういう“フワフワ感”を私自身も壊してしまっているような気がします。相手の言葉を妙に分析し心無い言葉を返してしまうのです。これでは相手も疲れてしまいますね。
“慌ただしい世の中に生きていると、
そういう「フワフワ」に罪悪感を感じるクセさえ出てくる。
けれど、恋人との会話、夫婦の会話、親子、兄弟姉妹、友達との会話には、フワフワしているものがあったって悪くはないでしょう”。
会話はディベートではありません。知識の羅列でもありません。会話とは理屈という次元を超越した“フワフワ感”なのです。
会話をデザートにたとえるならば、それはワッフルだと思います。シュークリームでもダメ。たい焼きでもダメ。フワッとしたワッフルの生地だからこそいくら食べても飽きがこないのです。
“会話はフワフワ感なのだ”。
えっ、
“どうしてだって”。
そんなことは聞くほうがヤボ。フワフワ感に理屈は不要です。
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2010年11月23日(火)
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話し方のトリビア ④ 柳田法相はどう話せばよかったのか?
テーマ:スピーチ
アメリカ人家庭に招待され“遠慮”をすると後悔します。
”Are you hungry?”
と聞かれて
”No.”
と言えば食事は出てきません。
“ノーと言ったらほんとに食事が出てこなかったよ。
アメリカ人は冷たい人種だ”。
ピントがはずれた感覚ではアメリカではやってはいけません。
本音と建て前はどの文化にも存在しますが、日本はその差が極端です。とりあえず“いいえ”で返す日本式の“遠慮”はアメリカでは異文化なのです。
アメリカでは手土産持参の習慣がありません。
“サムライの面子を潰すでない。
受け取らねば切腹するぞ!”
こう切り返せばアメリカ人も喜んでくれることでしょう。私の実体験です(笑)。
文化に優劣はありませんが日本人の思考回路は世界標準から、かけ離れています。
話し方も独特です。その差を補い、相互理解を深める道具が語学と弁力です。
柳田法相の更迭騒動は欧米から見れば、新鮮に映ることでしょう。 日本語以外の言語では、騒動の背景が説明し尽せないからです。
本音を言っても叩かれる。建前だけでも叩かれる。日本語の世界は黙して語らずがベストなのでしょうか?
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2010年11月22日(月)
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話し方のトリビア ③ 柳田法相と日本語
テーマ:スピーチ
“反省すべきは反省する”。
は主語がない日本語の典型例のひとつです。主語を省くことによって話し手とのあいだに間が生まれ、そのことで曖昧が生まれます。聞き手を煙に巻くには実に重宝する言葉です。
日本語の”反省“は翻訳家泣かせの日本語でもあります。
“I will reflect myself.”
とも違います。
反省していないかといえば、そうでもありません。反省しているのか反省していないのか不透明なまま真相は闇の中に消えていくのです。
イエローカードを自己申告して、レッドカードは回避する。サッカーとは違いこの特殊なイエローカードは何枚出してもあってもお咎めなし。実に奇妙です。
心の底から反省したいのであれば、日光サル軍団の校長に指導を仰いでもらうのがいちばん。指導に関してはプロ中のプロ、永田町のおサルたちも次郎君のように反省できるようになるはずです。
柳田稔法相が辞任しました。
“正しい”日本語を使った、
“本音”を言った、
“反省”もした。
それでも叩かれてしまうのが日本語の世界です。
日本人が寡黙になる理由が分るような気がします。
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2010年11月21日(日)
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話し方のトリビア ② 毒を吐く人間
テーマ:スピーチ
アメリカの発明家エルマ・ゲイツ (Elmer R Gates) 博士は人間の息を使った実験を行いました。人間が吐き出す息を液体窒素で冷却し、取り出された沈殿物が感情の状態によって様々な色に変化するというものです。
通常は無色透明、怒っている人の沈殿物は栗色、悲しみや苦しみを感じている人は灰色、後悔の念を抱いている人は薄い赤になったそうです。
これら色のついた沈殿物を分析してみるとかなり強い毒性が検出されました。栗色の沈殿物を水に溶かしネズミに注射したところわずか数分で死んでしまったのです。人が1時間怒りの感情を維持し続けると80人の人を殺すほどの毒物が発生するというから驚きです。
100年以上も前の実験です。信憑性は定かではありません。ただ、過度のストレスによって、体の免疫力が低下し、リンパの流れが悪くなることは事実。
私たちは
“人前でため息をついてはいけません”。
などと教えられてきました。気分が落ち込んでいる人や怒っている人のため息は見ていて気持ちいいものではありませんよね。
“笑う門には福来る”。
これだけは確かなようです。
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2010年11月21日(日)
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話し方のトリビア ① 日本人が虫の声を楽しめる理由
テーマ:スピーチ
2010年11月20日のブログです。
鳴く虫の声を楽しむ“虫聴き”。これは平安時代の頃に貴族たちによって始められた遊びのひとつです。
虫の声を聴きながら詩を読むこと、声をつまみにお酒を飲むこと、あるいはまた虫を題材に俳句などをたしなむ風流な人たちも現れました。虫の声は癒しを醸し出す音楽の役割を果たしているのです。
英語圏の人たちは虫の声を「騒音」と感じるようです。
“奴らには日本人の心が理解できないんだよなあ。”
などと言う人もいます。
日本語の周波数は最高でも1500ヘルツ。これは世界の言語と比べてもかなり低い部類に入ります。日本語は自然の音に近い周波数をもつ言語で虫の声が日本人に心地よく感じられる理由はここにあるのです。
英語は世界で最も高い周波数帯を持ち、最低でも2000ヘルツで話される言語なのです。英語を話す人たちにとっては虫の声が煩わしい理由もお分かりいただけると思います。
日本語は自然と共存 (co-exsist) することのできる稀有で貴重な言語です。
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2010年11月19日(金)
benjukuの投稿
私が気になる日本語 ④ 飽きっぽい人はダメ?
テーマ:コミュニケーション
“飽きっぽい人はダメ。
こういう人は何をやっても成功しない”。
飽きずに物事を続けること。そのことで一定の成果が期待できることを私たちは知っています。継続は力です。このことに間違いはありません。
さて、飽きっぽい人がダメなのかといえばそうでもないと私は思います。飽きることが悪いのではありません。すぐに飽きてしまうようなことにしか矛先が向けられないこと、このことが不幸なのです。
飽きるという“作業”は飽きない“何か”を見つけるための第一歩です。飽きることにもっと前向きになる。飽きることに飽きてしまうくらい飽きることに積極的になる。こういう紆余曲折を経て私たちは飽きずに専念する“何か”を見つけることができるのです。
飽きっぽい人などこの世にはいません。飽きることのない“何か”を見つけるチャンスに遭遇しなかっただけのことです。
“飽きっぽい自分を正さなければならない”。
こう自分に鞭を打ち時間を費やすことに一体どんな意義があるのでしょうか。飽きっぽさから脱却した頃にはもう人生が終わってしまうのです。
“何か”を見つけて一心不乱に人生を歩んでいる人。そういう人の姿を生で見る、できることなら話を
してみる。こういう経験は思いのほか大切です。人だけではありません。日常では遭遇することのないような大自然に身を置くこともチャンスを広げる契機になるはずです。それが食べ物であることもあるでしょう。
飽きてしまう人を叩くのではなく、飽きない“何か”を見つける作業を一緒にしてあげること。これが教育だと思います。親と教師の責任は重大です。