日本人とアイコンタクト
テーマ:コミュニケーション
“苦しうない。
面をあげい”。
時代劇の場面によく見かける光景ですね。
将軍の前で不用意に顔を上げるだけで即、打ち首。そういう時代もありました。庶民や武士たちは許可されてはじめて顔を上げることができたのです。
明治の時代になっても日本人の目線に対する考え方は変わりません。目上の人とはあえて目を合わせないことで尊敬や謙虚さの気持を表現したのです。お見合い結婚をした女性が初夜に初めて男性の顔を見て卒倒したという話もあるほどです(笑)。
“眼をつける”
という言い方があります。
喧嘩の原因は、
“相手が睨みつけたから”。
日本ではこんな理由だけで喧嘩になってしまうのです。
目線に対する日本人のメンタリティーは独特です。 でも、これがまた日本のよさでもあります。
大勢の前で話すことに慣れていない日本人にとってアイコンタクトの問題は深刻です。私もこのことで苦労しました。ロボットのように硬直すれば、
“Talk like human being.”
と言われ、キョロキョロすれば、
“Stand still.”
と教授からよく言われたことがありました。アメリカ人には簡単に思えることが日本人の私には難しいのです。
私が目線を克服できたのは聴衆を笑わすことに慣れ始めた頃です。笑ってもらう、笑っていただくことで普段通りの目線で話ができるようになったのです。
悲壮感が漂うトレーニングよりも、聴衆を笑わすことでアイコンタクトを克服するほうがずっと気が楽なのではないか。 私はこう思います。






