夢見る頃を過ぎても!?

純文学からBLまで気になるモノは
読んで、読んで、読みまくれ!!
例え夢見る頃を過ぎても…ね!!


テーマ:
マスコミに踊らされて、待ちに待った金環日食夜の街
この日に誕生日を迎える人間に取っては、楽しみも一入ニコニコ
ひと月も前から日食オペラグラスを買って待機。
左目のオペをしたばかりで、来週には右目のオペを控えているあたしは、何となく先生に「日食観ていいですかはてなマーク」と聞けずに(ダメむかっと言われるのがイヤだったのあせる)、そのまま実行してしまいました。
今のところ何ともな~いビックリマーク と喜んだのも束の間。日食網膜症は発症するまでに、数日程度掛かるらしい(当日にすぐ発症する場合もあり)汗
日食オペラグラスでがっちりガードしたから、多分大丈夫だと思うのですが。乗り切れビックリマーク あたしの目目

こんなに世間が「日食~。日食~」言ってるのに、あたしのお友達ズは優しい!!
みんな誕生日を憶えててくれた。そのことに奇妙な安堵感を憶える。
で、お友達ズの一人からの毎年恒例のプレゼント。「私があんたに読ませたい本」。
今年も凄いですビックリマーク ダウンこんな感じで。


夢見る頃を過ぎても!?-本の画像

回転しちゃったから見にくいかもしれませんが、『ヒカルの碁』全巻と『三匹のおっさん』シリーズと『真夜中のパン屋さん』『ひとりたち』と言う少女漫画が入ってました。
どれもこれも読みたいと思っていたけど、どれもこれも読んでいない、神チョイスです。
目に負担を掛けないように、早く読みた~い音譜
『模倣犯』再読中なんですが、心がささくれだって来たので、ここらで一度他の本を読むのもいいかもしれません。
誕生日を迎えての抱負。
『小さなことからこつこつと。まずは世界征服』

おまけ写真。
あたしの天使。
あたしのハニー。
あたしのお宝。
あたしの愛しいお犬さまのあーちゃんの艶姿。

夢見る頃を過ぎても!?-あーちゃん


そういえば日食中。
近所のストリートキャットネコたちが数匹寄り添って、みんなで箱座りしてた。
あれも動物の異常行動みたいなモノなのかな。

あ、肝心の金環日食の感想を書き忘れた汗
もう感動した。生きている間に、見れて良かった。
173年前も見たかもしれないけど。
で、300年後、また生まれ変わって、あたしじゃないあたしが何処かで見てるかもね。
何となく、そうだといいな、と思った。

テーマ:
引き続き、比留間久夫再読キャンペーン実施中。
随分前に読んだ作品なので、まっさらな気持ちで読めました。
比留間久夫『ベスト・フレンズ』

『内容(「BOOK」データベースより)
もしかしたらぼくは心のどこかでこういう悲劇的な出来事を望んでいたのかもしれない—。絶大な〈力〉に対する少年の畏怖と屈辱を描いた『16の夏』のほか、それぞれの性のかたちを斬新な感性で切りとった3編を収める。』

今はどうかは判りませんが、小説を書いていた当時は、絶対ナルシストだった、と思うんですよ。比留間久夫って。
ナルシストって別に悪い意味ではなく、自分大好きだからこそ、世間に不満があり、だからこそ「書ける」モノもある気がするので。
世間に対して何の不満もない人間(或は抱えている不満を自分の中で消化出来る人間)は、最初から小説を書いたりしないのではないか、と言うのがあたしの持論で、何かが欠けてる、くらいの人の方が良い作品を書けると思うのです(ま、書きたくても書けない人もいるとは思いますが。自分含)
なぜなら、作家とは言葉で伝え切れない「何か」を原稿用紙に埋めていかざるを得ない生き物ですから。多分……。

あらすじに3本の短編とあるけど、4本の短編の入った小説集。
『16の夏』……すごい美人で自慢の恋人とまだ結ばれていない主人公。周りの男たちが彼女を性的な意味で見ることに憤りを感じるが、その挑発に対して何も出来ない……。そんな中、どうしても今日中に事を致したい彼女。余り乗り気ではない主人公だが、彼女の押しの強さに逆らえず、ホテルを探しながら歩いていると、いかにもな集団に捕えられ、彼女共々、屈辱と暴力の渦に巻き込まれていく。
*えっと初めて読んだ時も思ったのですが、最後のオチに肩すかしを食らったんですよ。「え、○オチ?」みたいな。でもそこまでの過程と言うか、彼女に振り回されている主人公の心理描写は妙にリアルだな、と。16くらいの男の子が同じ容量で抱える暴力的な部分と、繊細な部分の矛盾が見事に融合されていると思います。
『あまりにも淫靡な、あまりに解剖的な』……パンク少年は女性ボーカルを雑誌で募集し、応募して来た子とはすぐに寝てしまう。当然ながらリズとも寝てしまう。リズは下半身が緩い女の子で、いつでも誰とでも簡単に寝てしまうような子。主人公に取ってもまさに都合の良い女。愛はなくとも、リズとの関係は長く続く。5年後に再会したリズは結婚して、子供までいたが、下半身の緩さは相変わらずだった。
*パンク少年も相変わらずなので、ある意味お互い似た者同士。小説タイトルの『ベスト・フレンズ』ってここに掛かるのか、と思ったくらい。
『踊るチャイコフスキー』……同じ店で働くウリセンくんたちのお話。枕を並べて寝ている時に、鷹が「ぼく」の髪を撫でて来る。振り向けば多分、深い関係になってしまうことは判っていた。だから「ぼく」はわざと眠ったふりをした。自分がゲイであることを嘆きながらも、真摯に向き合う鷹を「ぼく」は受け入れることが出来なかったのだ。「ぼく」が眠ったふりをしているのを知ってか、或は眠ったと思ったからなのか、鷹は「同性愛者のチェイコフスキーに関する6番・悲愴の考察」について語り始める。
*この「ぼく」=ジュンは、どうみても『Yes・yes・yes』のジュンですよね。思いがけずジュンのその後を知ることが出来て、「もうけたビックリマーク」と当時も思ったはず。
結局人生は「どちらかを選び、もう一方を切り捨てる」ことの繰り返しだと思うのですよ。ジュンは鷹を選ばなかった、それだけのこと。しかし誰の人生にも「あの時、あっちを選んでいれば、今自分はここにはいないな」と思える瞬間の一つや二つあるんじゃないか、と。あたしにもあったはず。思い出せないだけで(笑)。
作中に「俺が6番を嫌いなのは、やつが悲しみという感情に何一つ、希望の響をこめられなかったからだ。」って一文があるんですが、それまでチャイコフスキーに何の興味もなかったあたしが、探して聴きましたからね。やはり小道具の使い方が上手いんだと思います。あ、ある意味ここの関係も『ベスト・フレンズ』!?
『ロマンティック』……直巳は母親に捨てられたことがトラウマになっている。そんな直巳と一線を引きながらも付き合い続ける主人公。街で女を引っ掛けては、ヤリ捨てる日々。直巳に限っては薬で眠らせた女にしか欲情しない。ある日、いつものように車で街を流していると、直巳の母親に似ている女を見つける。
*確か、渡辺淳一が親子間の愛情を『絶対愛』と呼んだと思うのですが、無条件に愛してくれるはずの「母親」に愛されなかった男の悲劇と言うか、感傷と言うか、心の闇はてなマーク
『親の愛情。この世の中のほとんどのくっそたれな問題はそんな単純なことに起因している』
作品中にもあるように、もしも直巳を全うな道に引き戻すとしたら、それなりのエネルギーが必要で、友達とは言え、赤の他人がそれをするのは難しい。
特に自分を絶対的な存在だと勘違いしている直巳は、誰の言う事もきかないだろう。もしも誰かの言う事をきくとしたら、それは母親だけで、しかも人生を最初からやりなおさなければならない、と思う。
直巳が自分を絶対的存在だと思っているのは、そうでも思わないと自分自身を否定してしまうからではないか、と個人的には思うのです。虚勢でも空威張りでも、自分は間違っている、と認めるより、勘違いしてる方が気持ち的に楽なんですよね。何事も認めるのは勇気がいるのです。
そんな直巳を終始冷めた目で見ている主人公は、直巳を救おうとは思っていない。ただの傍観者。距離を置くことはあっても、これ以上近付くことはない。それでも彼らは『ベスト・フレンズ』
かと言って、直巳たちのしていることは許せないし、同情もしない。大体女の子を「腐れお○ンコ」とか言う男は絶対ダメドクロ

全体的に女は男の性欲処理の対象、と言いたげなお話が多いので、読む人を選ぶかもしれません。
でも若者が抱える心の空虚感とか、虚しさとか、そんな孤独に触れたい人にはうってつけの1冊なのではないでしょうか。興味のある方はどうぞ。

ベスト・フレンズ (河出文庫―BUNGEI Collection)/比留間 久夫
¥469
Amazon.co.jp


(2012年4月 読了)

テーマ:
あたしは初読み作家さんですが、ライトノベル界では有名な作家さんのようです。
神永学『怪盗探偵山猫』@お友達ズからの借り物

『内容紹介
現代のねずみ小僧か、はたまた世紀の大泥棒か!? 痕跡を残さず窃盗を繰り返し、悪事を暴く謎の人物、その名は""山猫""。「心霊探偵八雲」の神永学が描く、読み始めたら止まらない、超絶サスペンス・エンタテインメン
内容(「BOOK」データベースより)
闇を切り裂く黒い影、その名は、山猫—出版社社長が殺された。容疑者は“山猫”と呼ばれる謎の窃盗犯。世間をにぎわすこの怪盗の信条は“人を殺めないこと”のはずが、一体なぜ!?ライターの勝村は事件を追い始めるが…!?平成のねずみ小僧か、はたまた単なる盗人か!?鮮やかに金を盗み、ついでに悪事を暴いて颯爽と消え去る山猫の活躍を描く、痛快ピカレスク・アクション・ミステリー。怪盗界に新たなヒーローが誕生。』

ライトノベルと言うだけあって、文章が読みやすくさくさく頭に入って来ます。
つっかえて前に戻る、と言うようなことも全くなく……。
内容はややアニメチック。あらすじには「現代のねずみ小僧」とありますが、犯す犯罪に関しては被害者(はてなマーク)の悪を暴く、悪どいことをして手に入れたお金を横からかっさらうと言う意味では、確かに「現代のねずみ小僧」ですが、あたしの印象としては「現代版ルパン」ですね。
主な登場人物は山猫、事件を追うライターの勝村、勝村の大学時代の先輩で美人刑事のさくら。
山猫と勝村が山猫に掛けられた殺人容疑を晴らすべく、奮闘するお話です。
さくさく頭に入って来ますが、深みはないかも!?
生粋のミステリー好きには浅くて受け入れられない可能性あり。
あたしは生粋のミステリー好きではなく、ただのミステリー好きですが、物語の展開はある程度読めました。されどライトノベルを余り読んだことがないので、こんなモノなのかな、と思ったり……。
娯楽と言う意味では充分に楽しめました。余り頭を使いたくない時に、さらり、と読むのに相応しい1冊。
興味のある方はどうぞ。

怪盗探偵山猫 (角川文庫)/神永 学
¥580
Amazon.co.jp


(2012年04月 読了)

テーマ:
2~3年前から外にいると、左目を開けているのが辛くなったショック!
見る物全てが白っぽく、とにかく眩しく感じるのだ。
日頃、目を酷使しているあたしは、白く見えるのはかすみ目、眩しくて目を開いていられないのはドライアイだと解釈した。要するに老眼が始まっている、と思っていたのだ(もう三十代だったので)。
で、薬局で売っているドライアイやら、かすみ目・疲れ目に効く目薬を愛用目
がしかし、一向に効果は現れず……。もしかして「あれ」なんじゃないか、と疑問を持ち、4月の上旬に思い付きで眼科に行ってみた。
生まれてからこの三十数年を裸眼で過ごして来たあたしに取って、眼科は学生以来。当然、行き着けの眼科もなく、クチコミで病院を調べるところからSTARTビックリマーク
あたしの住んでいる地域には13件の眼科があり、益々クチコミを頼りにしないと判らない状態。何処も似たり寄ったりの評価だったので、取り敢えず、駅ビルの中にあって便利、と言う理由だけで、病院を選択。
そこで下された診断は、あたしが危惧していた通りの「あれ」。すばり「白内障」でした。
でもちょっと思っていたのと違うのは、加齢によるモノではなく、アレルギー疾患を伴う物だそうで……。
アトピーなどで、十代でも患う種類の白内障。
あたしは元々アトピーっぽい気がするんですが、極々軽い症状らしく、アトピーと診断され、きちんと治療していたことはありません。じゃ何が原因はてなマーク と思った時に、どうやら子供の頃、喘息でステロイド治療をしていたのが原因ではないか、と。ハッキリとしたことは判らないみたいですがね。まさか子供の頃のツケはてなマーク をこんな形で払うことになるとは……。
ま、でも仕方ないので、さっさと切り替え、オペをお願いすると、その病院は「オペ自体をやっていない」とのことで、市区町村で経営する病院に行くように言われ、思わず顔が引き攣ってしまいました叫び
あたしの住んでいるところのその手の病院は、住民が行きたくない病院No.1なんですよね。
都心の大学病院から派遣されて来ている医師が、その病院に根付いていなくて、みんな通りすがりっぽいのが原因だと思うのですが。
あたしは勿論、市区町村で経営する病院に行く気はさらさらなかったので、2件目をピックアップ。簡単なオペをやっているところ。
今年出来たばかりでクチコミはほぼないに等しかったのですが、開院した時に入って来たチラシを何となく取っていたことに縁を感じ、時間をあけずに、そちらへ行くことに。
診断は同じで、「どうしますか?」の問いに「オペを希望します」と即答。
で、GW明けに一回目のオペをしたわけです。
自分では左目だけだと思っていたのですが、診断では右目も白内障。しかも右目の方が悪いそうです。
でも実際には右目の方が見え、ここ最近は左目を閉じて、右目だけでPCも読書もしてたのですが……。
どうして症状と実際に見え方が違うか、と言うと、左目は全体的に濁り、右目は中心だけ濁っているから、だそうです。要するに右目は中心以外の部分からは見えるので、自覚症状がないはてなマーク 視力も左0.1で右目0.9だったし。
オペが決まって最初にしたことは、小林よしのり『目の玉日記』を取りよせて読むこと。言わば白内障患者のバイブル。
『出版社 / 著者からの内容紹介
世にも珍しいエンターテインメント闘病記
ある日、漫画家・小林よしのりの眼を白内障が襲った。徐々に見えなくなる日々、自己決定を理由に手術の先延ばしをする眼科医……。やがて右目が見えなくなった。それでも、漫画家にとって視力を失う恐怖に駆られながら、点眼薬で執筆を続ける日々。しかし、ついに両眼が見えなくなり、緊急入院することに……。手術は実はなんてことなかった。部分麻酔でレンズが入れられると突然視界が開ける。きっちりとした輪郭、原色で飛び込んでくる景色に作者が新しく見たものは何だったのか? ユーモア溢れる闘病記にして小林よしのり"新開眼"第一作。オール描き下ろしで発刊!』

『ゴーマニズム宣言』を一度も読んだことのないあたしは、抵抗なく手に取りました。思想的な部分は一切なく、本当に純粋にご自身の白内障の闘病記について描かれているコミックエッセイです。白内障の指南書ではなく、一つの闘病記として読むとためになると思います。
勿論、参考になった部分も多々あり、全く自分とは違う部分も多々あり……。
小林氏はオペ中、器具で思い切り目を広げられた、とありましたが、あたしは顔に粘着テープのようなモノがついた布を被せられただけ。麻酔も小林氏は目尻に注射をされたそうですが、あたしは目薬で終わり。
人に寄ってはピンセットが眼球を弄り回しているのが判った、とのことですが、あたしの場合は目くらましなのか終始ライトが当たっていて、何も見えませんでした。
途中で目の中にレンズが入って来るのは判りました。痛くはないけど、相当な違和感。で、僅か10分程で終了。
ただ加齢の白内障に比べると、術後に網膜剥離を起こす可能性が高いらしく(数ヶ月先まで要注意ビックリマーク)、その場合は大学病院送りになるみたいですが……。今のところ順調。眼圧・視界良好。視力1,0にアップ!!
保険を掛けるために、右目のオペの日程はまだ決めてませんが、今となっては早くやってしまいたい……ショック!
左目をオペする前は、右目は自覚症状が全くなかったのですが、左目の視界がクリアになると、右目がどれだけ濁っていたか判るのです。
左目の眼帯を外した時は、世界はこんなに鮮やかだったんだ、と感動しました。
草花の一つひとつ、愛猫愛犬の毛の一本一本、お米の一粒一粒、床の汚れ、今まで何となくだったモノが本当にリアルに見えるのです。アスファルトのごつごつした感じを見た瞬間、頭がくらくらして気持ち悪くなってしまったくらい(笑)。
因みに小林氏は、仕事部屋の本のタイトルが自分に押し迫っている気がして、箱根に逃亡したそうですよ(笑)。
成功する保証はないので、なかなかオペに踏み切れない方も多いようですが、白内障はオペでないと治らない病気です。で、オペのタイミングは個人個人、生活に支障が出たら。
この病気は70代以上の方には90%で発症し、早い人だと40代から40%の人に老人性白内障は始まっているのだ、とか。それを「老眼」だと思い込む人が多く、発見が遅れることも多いそうです。
少しでも心辺りのある方は、一度眼科を受診してみるのもいいかもしれません。
オペをしても見えない人もいるようですが、早くオペをした方が、視力を取り戻す可能性も高いみたいです。何より今はオペの技術もぐっと上がっているみたいですし。
もっと詳しく書こうか、とも思ったのですが、それ程需要があるとも思えないので、この辺で。
白内障患者は勿論、興味のある方は読み物の一つとして、『目の玉日記』をどうぞ。

小林よしのり 目の玉日記/小林 よしのり
¥1,050
Amazon.co.jp


(2012年05月 読了)


テーマ:
以前読んだ村山早紀『コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状』の前の作品になります。
村山早紀『コンビニたそがれ堂』@お友達ズからの借り物。

『出版社/著者からの内容紹介
駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・? 慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。』

『コンビニたそがれ堂』……無口で硬派を気取っている小学生の雄太が、本当は涙もろくて心優しい少年だと言うことをクラスメートは誰も知らない。そんな雄太と美音は捨て猫を通じて仲良くなるが、そのことでクラスメートに冷やかされた雄太は、みんなの前で美音に辛く当たってしまい……。
『手をつないで』……素直に娘を愛せない母親と、大切なリカちゃん人形を母親に捨てられてしまう娘の話。
『桜の声』……ローカル局でラジオのアナウンサーをしている桜子。結婚もせず働き続ける自分に疑問を持ち、人生の岐路に立っていた。そんなある日、スタジオの前にある桜の木の下で、ある女の子に出会い……。
『あんず』……猫のあんずは自分がもうすぐ死んでしまうことを知っていた。でもその前にどうしても、野良猫だった自分を拾い、愛してくれた家族と、人間として会ってみたい、と願い……。
『あるテレビの物語』……壊れたテレビと、そのテレビを観て育った女の子の話。

前回と同じ感想です。大人の童話。薄汚れた心を浄化したい人にぴったりの1冊。
この作者は猫が好きなんだな、と。猫が出て来るお話が多いです。
探し物が必ず見付かるコンビニ。本当にあったらいいな~。
もしもあったら、あたしは何を買うんだろう……。
探し物も無くし物もたっくさんありすぎて見当もつかない。
そんなことを想像しながら、読むのもいいかもしれません。
因みにあたしのいちおしは『あんず』です。
江國香織『デューク』の猫版と言う感じですが、もしうちの子たちがお別れの前に人間になって会いに来てくれたら、あたしには絶対に判る、と思う。絶対に!! 絶対に!! 判ると思う!!
パソコンを打つあたしの膝の上と、足元で眠るワンコちゃんずわんわんしっぽフリフリを観て(猫ちゃんにゃーは別の部屋の本棚の上で爆睡中)、願わくばそんな日が永遠に来ないように、と祈るばかりですが。

コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)/村山 早紀
¥567
Amazon.co.jp

(2012年3月 読了)

テーマ:
何だか久しぶり過ぎて、レビューの仕方を忘れそうです。レビューだけではなく、読んだ直後の率直な感想も忘れそう。あぽーん叫び
でも自分のための読書記録なので、絞り出してでも感想を書いていきたい、と思います。
今いちおしのBL作家、凪良ゆう『恋愛犯—LOVE HOLIC』

内容(「BOOK」データベースより)
季節が夏に向かうとある日、日永望は街中で高校時代のクラスメイト、勢田春人を偶然に見かけた。声をかけた瞬間、勢田は歩道橋から落下し、なんと記憶を失ってしまう。そんな勢田を日永は自分のマンションへ引き取るが、なぜか彼の過去を説明しようとしない。実は日永には、勢田をストーカーしたという過去があったのだ。歪んだ過去を封印したまま、2人の奇妙な同居生活が始まったのだが…!?罪にも似た妄執は、はたして本当の愛となり得るのだろうか?期待の新鋭作家がお送りする超問題作、新レーベルで堂々の登場。』

ギリギリだなショック!
何がギリギリかと言うと、最後に相手に気持ちを受け入れて貰えたからギリギリ。
これが最後まで一方通行だった場合は、問答無用でOUTですビックリマーク
主人公の日永望と勢田春人は高校時代のクラスメート。
家庭環境が複雑で、親との間にしがらみを抱えていた日永は、ヴァイオリンを弾いている時だけが心安らぐ時間だった。高校生活に興味もなければ、当然クラスメートを認識さえしていない。
そんなある日、自分のヴァイオリンを誉めて優しくしてくれた、と言う理由だけで、日永は勢田にフォーリンラブドキドキしてしまいます。
それだけなら何の問題もないのですが、幼少期から他人との関係を築いて来なかった日永は、どうやって勢田と仲良くなればいいのかが判らない。
その上、初めての恋は止まることを知らない。朝も昼も夜も勢田を想い、とうとうストーカーになって、ある事件を起こしてしまいます。それを機に勢田とは引き離され……。
それから数年経ち、あらすじにもあるように、ある日、日永は街中で勢田を見かけ、声を掛けます。その瞬間に、勢田が歩道橋から落下すると言う事故に遭い、記憶喪失になってしまい……。
日永に取っては棚からぼたもちです。自分との苦い思い出を全て忘れてくれた勢田と、再び「初めまして」からはじめることが出来るのだから目
通りすがりの良い人を気取り、日永は記憶が戻るまで勢田の面倒を見ることになり……。
イヤ~、日永の勢田への執着ぶりは凄かったビックリマーク 勢田が自分の知らない世界で、自分の知らない人たちと交流を持つだけで、めらめらとジェラシーですよ。
良く言うと日永は不器用だけど素直で純粋、悪く言うとただの厄介な人です。
こういう人に魅入られてしまった勢田が災難。
時々、誰からでも好かれるだけで嬉しい、と言う人がいますが、あたしは好きな人以外からの「愛」程、面倒なモノはない、と思います(愛情は誰から頂いても嬉しいですけどね、多分)。
でもこのお話の中では、日永の粘り勝ちです。一途な愛が勢田の心を動かしました。
良かったね、おめでとう。一歩間違えれば犯罪者だったよぉ☆
愛には色々な形があるので、当人同士が幸せならそれで良いのかもしれません。
勢田の操縦次第で、日永は良い男になるでしょう。その後の二人にも会ってみたい気がします。

恋愛犯―LOVE HOLIC (白泉社花丸文庫BLACK)/凪良 ゆう
¥690
Amazon.co.jp


(2012年3月 読了)

テーマ:
4月って毎年何だかバタバタしてる……。
気が付くと、4月ももう後半に突入ではないですか。
ここらで気を引き締めていかないと、あっと言う間に年末だな。
お友達ズからの借り物。
乙一『ZOO 1』

『内容(「BOOK」データベースより)
何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。』

5本のお話からなる短編集。
『SEVEN ROOMS』……双子の姉妹なのに、母親にネグレストを受けているヨーコ。犬を見付けてあげたのを切っ掛けに、近所に住む一人暮らしの老女・スズキさんと出会う。食べ物も満足に貰えないヨーコにスズキさんは優しくしてくれた。家族が寄り付かず、孤独に暮らしているスズキさんと、家で居場所のないヨーコは年齢を超えた親友になった。しかしそんな時、妹のカザリが母親の逆鱗に触れることをやらかし、それをヨーコのせいにしようとしていることに気付いて……。
*最後の復讐劇がいっそのこと清々しいです。何事にも泣き寝入り反対派なので。強いて言うならブラックコメディだと思われます。
『SEVEN ROOMS』……何者かに誘拐され、コンクリートの四角い部屋に監禁された姉弟。やがてそこでは、7つの部屋に閉じ込められた人間たちが順番に殺されている、と知り、姉弟は脱出を試みるが……。
*敵の正体が見えないのは、読み手も一緒。なぜ、なんのために犯人はそんな殺人を繰り返すのかが、最後まで「?」状態。でもラストシーンで犯人と対峙した姉の高笑いが、実際に聞いたわけでないのに、ずっと耳にこびり付いている気がしました。
『So-far そ・ふぁー』……母親といる時は父親が見えず、父親といる時には母の姿が見えない。不思議な世界に迷い込んだ僕はどちらか一人を選ばなくてはいけない……。
*親の犠牲になるのは、いつも子供。自分たちのしたことを思い知ればいい!
『陽だまりの詩』……「彼」を埋葬するために「彼」の手によって、作られたロボット。死へのカウントダウンを迎えている「彼」の傍に寄り添っているうちに、ロボットは次第に人間らしい感情を芽生えさせ、最後に「彼」の抱えた秘密に気付く……。
*切ないお話です。ロボットがいつか「彼」と同じことを繰り返すのではないか、と、ちょっとだけ思いました。
『ZOO』……ひょんなことから恋人を殺してしまった男。でも大好きな彼女を殺したことを、どうしても認められない。毎日自宅のポストへ届く彼女の遺体の腐敗写真。これを送って来るのは、一体誰なのか……?
*完全に病んでます。ちょっとついていけない世界だったかな。

最も印象に残ったお話は『SEVEN ROOMS』で、最も清々しかったのは『カザリとヨーコ』でした。
『陽だまりの詩』のような切ないお話もある、盛りだくさんな1冊。
さくさく読めるのでおススメです。


ZOO 1 (集英社文庫)/乙一
¥480
Amazon.co.jp

(2012年04月 読了)

テーマ:
お友達ズからの借り物。
東川篤哉『完全犯罪に猫は何匹必要か? 』

『出版社/著者からの内容紹介
回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた…。豊蔵に飼い猫の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と、過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!? 10年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!! すべての猫は、殺人のための装置だったのか?』

『烏賊川市シリーズ』の3作目です。
補足しますと、招き猫をイメージキャラクターにしている回転寿司チェーンの経営者・豪徳寺豊蔵から、飼い猫である三毛猫のミケ子ネコの捜索を依頼された探偵の鵜飼杜夫。
弟子の流平、探偵事務所の入ったビルのオーナー・朱美と共にミケ子を捜索中に、依頼人の豊蔵が自宅のビニールハウスで殺害される、と言う事件が起こる。そこにはなぜか、屋敷の正門に置かれている巨大な招き猫が運ばれていた。
十年間には同じ場所で、豪徳寺家のホームドクターだった医師が殺されており、事件は未解決のまま。
果たして今回の事件との関連はあるのか……!?

相変わらずのドタバタコメディーですね叫び
本格的ミステリーが好きな人は物足りないだろうし、ミステリーにユーモアも求める人には1冊で2度オイシーみたいな感じだと思います。
三毛猫のミケ子を巡る事件ってだけで、ミケ子の秘密は何となく判ってしまいますが……。
猫が好きな人(詳しい人)なら、ミケ子は本当はミケ子じゃないな、と気付くと思います。
トリックもこのシリーズにしては本格的なのではないか、と個人的に思います。
まぁ納得出来ると言う意味で……にひひ

猫がキーワードになっていますが、多分、作者は猫に余り詳しくない、と思います。
何となくですが……。
しかしさ、小説に出て来る猫って、探偵ものだと『三毛猫』(『三毛猫ホームズとか)で、他は黒猫とか多いよね。
誰かあたしのかわゆすな「キジトラネコ」ちゃんを主役にした本を書いてくれないかな~。

興味のある方はどうぞ。

完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)/東川 篤哉
¥740
Amazon.co.jp


(2012年03年 読了)

テーマ:
選り好みが激しいあたしに取っては珍しく、嫌いなキャラが一人も出て来ない作品でしたニコニコ
嫌いではないんだけど受キャラでも攻キャラでも、どちらか片方が何か気に食わない、ってパターンが割と多いのですが、この本は珍しく二人とも好きだったな。
凪良ゆう『恋愛前夜』

『内容(「BOOK」データベースより)
お隣同士で家族同然の幼なじみ—漫画家を夢みるトキオを応援していたナツメ。飄々として無口だけど、ナツメにだけは心を許すトキオ。お互いがいれば、それで世界は十分だった—。けれど突然、トキオがプロを目指して上京を決意!!上京前夜「一回きりでいい」と懇願されて、ついに体を重ねて…!?時を経て再会した二人が幼い恋を成就させ、愛に昇華するまでを綴る煌めく青春の日々。』

王道です!!
幼馴染みモノです!!
いつも一緒にいるのが当たり前です!!
両親が離婚し、母と二人で市営住宅に引越して来たナツメ。その隣の部屋にはやはり両親が離婚し、父親と二人で暮らしているトキオがいた。
家庭環境が似ていて、同じ年齢と言うこともあり、仲良くなる二人。
ナツメは多少の違和感があっても、集団から浮かないように努力するような、何処にでもいる少年。
一方、トキオは無理して集団の中にいるくらいなら、一人でもいい、と考えるタイプ。
性格や価値観はある意味真逆の二人ですが、自分の漫画を誉めてくれたり、父親にDVを受けていた自分をナツメだけが助けてくれた、と言う理由で、トキオはいつしかナツメに恋愛感情を抱きます。
トキオ曰く「好きにならないわけがない」そうで。
でもナツメに取ってトキオは飽くまでも幼馴染みなのです……。
漫画家になるために、ナツメを忘れるために上京したトキオを、数年後に追い掛けるナツメ。いなくなってはじめてトキオへの想いが友情ではなく、愛情だった、と気付きます。
しかしそこにはトキオの恋人もいて……。
う~ん、切ないしょぼん
ナツメに取ってみれば、トキオが自分以外の誰かを好きになっていることが想像出来なくて、トキオにしてみれば「俺は、一生お前を想い続けていかなきゃいけないのか」って気持ちなワケです。

最後は想像通りのハッピーエンドドキドキなんですが、そこに至るまでの過程が、なかなか良いです。
所謂、当て馬になってしまったトキオの恋人・ヤコ先生も、ありがちな嫌味キャラではなく、トキオが一度は「一生大切にしよう」と誓ったのが納得出来る人柄。愛されキャラにひひです。
ささくれだった心がほんわかしましたニコニコ

王道、切ない、幼馴染み。

一つでもぴんと来るキーワードがあったら、どうぞ。

恋愛前夜 (キャラ文庫)/凪良 ゆう
¥580
Amazon.co.jp


(2012年03年 読了)

テーマ:
結論から言いますと、極々普通の推理小説です。
それ以上でもないし、それ以下でもない感じ。
東野圭吾初期作品。著者曰く「下手くそさ加減の極致」だそうですが、普通の作家さんなら標準或は合格レベルの作品で、東野圭吾作品だと思うと、物足りなく感じるのだ、と思います。
良くも悪くもハードルが高いんですよね。東野圭吾はやれば出来る子だから。ゲラ。
東野圭吾『11文字の殺人』@お友達ズからの借り物。

『内容(「BOOK」データベースより)
「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。』

最後に会った夜、命を狙われている、と言った彼。
恋人を殺された女流作家は、担当編集者で親友の萩尾冬子の助力を得ながら、事件の真相解明に乗り出しす。やがて過去に起きた無人島での事故が、今回の事件に深く関わっている、と気付くが、そこでまた新たな殺人事件が起こる。

東野圭吾的には『無人島より殺意をこめて』とタイトルをしたかったそうですが、担当編集者に寄って変更されたそうです。
って言うか、「11文字」って何だ!? マジでイミフでした。
途中で犯人が判ってしまったのが、ちょっと残念叫び

後味も悪いです。
誰も得をしない、と言う……。
人に寄っては消化不良を起こしかねませんので、どうかご注意を!!

11文字の殺人 (光文社文庫)/東野 圭吾
¥580
Amazon.co.jp


(2012年03月 読了)

Amebaおすすめキーワード