2~3年前から外にいると、左目を開けているのが辛くなった

見る物全てが白っぽく、とにかく眩しく感じるのだ。
日頃、目を酷使しているあたしは、白く見えるのはかすみ目、眩しくて目を開いていられないのはドライアイだと解釈した。要するに老眼が始まっている、と思っていたのだ(もう三十代だったので)。
で、薬局で売っているドライアイやら、かすみ目・疲れ目に効く目薬を愛用

がしかし、一向に効果は現れず……。もしかして「あれ」なんじゃないか、と疑問を持ち、4月の上旬に思い付きで眼科に行ってみた。
生まれてからこの三十数年を裸眼で過ごして来たあたしに取って、眼科は学生以来。当然、行き着けの眼科もなく、クチコミで病院を調べるところからSTART

あたしの住んでいる地域には13件の眼科があり、益々クチコミを頼りにしないと判らない状態。何処も似たり寄ったりの評価だったので、取り敢えず、駅ビルの中にあって便利、と言う理由だけで、病院を選択。
そこで下された診断は、あたしが危惧していた通りの「あれ」。すばり「白内障」でした。
でもちょっと思っていたのと違うのは、加齢によるモノではなく、アレルギー疾患を伴う物だそうで……。
アトピーなどで、十代でも患う種類の白内障。
あたしは元々アトピーっぽい気がするんですが、極々軽い症状らしく、アトピーと診断され、きちんと治療していたことはありません。じゃ何が原因

と思った時に、どうやら子供の頃、喘息でステロイド治療をしていたのが原因ではないか、と。ハッキリとしたことは判らないみたいですがね。まさか子供の頃のツケ

をこんな形で払うことになるとは……。
ま、でも仕方ないので、さっさと切り替え、オペをお願いすると、その病院は「オペ自体をやっていない」とのことで、市区町村で経営する病院に行くように言われ、思わず顔が引き攣ってしまいました

あたしの住んでいるところのその手の病院は、住民が行きたくない病院No.1なんですよね。
都心の大学病院から派遣されて来ている医師が、その病院に根付いていなくて、みんな通りすがりっぽいのが原因だと思うのですが。
あたしは勿論、市区町村で経営する病院に行く気はさらさらなかったので、2件目をピックアップ。簡単なオペをやっているところ。
今年出来たばかりでクチコミはほぼないに等しかったのですが、開院した時に入って来たチラシを何となく取っていたことに縁を感じ、時間をあけずに、そちらへ行くことに。
診断は同じで、「どうしますか?」の問いに「オペを希望します」と即答。
で、GW明けに一回目のオペをしたわけです。
自分では左目だけだと思っていたのですが、診断では右目も白内障。しかも右目の方が悪いそうです。
でも実際には右目の方が見え、ここ最近は左目を閉じて、右目だけでPCも読書もしてたのですが……。
どうして症状と実際に見え方が違うか、と言うと、左目は全体的に濁り、右目は中心だけ濁っているから、だそうです。要するに右目は中心以外の部分からは見えるので、自覚症状がない

視力も左0.1で右目0.9だったし。
オペが決まって最初にしたことは、
小林よしのり『目の玉日記』を取りよせて読むこと。言わば白内障患者のバイブル。
『出版社 / 著者からの内容紹介
世にも珍しいエンターテインメント闘病記
ある日、漫画家・小林よしのりの眼を白内障が襲った。徐々に見えなくなる日々、自己決定を理由に手術の先延ばしをする眼科医……。やがて右目が見えなくなった。それでも、漫画家にとって視力を失う恐怖に駆られながら、点眼薬で執筆を続ける日々。しかし、ついに両眼が見えなくなり、緊急入院することに……。手術は実はなんてことなかった。部分麻酔でレンズが入れられると突然視界が開ける。きっちりとした輪郭、原色で飛び込んでくる景色に作者が新しく見たものは何だったのか? ユーモア溢れる闘病記にして小林よしのり"新開眼"第一作。オール描き下ろしで発刊!』
『ゴーマニズム宣言』を一度も読んだことのないあたしは、抵抗なく手に取りました。思想的な部分は一切なく、本当に純粋にご自身の白内障の闘病記について描かれているコミックエッセイです。白内障の指南書ではなく、一つの闘病記として読むとためになると思います。
勿論、参考になった部分も多々あり、全く自分とは違う部分も多々あり……。
小林氏はオペ中、器具で思い切り目を広げられた、とありましたが、あたしは顔に粘着テープのようなモノがついた布を被せられただけ。麻酔も
小林氏は目尻に注射をされたそうですが、あたしは目薬で終わり。
人に寄ってはピンセットが眼球を弄り回しているのが判った、とのことですが、あたしの場合は目くらましなのか終始ライトが当たっていて、何も見えませんでした。
途中で目の中にレンズが入って来るのは判りました。痛くはないけど、相当な違和感。で、僅か10分程で終了。
ただ加齢の白内障に比べると、術後に網膜剥離を起こす可能性が高いらしく(数ヶ月先まで要注意

)、その場合は大学病院送りになるみたいですが……。今のところ順調。眼圧・視界良好。視力1,0にアップ

保険を掛けるために、右目のオペの日程はまだ決めてませんが、今となっては早くやってしまいたい……

左目をオペする前は、右目は自覚症状が全くなかったのですが、左目の視界がクリアになると、右目がどれだけ濁っていたか判るのです。
左目の眼帯を外した時は、世界はこんなに鮮やかだったんだ、と感動しました。
草花の一つひとつ、愛猫愛犬の毛の一本一本、お米の一粒一粒、床の汚れ、今まで何となくだったモノが本当にリアルに見えるのです。アスファルトのごつごつした感じを見た瞬間、頭がくらくらして気持ち悪くなってしまったくらい(笑)。
因みに
小林氏は、仕事部屋の本のタイトルが自分に押し迫っている気がして、箱根に逃亡したそうですよ(笑)。
成功する保証はないので、なかなかオペに踏み切れない方も多いようですが、白内障はオペでないと治らない病気です。で、オペのタイミングは個人個人、生活に支障が出たら。
この病気は
70代以上の方には90%で発症し、
早い人だと40代から40%の人に老人性白内障は始まっているのだ、とか。それを「老眼」だと思い込む人が多く、発見が遅れることも多いそうです。
少しでも心辺りのある方は、一度眼科を受診してみるのもいいかもしれません。
オペをしても見えない人もいるようですが、早くオペをした方が、視力を取り戻す可能性も高いみたいです。何より今はオペの技術もぐっと上がっているみたいですし。
もっと詳しく書こうか、とも思ったのですが、それ程需要があるとも思えないので、この辺で。
白内障患者は勿論、興味のある方は読み物の一つとして、
『目の玉日記』をどうぞ。
- 小林よしのり 目の玉日記/小林 よしのり
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
(2012年05月 読了)