「W杯優勝」…
自分の命がある間に、わが国の代表チームがこのような快挙を成し遂げるとは…。


澤穂希キャプテンが、なでしこの面々に囲まれながら、トロフィーを天に突き上げた瞬間、そう思いました。



唯一、敗れたイングランド戦のみ見ていないのですが、他の5ゲームはまさに勝つべくして勝ったなでしこジャパン。



大胆な言い方をすれば、ファイナルのアメリカ戦以外、ほとんど負ける気がしませんでした。



そのアメリカ戦も、選手の疲労や、アメリカへのリスペクト、ファイナル特有の緊張感を差し引いて考えると、われわれには余力があったように思えます。


裏返すと、そうした余力が無ければ、2回のビハインドを比較的短い時間ではね返すことは出来なかったはず。


次にアメリカと対峙したときに、今回以上に主導権を握ったゲームをする可能性は十分にあると考えます。(もちろん、アメリカが今回の結果を踏まえて、われわれ以上に進化を遂げる可能性もありますが)


なでしこジャパンに関わったすべての方々に、心からのお祝いを!

そして、このなでしこスタイルをどこまでも突き詰めて、さらなる高みへ…と切に願います。
パトリック・ヴィエラが引退するそうですね。


ヴィエラと言えば、宿敵ロイ・キーンとの死闘の数々。ま、ユナイテッドファンのわたしは、キーンの背中からヴィエラを見ていたわけですが。(笑)


ピッチに入る前にキャプテンを先頭に整列している段階から、一切目を合わせず、ピリピリした一触即発ムード。(激しい罵りあいになったこともありましたね(^^ゞ)


ドレッシングルームを出た段階ですっかりゲームに入っている、その熱さがわたしの中のスタンダードになりました。


それだけに、先日のヴェルディ戦のように、大型ヴィジョンに両チームのキャプテンがにこやかに握手し(ここまでは許容するとして)、楽しそうに談笑している映像を見てしまうと、心底がっかりしてしまうわけです。(-_-;)


口を真一文字に結んで、カッと見開いた眼は真っ直ぐ前だけを見据えている。肩と肩を触れあうような距離で並び立つ、キーンとヴィエラの立ち姿は一生忘れられません!
素晴らしいですね、なでしこ!


今大会の直前、5月に丸山選手、永里選手と言葉をかわす機会があったので、わたしも思い入れたっぷりで見ています。


敗れたイングランド戦のみ見ていませんが、他のどのゲームも、完勝でした。


ドイツ戦も、120分までもつれたとは言え、有り体に言えば、ドイツの怖さをさほど感じませんでした。


スウェーデン戦の立ち上がり、縦に速い攻撃にさらされたときは、難しいゲームになるかな…と思いましたが、先制した後、彼女達がリスクチャレンジをセーブしてくれた上に、10分かからずに同点に追い付けたので、その後はホントに危なげなかったですね。


あのイコライザーがとても重要でした。スウェーデンは、先制点と同じ狙いを先鋭化させて、2点目を奪えば、疑心暗鬼を含め、われわれも相当苦しくなったはず。裏を返すと、川澄選手に押し込まれたことが、スウェーデンにとっては精神的に相当な痛手だったことでしょう。



アメリカが、ドイツやスウェーデンと比べてどのように違うのかを存じ上げないのですが…、沈思黙考の体の永里選手、若さゆえに潜在能力を発揮出来ずにいる岩渕選手を考えても、このチームにはまだノビシロがあるだけに期待は膨らみます!