一度訪れてみたかった南仏・オランジュの古代劇場で行われるコレジードランジュ(Chorégies d'Orange)。フランス人であるアラーニャはこの音楽祭では常連なので、アラーニャファンとしては絶対に行っておきたい場所でした。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


2012年のオランジュ音楽祭でのオペラ演目はトゥーランドット。7月28日と31日、2日間のみの舞台です。FBやネットでチェックしていたらどうやらアラーニャ不調の様子。感染症による喉の不調で28日は最悪な状態だったようでこのまま31日は歌えるのか?もうアラーニャは無理なのでは?というような結構酷い事も書かれていて、アラーニャのためにプロヴァンスへ来た私としては、アラーニャ聞かずして帰国できない!と不安でいっぱいでした。

どうか代役になどなりませんように、体調が良くなっていますように、そんな心配をしながら迎えた当日、劇場前で予期せぬアラーニャとの遭遇がありました。(アラーニャとのラッキーエピソードはコチラ!)至近距離でアラーニャに笑顔で手まで振ってもらって大感激。

突然のアラーニャとの遭遇でポーっとなってしまいましたが、慌てて車を追って劇場入り口へ。
入り待ちしていた女性にサインを書いているようです、横顔写真を撮りました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


車椅子に乗ったおじいさんが入口前で待っていて、その方にハグをしてサインをしてあげるアラーニャ。大好きなアラーニャが私の目の前にいます、仕方ないので背中を撮影。この時に今思うと前に回り込めば良かったと思いつつ、予期せぬ出来事があると案外足がすくんでしまうものなんですね。アラーニャの結構大きい背中。記念にちょっと触ってみました、結構肉づきが良くてぷにょっとしていました。触れたことも思い出になりました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


興奮状態のまま壮大なローマ遺跡である古代劇場へ。
ローマ遺跡の中で世界で最も保存状態が良いとされています。紀元前1世紀の建物の中でオペラ、なんてロマンティックなんでしょう。

Belleの海外旅行記と恋する美肌

今までイタリア・ヴェローナ、フランス・エクスアンプロヴァンスの野外音楽祭に行きましたが、雰囲気としてはオランジュが一番素敵でした。
しかし、難点は座席の狭さでしょう。閉所恐怖症の人には耐えられないくらい狭く、隣の人の肩と肩がぶつかりあっているのが普通です。足を組むなんて絶対無理です。とにかくオペラを観るだけで体力が必要です。夜のプロヴァンスは風があり涼しいのが救いですが、観劇中は身動き取れないくらい、小さく小さくなっていないといけません。中にはかなり太っている人もいますから、そういう人が多い列はもう大変です。
そんな中、隣のフランス人と少し話をしたのですがチケット代の割にこの劇場は人を詰めすぎで狭いと言っていました。確かに一番いい席で260ユーロ、みんなクッション持参で石の上に座っています。
1万人収容できると言われているが息苦しいほどのスペース。ヴェローナのいい席は座席は個々に用意されていたので、もう少しこのあたりをオランジュもどうにかして欲しいなぁと思いました。


Belleの海外旅行記と恋する美肌

今回行われた7月29日の公演はフランスで生放送されたようです。
体調、そして生放送のプレッシャーもあったと思いますので私までドキドキしながら観ていました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


有名なアリア「誰も寝てはならぬ」を歌うアラーニャ、息がつまるほど素晴らしく素敵でした。先日の不調を払拭する歌声、アラーニャらしい伸びやかでドラマティックな歌い方、歌い終わったら間髪入れずの観客からのブラボー!ブラボー!の嵐。古代劇場にいる全員がアラーニャを讃えている、全員から愛されている、そんな瞬間でした。
今回は体調そしてメディアのバッシングもあり、不安をかかえての歌だったと思うので、歌い終えた後はアラーニャもほっとしたような表情をしていました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


You Tubeより誰も寝てはならぬ。フランスで生放送された録画がupされていました。



トゥーランドットLise Lindstromは実際もかなり高ビーな感じでした。
車を止めて窓を開けて手を振るアラーニャの隣に座っていたLiseでしたが、明らかに「アラーニャ、窓なんて開けないでよ!」的な冷た~い表情をしていてニコリともしていませんでした。
車から降りて、待ち構えていたファンにも一瞬のファンサービスもなくさっさと劇場へ。待ち構えていたファンもほぼ100%アラーニャ目当てだったと思われるが、印象としては地でトゥーランドットを演じれるような感じの女性でした。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


トゥーランドットとしてはやはりはまり役で、冷たいダイヤモンドといった印象。時折見せるヒステリックな感じもとても良かったです。


姫の3つのなぞなぞに挑戦するカラフ
Belleの海外旅行記と恋する美肌


氷の姫君トゥーランドットがカラフによって愛に目覚める。
アラーニャとLiseのキスシーンが結構多くてジェラシー感じてしまいました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌



リュウを演じたのはMaria Luigia Borsi、アンドレア・ボチェッリのコンサートで一緒に歌っていて何度か聴いたことがあるソプラノ歌手。顔の表情が儚げで健気で、歌い方も声もそんな感じでリュウの役に合っていると思いました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


大きな舞台、そしてオーケストラが月に照らされ、プロヴァンスの夜風を感じながらの観劇。
とても雰囲気が良かったです。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


笑顔のアラーニャが印象的です。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


公演も成功し会場も大盛り上がり、アラーニャそして共演者達もとても幸せそうな表情をしています。ご機嫌な様子でカーテンコールが何度も何度も繰り返されました。


Belleの海外旅行記と恋する美肌



私がデジカメで撮影したカーテンコールその1です。You Tubeにアップしてみました。
オーケストラの演奏とともにカーテンコール、豪華な演出です。




何度か行われたカーテンコールのうちのもう一つを撮影しました。
拍手に合わせて足を踏みならすアラーニャ。体調やプレッシャーなどさまざまな苦悩があった公演を無事に終了し、笑顔が本当に嬉しそうで観ていた私も笑顔になりました。



公演が終わると、アラーニャを出待ちしている人たちもたくさんいました。
そして9割が年配の女性。おばさんを通り越しておばあさん達ばかり。若い女の子は本当に少なく、若い男の子も同じく少ない。おばあさん達がペンと紙を持ち、カメラをぶらさげ通用口の前に群がっていました。おそらく年齢は60歳以上~75歳といった感じ。終演したのが夜中の深夜1時過ぎ、これから出待ちをするフランス人のおばあさん達のパワフルさと言ったらすごい!フランス人のおばあさんって元気だなぁ。
私は10分程待ちましたが、もう深夜遅かったし、公演前に笑顔を見せてもらった事ですし諦めました。

Belleの海外旅行記と恋する美肌


本当に素敵な思い出になったオペラ公演でした。これからもずっとアラーニャを応援していきたい!と思う一日でした。

にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ
にほんブログ村



海外旅行 ブログランキングへ