Bella Italia

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第1回イタリアオペラツアー、6/25[水]ミラノ.スカラ座"椿姫"のカーテンコールです。


拍手を一身に浴びているのは、ロシア人の実力あるソプラノ、イリーナ.ルングです。

歌、演技、表現力、三拍子揃っていて素晴らしいヴィオレッタでした。

スラリとして容姿も端麗で、申し分なかったです。

特に第3幕後のカーテンコールは、夜着での登場ですから(写真をクリックすると拡大します)、ヴィオレッタの持つ病弱なイメージも大切です。


1955年マリア.カラス主演、ヴィスコンティ演出、ジュリーニ指揮の名演以来、1994年に音楽監督のムーティが上演するまで39年間舞台にかけられなかったとブログで書きましたが、実は1回だけ上演されたことがあったのです。


予想もできないほどの大失敗で、以後30年間スカラ座で"椿姫"は上演されませんでした。

これをミラノの人々は"マリア.カラスの呪い"と言います。


出来事は1964年12月17日に起きました。

指揮は世界のトップに君臨していたヘルベルト.フォン.カラヤン、演出は映画監督でもあり、n.1演出家のフランコ.ゼッフィレッリ、ヴィオレッタは当時飛ぶ鳥を落す勢いのミレッラ.フレーニでした。

カラスの名演から9年しか経っていないその夜、悲劇が起こりました。


第1幕の有名なアリア"花から花へ"に移る前に、"gioir!"(楽しむのよ)と2回高音を歌いますが、喉の調子が万全でなかったフレーニは、少し失敗してしまいました。

それだけでなく、当夜は彼女が歌うと、幾度となく"troppo esagerato!"(大袈裟すぎるぞ!)と、歌手なら誰もが恐れる天井桟敷から声がかかり、とても演唱に集中できる状態ではありませんでした。


第1幕後のカーテンコールでも、天井桟敷から野次られ、それを不満に思ったフレーニは、天井桟敷を睨みつけ、腰に手を当てたようです。


以後、彼女はミラノ.スカラ座で"椿姫"を歌わなくなりましたが、その二ヵ月後フレーニは、故郷の地モデナ.コムナーレ劇場で"椿姫"を歌い、大成功を収めました。

生まれ故郷であることを差し引いても、この成功をきっかけにロイヤルオペラからオファーが来たので、素晴らしい公演だったようです。


当時のマリア.カラスの圧倒的な演唱を数多くの人々が知っていた1964年ではなく、それから更に30年経って上演したリッカルド.ムーティの考えは成功だったかもしれません。


イタリアオペラの代表作、人々に愛されているがゆえ、マリア.カラスのイメージを壊されたくないと思った人たちの、抗議だったように思います。


いつも素晴らしい公演に出会いたいと思いますが、この"マリア.カラスの呪い"のようにあまりに素晴らし過ぎると、その後歌う歌手も大変かもしれません。

それだけに、マリア.カラスの残した足跡は偉大だと思います。

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