桂米紫のブログ

米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。


テーマ:
『第41回 米紫の会』、無事に終演致しました。
ご来場くださった皆様、誠に誠にありがとうございました。


僕が落語を好きなのは、落語が案外“毒を含んだ芸”だからです。

落語って、「教科書にも載る日本の古典芸能」という側面もありますし、「毒気のない笑いを提供する」というイメージも強いと思いますが…僕自身は全っ然そんな事なく、チクリと突き刺さる皮肉を孕んだ芸だと思うのです。


例えば「馬の田楽」。
このネタとか「いかけ屋」なんかには、子供の持つ“悪魔性”が、見事に描かれているように思います。

「子供はひたすら、純粋で可愛くて愛らしいもの」という世間一般の不文律を、「いやいや、子供だって所詮、嘘や駆け引きや体裁だらけの世界に生きている、欺瞞に満ちた小さな悪魔だよ!」と一刀両断してみせるところに、このネタの面白さがあるんじゃないかなと。

通り一遍のメッセージではなく、そうした世間の不文律みたいなもんを、笑いに包みながらやんわりと叩き壊す…落語のそういうところに、たまらない魅力を感じるのです。


「三年目」は、別に人情噺でもない、サゲの付いた滑稽噺ではありますが…このネタの持つ“割り切れなさ”を、とても愛おしく感じます。

「三年目」のテーマは、約まるところ“人間のマヌケさ”だと思うのです。

人間っていうのは根元的にマヌケで、どうしようもなくて、カッコ悪いものなんだ…という“あまり認めたくない事実”を、このネタはやんわりと突き付けます。

でも“だからこそ人間は、哀しくも可愛いんじゃないの?”と、皮肉混じりに優しく語りかけるようなニュアンスが、このネタの根底にはあるように思います。


…てな訳で、僕はこれからも「ピュアな黒さ」で、自分なりの落語の切り口を見つけて行く所存でございます。


『米紫の会』、次回は8月28日(月)の開催です。

久しぶりに、ブラックな大作「らくだ」を演じさせて戴きます!

ご予約は【米紫落語会事務局】まで!

tel:090-6678-7279
e-mail:beishi-katsura@softbank.ne.jp

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