桂米紫のブログ

米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。


テーマ:
映画や小説やお芝居が好きですが…要は、虚構のものに「してやられる」のが好きなんだと思います。


映画も小説もお芝居も、言わば誰かが創り出した“虚構”に過ぎません。

作品を楽しむ為の現実的な動作だけを考えると、小説なんて言ってしまえば、「紙に書かれた文字を読む」だけです。

言い換えると、作品を創作するに於いて、作家が現実的に行う作業は「紙に文字を書く」という、至極単純なものである訳です。

もっと極端に端的に言い換えれば、小説というもの自体、「紙に書かれた文字の羅列」という、ただの“虚構”に過ぎないという事です。


映画や演劇はもうちょっと手が込んでいますが、それとて沢山の“虚構”によって構築された“虚構のデパート”みたいなもんです。


そんな、言ってしまえば“嘘っぱちの虚構”に「ガツンとしてやられる」のが、得も言われぬ快感なのであります。


虚構であるはずの登場人物達が織り成す虚構の物語に、笑ったり泣いたり怖がったり考えさせられたり、元気を貰ったりしみじみしたりやるせなくなったり生きる希望を与えられたり…そうして感情を大きく揺さぶられれば揺さぶられる程、「してやられた!!」という快感の度合いが強くなる訳ですね。


ただの“虚構”が、人の心に何かしらの痕跡を残す…そこにとても興味があります。


落語も“虚構”です。
小説が「紙に書かれた文字の羅列」と極論するならば、落語は「おっさんが一人で右向いたり左向いたりしながら、色んな声を出す」というだけの、至極シンプルな“虚構”です。


私も自分の創り出した“虚構”で、誰かの心に痕跡を遺せれば嬉しいと思います。


もちろん私の場合、集客の規模的には今のところまたまだ“ミクロマン”レベル(ミクロマンの設定身長10cm)で、それをコツコツと拡大して“ゴジラ”レベル(ゴジラの設定身長50m)…とまでは行かずとも、せめて“ミニラ”レベル(ミニラの設定身長18m)ぐらいには成長させたいと思っておるのではありますが。


しかしたとえ一人でも二人でも、それが甘い疵であれ切ない疵であれ、そこに何かしらの“爪痕”を遺せれば、それこそが本望であるのです。
他に高望みとて致しません。


しいて高望みをするとするなら、「もうちょっと身長を伸ばしたい」ぐらいのもんですか。


ちなみに今のところの桂米紫の設定身長は、170cmです。


…あ、これも“虚構”であります。


桂米紫のブログ-110325_105527.jpg
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。